【ミントの水耕栽培】スペアミントの苗を水耕栽培で育てる方法/水耕栽培キットの作り方
本日は「スペアミント」の苗を水耕栽培で育てる方法を解説します。
園芸店で買ってきたスペアミントの苗を、100均グッズで作った栽培キットで育てて、何度も収穫するコツを紹介します。また、収穫しながら、お部屋のインテリアグリーンにする方法も合わせて紹介します。
1、材料の準備
<材料>
・スペアミントの苗
・1000mlのプラスチック容器
・2層になっているキッチン用スポンジ
・アルミホイル
スペアミントは、ペパーミントと比べて香りや清涼感が穏やかなのでハーブティーやデザートの飾り付けなどによく用いられます。
1000mlのプラスチック容器は、100均ショップのSeriaで販売している「PETジャーボトル1000ml」という商品がおすすめです。
2、苗の土を取る
まず、スペアミントの苗をポットから出して、土を取り除きます。
根を傷つけないように優しくほぐしながら土を落としましょう。根に絡みついた土は竹串などを使って落としてください。
ある程度、土を落としたら、次は流水で土を完全に落とし切ります。
竹串を使って根の隙間に入った土も丁寧に落としましょう。
水耕栽培では土が残っていると根腐れすることがあるので、しっかりと土を取り除くことがポイントです。
3、水耕栽培キットの制作
キッチン用スポンジを容器の口の大きさに合わせて、カッターで半分に切ります。
次に、ペンで、スポンジに十字の線を書きます。
この時、2本目の線の最後は、スポンジの端まで伸ばしてください。
カッターで、この線通りに切っていきます。
3ヶ所は、繋がったままの状態で、1ヶ所が切り開いた状態になります。
このスポンジの切り口に、土を取り除いたスペアミントを挟み込みます。
十字の中心に、茎と根の境目がくるように調整してください。
スペアミントを挟み込んだスポンジを、容器にセットします。
2層のスポンジを使用することで、固い層の部分が、容器の口に引っかかって、下に落ちなくなります。
4、養液づくり
養液とは、水耕栽培用の肥料を混ぜた水のことで、スペアミントを大きく成長させたい時は、養液で育ててください。
今回は、2液型のハイポニカ液肥を使用しました。
ハイポニカ液肥は、水耕栽培では500倍に薄めて使用するので、水1リットルに対して、肥料をそれぞれ2mlずつ入れていきます。
養液を作ったら、栽培用の容器に入れていきます。
この時、養液の量は、根の半分が浸かる程度入れてください。
栽培容器の中に、空気の層を作ってあげることで根が呼吸することができ、根腐れを防止することができます。
養液を入れたら、栽培容器の周りをアルミホイルで覆いましょう。
こうすることで、直射日光が当たっても、水温が上昇しづらくなり、寝腐れや藻の発生を防げます。
また、光の反射によって起こる収れん火災を防止することもできますので必ず巻いてください。
5、水耕栽培スタート
アルミホイルを巻いたら、日当たりの良い場所に置いて育てます。
スペアミントは日光を好むで、ベランダや庭などの屋外で育てるとぐんぐん成長します。
6、管理方法
水やり方法は、2〜3日に1度、栽培容器の中の養液が減ってきたら、水を継ぎ足してください。
継ぎ足しの時は、養液でなくて、水道水で大丈夫です。
常に、根の半分程度が浸かるように水量をキープしてください。
また、2週間に1度は、栽培容器の中の養液を全部捨てて、新しい養液に交換してください。
7、水耕栽培を始めて3週間後
3週間後、背丈10cm程だったスペアミントが、倍の20㎝程まで成長しました。
スペアミントの葉は、葉脈がへこんだ細長い形をしていて、葉先は名前の由来にもなった槍(Spear)のようにギザギザしているのが特徴です。
8、水耕栽培を始めて5週間後〜1回目の摘み取り
5週間後、スペアミントが30cm程まで成長しました。
このくらい成長したら葉の摘み取りをしていきます。
スペアミントの葉を摘み取る時は、脇芽の上をハサミで切ります。
こうすることで、脇芽が成長して次の茎になり、葉もたくさん生えて収穫量を増やすことができます。
摘み取りの時は、葉を全部取らずに、光合成のために半分くらい残しましょう。
摘み取った葉は、ハーブティーや料理で使用して残った分は冷凍保存しておけば少しずつ使えて便利です。
葉を摘み取ったスペアミントは、このまま水耕栽培を続けましょう。
9、水耕栽培を始めて8週間後〜2回目の摘み取り
1回目の摘み取りから3週間後(水耕栽培を始めて8週間後)、スペアミントが横にも茎を伸ばして成長してきました。
脇芽が両方向から伸びてきて、たくさん葉っぱをつけています。
再び葉を摘み取っていきます。
1回目と同様に、脇芽の上をカットします。
こうして脇芽を残していくことで、茎がどんどん増えていき、スペミントが大きく成長していきます。
2回目の摘み取りでは、1回目よりもたくさん収穫することができました。
葉を摘み取ったスペアミントは再度、水耕栽培を続けましょう。
10、水耕栽培を始めて11週目〜インテリアに変身
2回目の収穫からさらに3週間後、葉が増えてきました。
容器の中を見てみると、根っこが30cm程まで成長しています。
このくらいまで根が生えてきたら、容器を替えてお部屋のインテリアにすることもできます。
WOOTANGで販売している水耕栽培用のガラス容器に移してみます。
まずスペアミントを容器から取り出し、キッチン用スポンジを取り除きます。
スペミントの苗を水耕栽培用のガラス容器に移して、根の半分が浸かる程度の養液を入れます。
器の中の養液が減ったら、こまめに水道水を足して2週間に1度、養液を全部交換しましょう。
透明なガラス容器の場合、気温が高い時期に直射日光が当たると、水温が急上昇して根腐れししまうことがあります。
そのため、直射日光が当たらない、明るい場所で育ててましょう。
スペアミントはお部屋のインテリアにもなりますし、ハーブティ―やドリンク、デザートの添え物としても大活躍するので、ぜひ皆さんも挑戦してみてください。