【完全版】枝ものをお部屋のインテリアとして楽しむ方法〜枝物の水揚げ方法、活け方、長持ちさせるためのケアの方法
前回、「枝ものを長持ちさせる方法」を紹介しましたが、今回は枝物の水揚げ方法、活け方、長持ちさせるためのケアの方法まで、写真付きでさらに詳しく解説します。
1、材料の準備
お好みの枝ものと器を用意しましょう。
枝ものは園芸店やネットショップなどで1年中、購入できます。
特に春から夏にかけては、新緑が美しいものが多く出てくるので、枝ものを初めて飾る方にはおすすめの時期です。
今回は、ドウダンツツジの仲間である「サラサドウダン」を購入しました。
鐘型のピンク色の花が可愛らしい植物です。
もう一つは「ヒメミズキ」です。
別名ヒュウガミズキとも呼ばれ、ハート型の葉は季節によって、黄緑、緑、赤と変化します。
器は、WOOTANGで販売している「枝物Vase」のShortサイズ、Tallサイズを使用します。
コンクリートの台座が付いているため転倒を防止でき、台座は、ガラスの器と取り外し可能です。
2、枝ものの高さを調整する
次に、枝ものの高さを調整していきます。
枝ものがバランスよく見える理想の高さは、器の高さの2倍から3倍程度が目安です。
枝ものが長かった時は、切れ味の良い剪定鋏で枝をカットしましょう。
切り口の近くに、小枝などがあったら、それもカットしてください。
枝をカットしたら、再度、器に入れて、枝ものと器の高さのバランスを確認しましょう。
今回、tallサイズの器に対して、サラサドウダンを2.5 倍の高さに調整して生けてみました。
同様に、shortサイズの器に合わせて、ヒメミズキの高さを調整していきます。
こちらも器の高さの2.5倍程度の高さにしてみました。
3、水揚げ
次に、水揚げをします。
買ってきた枝ものは、十分に吸水していない可能性があるので、水揚げをすることで、枝や葉に水を行き渡らせます。
まず、切り口の部分を、剪定鋏で斜めに切ります。
こうすることで、断面の水に触れる面積が増えるので、吸水しやすくなります。
さらに、剪定鋏で断面に切り込みを入れることで、吸水力をアップさせます。
切り込みは、断面の縦と横の十字に入れましょう。
次に、切り口付近の皮をカッターで削っていきます。
皮をつけたまま長時間、水に浸けておくと、皮がふやけて濁りの原因になるので、切り口付近の皮は綺麗に取り除きましょう。
新聞紙などの紙の上に、枝ものを置いたら霧吹きで葉っぱにたっぷりと水をかけます。
この時、下に敷いた紙にもたっぷりと吸水させてください。
次に、濡れた紙で枝ものを包みます。
こうすることで、枝ものに外側からも潤いを与えます。
水をたっぷりと入れた器に、紙を巻いた状態のまま枝ものを入れ、直射日光の当たらない場所で、半日程度、吸水させます。
4、枝ものを活ける
半日、吸水させたら、枝ものを器に活けていきます。
器の中に入れる水の量は高さ15〜20cm程度を目安にしてください。
この時、水の中に、キッチン用の漂白剤を2〜3滴入れると、バクテリアの増殖を抑えられ、水の濁りを防止できます。
ただし、小さい子どもやペットがいる家庭では、漂白剤は使わずに、こまめな水替えで濁りを防止する方がよいでしょう。
水をいれたら、枝ものを器に活けていきます。
事前に、枝ものの高さの調整をしたので、バランス良く活けることができました。
最後に、器の口元に密集している小枝などはすっきりさせるため、剪定鋏でカットします。
また枯れている葉っぱなどもカットしてください。
もし、枝ものが横に広がってしまい、なかなかまとまらない時は、輪ゴムを使うのをおすすめします。
ちょうどいいバランスのところで、枝ものを輪ゴムで留めて固定すると、器の中でも形をキープすることができます。
また、枝ものを立たせたいのに、斜めに倒れてしまう時、セロハンテープを使用すると良いでしょう。
セロハンテープを器の端から端に貼ることで、枝物がセロハンテープに引っかかり、綺麗に立たせることができます。
5、完成
枝ものの完成です。
直射日光の当たらない、明るい場所で育ててください。
6、日々のケア
長持ちさせるためのケア方法です。
枝ものは2〜3日に1度、器をよく洗って、中の水を交換してください。
この時、切り口付近に付いているぬめりなどもよく洗い落としてください。
次に、切り口から2〜3cmのところで斜めにカットして、再び、十字の切れ込みを入れます。
水替えの時に、常に切り口を新しくすることで、吸水しやすくなります。
水の濁りを防止するため、再度、カッターで皮を削り取りましょう。
こうした水替えとケアをすることで、枝ものがしっかりと水を吸水し、いきいきとした状態で、長持ちしやすくなります。
また、エアコンをつけている部屋は乾燥しがちになるので、葉水を定期的にすると、葉っぱの乾燥防止に効果的です。
四季折々の枝物をお部屋に飾るだけで、季節感を感じられて、とてもおすすめです。
ぜひ皆さんもお試しください。
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