
【種の水耕栽培】樹木・果実の種を水耕栽培で育ててインテリアにする方法
Last Updated on 2025年3月21日 by 中島大輔
捨ててしまいがちな種が、驚きのインテリアグリーンに変身!公園で拾った樹木の種やスーパーで買った果物の種を水耕栽培で育てる方法をご紹介します。
特別な道具はいらず、100円ショップの材料だけで始められるエコでおしゃれな植物育成法です。秋に種を集め、冬は冷蔵庫で春を待ち、そして暖かくなる頃に芽吹く—自然のサイクルを身近に感じられる喜びがあります。土を使わないから清潔で、水を足すだけのお手入れも簡単。はっさく、りんご、レモン、どんぐりやイチョウなど、様々な種類の種から新しい命が芽吹く様子を観察する楽しさを、あなたも体験してみませんか?d
1、種を用意する(9〜11月)
樹木の種は、9〜11月頃に、公園や森などに落ちているので採取しましょう。
果実の種は、スーパーで買った果物から取り出してください。(どんな果物でも基本大丈夫です)
採取した種はよく洗って、果肉を落としてください。
果肉が付いたままだとカビが生えて発芽しないことがあります。
2、冷蔵庫で保管する(12〜2月)
種を洗って水気をよく拭いたら、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で2〜3ヶ月程度、保管します。
種に長期間、冷気を当てることで、冬を擬似体験させ、発芽を促します。(春化処理)
3、種を水耕栽培で育てる(3月以降)
<用意する材料>
・春化処理をした樹木・果実の種
・底に穴が空いた鉢(100円ショップでも購入可)
・ハイドロボール(100円ショップでも購入可)
・深めのお皿(高さ3〜4cm程度)
底穴が空いた鉢にハイドロボールを6分目程度まで入れる。
種を均等にまく。
その上から種がしっかり隠れるようにハイドロボールを入れる。
お皿に水をたっぷりめ(高さ2〜3cm)入れて、その上に鉢を置く。これで栽培の準備は終了。
4、日陰に置いて発芽させる
種を植えたら、直射日光の当たらない日陰に置いて発芽させます。(約1〜2ヶ月で発芽)
水切れしないように、週に1度、お皿に水を足してください。
※写真は、たくさんの種類を同時に水耕栽培しているため、お皿を使用せず、専用キット(黒い部分に水が貯まる)を使用しています。
5、発芽したら日当たりの良い場所に移動する(4月以降)
気温が20度を超えて暖かくなってくると(4月以降)、種が発芽します。
発芽したら、成長するのに太陽の光が必要になるので、直射日光の当たる日当たりの良い場所にい移動させて育ててください。
風通しも大切なので、室内で育てる場合、日中、窓を開けた窓辺などに置いてください。(樹木や果実は、室内でなく、屋外で育てた方が大きく成長します)
また、発芽すると、水をたくさん吸い上げるので、水切れしないように、週に1〜2度は水を足してください。(温度が高くなってくる7月以降は毎日水を足してください)
6、発芽から1ヶ月後(5月頃の様子)
樹木の種
果物の種
7、お部屋のインテリアグリーンにアレンジメント
穴の空いていない容器(写真は100円ショップのセリアで販売しているブリキ缶)に鉢ごと入れて、水を溜めれば、そのままお部屋のインテリアグリーンになります。
日当たりの良い場所で育てて、水は常に2〜3㎝の高さまで入れてください。
身近な種から始める水耕栽培は、植物初心者にぴったりの趣味です。秋に種を集め、冬は冷蔵庫で春化処理をして、春になったらハイドロボールと水だけで育てる—このシンプルな手順で、誰でも美しいインテリアグリーンを作れます。最初は日陰で発芽させ、芽が出たら日当たりの良い場所へ。成長に合わせた水やりを忘れなければ、驚くほど元気に育ちます。おしゃれなブリキ缶などに入れれば、世界に一つだけのグリーンインテリアの完成です。果物を食べた後の種や公園散歩で見つけた種が新しい命に—そんな小さな奇跡を水耕栽培で体験してみませんか?
【この記事を執筆した人】WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。
水だけで育てる観葉植物ブランド WOOTANG(ウータン)
水栽培・水耕栽培で育てる観葉植物/サボテン/マイクロ蘭/アボカドの種/球根などを販売中