もやし栽培!育て方のコツと水耕栽培の注意点、モヤシの種類やおすすめレシピ
もやしは水耕栽培で簡単に育てることができ、約1週間ほどで収穫することができます。今回は身近な材料を使って、もやしを種から育てる方法、水耕栽培する時のコツや注意点などを紹介します。
もやしの種類
「もやし」と一口に言っても、たくさんの種類があります。現在、日本のスーパなどで販売されている主なもやしは以下の3種類です。
・緑豆もやし(グリーンマッペ)・・・やや太めでクセのない味。
・ブラックマッペ・・・やや細めでほのかな甘み。しっかりした食感。
・大豆・・・独特の味と食感。
他にもあまり市販されてはいませんが、小豆、白ごま、レンズ豆、ササゲ、アルファルファ、紅タデなどの豆類ももやしとして食用できます。もやしは各部ごとに栄養も豊富に含まれているので、自分で育てて、丸ごと食べるのがおすすめです。
・もやしのひげ根・・・ビタミンC、食物繊維
・もやしの茎・・・カリウム、ビタミンB1、B2、葉酸
・もやしの小葉・・・ビタミンE、K
材料の用意
・もやしの種(今回はダイソーで売っている種を使用。インターネットなどで購入可)
・ガラス容器(WOOTANGの水耕栽培用の器を使用)
・キッチン用の水切りネット
・ざる、ボウル
・ダンボール箱(遮光用)
1、種を吸水させる(1日目)
ボウルなどに水を張って、ざるの中にもやしのタネを入れます。この時、水は浄水器を通した水(塩素などの消毒効果を除去した水)やミネラルウォーターなどは使用せず、水道水を使用しましょう。消毒効果を除去した水だと、種に雑菌が繁殖する可能性が高まります。
ざるをよく揺すって、種についたゴミを落とします。この時、種や水には手を触れないようにしてください。手にはたくさんの雑菌が付着しているので、種や水を触ってしまうと雑菌が繁殖する可能性が高まります。種と水には収穫までは触らないようにしてください。
キッチン用の除菌スプレーをガラス容器全体に吹きかけて、きれいなキッチンペーパーなどでよく拭きましょう。耐熱用のガラス容器であれば、煮沸消毒してもよいでしょう。
水をよく切ったもやしの種をガラス容器に入れます。ざるにくっ付いた種は箸などを使って落として、手では触らないようにしてください。
ガラス容器の中に2〜3cm程度の高さまで水(浄水器を通していない水道水)を入れます。
水切りネットをガラス容器の口にかぶせ、輪ゴムで留めます。
種を入れたガラス容器はダンボールなどをかぶせて、光が入らないように遮光します。このまま一晩置いて、種に吸水させます。
2、種を水洗いする(2日目)
一晩吸水させると、種の皮が割れて2〜3倍にふくらみます。
水切りネットの上から水道水を注いで、ガラス容器を揺すって、中の水がきれいになるまで2〜3回種を洗います。
種を洗い終わったら最後は水をよく切りましょう。この水洗いは収穫までの間、朝と晩の1日2回、忘れずにやってください。
水洗いをしたら再びダンボールで遮光します。
3、吸水させて3〜5日後
もやしが3〜4cm程度まで大きくなりました。このくらい大きくなると、種の皮が取れて、瓶の底にたまってきます。
種の皮を残しておくと腐ってしまうことがあるので、箸などで取り除きましょう。(手では触らないこと)
水道水を注いで、タネと苗をしっかりと洗いましょう。
※3日目以降、瓶の中に臭いを嗅いでみて、もし腐敗臭がしてきたら雑菌が繁殖している可能性があります。その場合は(残念ですが)全部捨てて、最初からやり直しください。雑菌が沸くと食中毒の原因になります。
再びダンボールで覆って遮光します。
4、収穫(7日目)
もやしが15cm程度まで成長しました。もやしは葉が出る前の方が食感も良くて栄養素も高いので、お好みで収穫時期を調整してください(季節によりますが、5日目〜6日目が最適)。今回は、葉が出るまで大きく成長させてみました。
(市販品も含め)もやしは、必ず加熱処理してから食べてください。(雑菌が付ている可能性があるため)
おすすめのレシピは、もやし本来の味を楽しめるナムルです。
<もやしのナムルの作り方>
10〜20秒程度、茹でたもやしに調味料を混ぜる。
・醤油・・・大さじ1/2
・ごま油・・・大さじ1/2
・砂糖・・・・ひとつまみ
・いりごま(あれば)
もやしはとても簡単に水だけで育てられて、美味しいので、ぜひみなさんももやしの水耕栽培に挑戦してみてください。
<栽培する時期の注意点>
気温が30℃を超えるような暑い時期(7〜9月)は、栽培中に雑菌が繁殖する可能性が高いで、栽培するのは避けてください。もやし栽培の適温は18〜20℃前後です。