
【パセリの水耕栽培】育て方、おすすめレシピ、インテリアにする方法も紹介
Last Updated on 2025年3月31日 by 中島大輔
植物を育てることに憧れつつも「お世話が難しそう」「枯らしてしまいそう」と躊躇していませんか?
実は、キッチンでよく使うパセリなら、100均グッズで簡単に水耕栽培できるんです!土いらずの清潔な栽培方法で、新鮮なパセリを好きな時に収穫できる喜びを味わえます。しかも、収穫するだけでなく、成長する根の様子を観察できる透明な容器に移せば、お部屋のおしゃれなインテリアグリーンにも大変身!
今回は、植物初心者の方でも失敗しない、パセリの水耕栽培の始め方から収穫のコツまでをご紹介します。身近な材料で手軽に始められるこの方法で、キッチンに彩りと風味をプラスしてみませんか?
1、材料の用意
【材料準備】
・パセリの苗
・プラスチック容器(1,000ml)
・2層になっているキッチン用スポンジ
・アルミホイル
パセリは寒さにも暑さにも強いので、1年中、育てることができます。
パセリの苗以外は100均ショップで購入できます。1000mlのプラスチック容器は、100均ショップのSeriaで販売している「PETジャーボトル1000ml」という商品がおすすめです。
2、苗の準備
まずパセリの苗をポットから取り出して、根を傷つけないように優しくほぐしながら土を取り除きます。
根についた土は竹串を使って落としてください。
ある程度、土を落としたら、次は流水で土を完全に落とし切ります。
竹串を使って根の隙間に入った土も丁寧に落としましょう。
水耕栽培では土が残っていると根腐れすることがあるので、しっかりと取り除くことがポイントです。
3、水耕栽培キットの制作
キッチン用スポンジを容器の口の大きさに合わせてカッターで切ります。
次に、ペンで、スポンジに十字の線を書きます。
この時、2本目の線の最後は、スポンジの端まで伸ばしてください。
カッターで、この線通りに切っていきます。
3ヶ所は、繋がったままの状態で、1ヶ所が切り開いた状態になります。
このスポンジの切り口に、土を取り除いたパセリを挟み込みます。
十字の中心に、茎と根の境目がくるように調整してください。
パセリを挟み込んだスポンジを、容器にセットします。
2層のスポンジを使用することで、固い層の部分が、
容器の口に引っかかって、下に落ちなくなります。
4、養液づくり
養液とは、水耕栽培用の肥料を混ぜた水のことで、パセリを大きく成長させたい時は、養液で育ててください。
今回は、2液型のハイポニカ液肥を使用しました。

ハイポニカ液肥は、水耕栽培では500倍に薄めて使用するので、水1リットルに対して、肥料をそれぞれ2mlずつ入れていきます。
養液を作ったら、栽培用の容器に入れていきます。
栽培容器の中に、空気の層を作ってあげることで根が呼吸することができ、根腐れを防止することができます。
養液を入れたら、栽培容器の周りをアルミホイルで覆いましょう。
こうすることで、直射日光が当たっても、水温が上昇しづらくなり、寝腐れや藻の発生を防げます。
また、光の反射によって起こる収れん火災を防止することもできますので必ず巻いてください。
5、水耕栽培スタート
アルミホイルを巻いたら、日当たりの良い場所に置いて育てます。
パセリは日光を好むで、ベランダや庭などの屋外で育てるとぐんぐん成長します。
6、水やり方法
水やり方法は、2〜3日に1度、栽培容器の中の養液が減ってきたら、水を継ぎ足してください。
継ぎ足しの時は、養液でなくて、水道水で大丈夫です。
常に、根の半分程度が浸かるように水量をキープしてくださいね。
7、水耕栽培を始めて5週間後〜1回目の収穫
5週間後、パセリの茎が20本程まで増え、葉の色もさらに濃くなり縮れてきました。
このくらい成長したら葉の摘み取りをしていきます。
パセリの葉を摘み取る時は、ハサミを使わずに、外側の葉を根元から引きはがすように収穫します。
パセリは通気性が良い環境を好むので、収穫の時に、下の方に生えている小さい葉や枯れた葉を取り除いてあげるとさらに元気に成長します。
収穫の時は、葉を全部取らずに、光合成のために半分くらい残しましょう。
摘み取った葉は、サラダなどの料理で使用して、残った分は冷凍保存しておけば少しずつ使えて便利です。
パセリで簡単にできるおすすめレシピは「無限パセリ」です。茎ごとカットしたパセリをツナと和えてごま油、マヨネーズ、粗挽きこしょうで味付けしたサラダです。
葉を摘み取ったパセリは、このまま水耕栽培を続けましょう。
8、水耕栽培を始めて8週間後〜1回目の収穫摘から3週間後
1回目の収穫から3週間後、パセリが再び成長してきました。
収穫した部分からも新しい枝が伸びてきています。
容器の中を見てみると、根がスポンジを突き破って20cm程まで成長しています。
このくらいまで根が生えてきたら、容器を替えてお部屋のインテリアにすることもできます。
容器はWOOTANGで販売している水耕栽培用のガラス容器を使用しました。
まずパセリを容器から取り出し、キッチン用スポンジを楊枝で取り除きます。
次に水耕栽培用のガラス容器に移して、根の半分が浸かる程度の養液を入れます。
器の中の養液が減ったら、こまめに水道水を足して2週間に1度、養液を全部交換しましょう。
透明なガラス容器の場合、気温が高い時期に直射日光が当たると、水温が急上昇して根腐れしてしまうことがあります。そのため、直射日光が当たらない、明るい場所で育ててください。
パセリは寒さにも暑さにも強い丈夫な植物なので、初めての水耕栽培にぴったり。しかも一度植えれば、適切なお手入れをすることで何度も収穫を楽しむことができます。2〜3日に一度の水やりと、時々の養液交換という簡単なケアで、いつでも新鮮なパセリを料理に使える喜びは格別です。
また、成長した根を透明なガラス容器に移し替えれば、生命力あふれる姿がお部屋のインテリアとしても映えます。料理の香りづけだけでなく、目でも楽しめる一石二鳥の植物なのです。
「無限パセリ」のような簡単レシピも試してみれば、自分で育てた植物を食べる満足感も味わえます。冷凍保存もできるので、少しずつ使いながら、また新しい葉が育つ循環を楽しんでください。
植物を育てる経験は、日々の小さな変化に気づく感性を養い、心に安らぎをもたらします。土を使わない水耕栽培なら、お部屋を汚す心配もなく、失敗のリスクも少ないのが嬉しいポイント。
ぜひこの機会に、パセリの水耕栽培にチャレンジしてみてください。キッチンで料理をする時に、自分で育てた新鮮なパセリを摘み取る瞬間は、きっと特別な喜びになるはずです。