
ダイソーの観葉植物「シノブ」でつくる水耕栽培インテリア|育て方、楽しみ方、よくある問題と対応法
Last Updated on 2025年4月16日 by 中島大輔
忙しい日常に和の癒しを取り入れたい方に、シノブの水耕栽培がおすすめです。シノブは乾燥に強い日本の多年生シダ植物で、初心者でも育てやすく、インテリアとしての魅力も抜群です。ダイソーで手軽に入手できるシノブを使って、石に根を絡ませた風情ある水耕栽培を簡単に始められます。
本記事では、シノブの基本知識から季節ごとのケア方法、そして100均アイテムで作る水耕栽培の方法まで詳しく解説します。和風インテリアとして人気の高いシノブで、お部屋に自然の涼やかさを取り入れてみませんか?
1、シノブの基本情報
シノブとは?
シノブは日本全国に分布する多年生のシダ植物で、主な特徴は以下の通りです。
- 特徴的な生育環境:着生植物で岩上や樹木の幹に太い茎を伸ばし、所々から葉を出して群落を形成
- 優れた耐性:乾燥に強く適応力がある
- 文化的価値:古来から観賞用に栽培され、「釣忍(つりしのぶ)」などの伝統的な鑑賞法がある
園芸店やホームセンターなどで販売しており、100均ショップのダイソー(Daiso)でも購入することが可能です。
2、ダイソーのシノブでつくる水耕栽培インテリア
①材料の用意
・シノブ(ダイソーで販売しているもの)
・石(直径6〜7cmのもの)
・ガラス容器(石が入る大きさのもの)
・テグス(糸でも可)
②土を取る
まずシノブをポットから出して、土を取り除きます。根を傷つけないように優しくほぐしながら土を落としましょう。
根についた土は楊枝を使って落としてください。
ある程度、土を落としたら、次は流水で土を完全に落とし切ります。
楊枝を使って根の隙間に入った土も丁寧に落としましょう。
水耕栽培では土が残っていると根腐れすることがあるのでしっかりと取り除くことがポイントです。
③石に貼り付け
まずシノブを石に乗せます。
この時、長い根を石の側面に沿わせて、根が石を包み込むような形にします。
テグスで何回か巻いて、シノブを石と固定させます。シノブの根が動かないように、テグスは強めにしっかりと巻きましょう。根を石と密着させることで、シノブが着生しやすくなります。
④水耕栽培スタート
ガラス容器の中に、シノブを固定した石を入れて、水を注ぎます。
この時、シノブの根が数本、水に浸るように、水量を調整してください。
直射日光の当たらない明るい場所で育てましょう。水やりは3〜4日に1度、減った分を足すだけで大丈夫です。
<動画版はこちら>
季節ごとのケア
春のケア
- 常に根の数本が水に浸かっているように水やりの回数を増やす
夏のケア
- 強い日差しを避ける(30~50%の遮光が理想的)
- 乾燥を防ぐために葉水を定期的に行う
秋のケア
- 枯れた葉を取り除く
冬のケア
- 乾燥気味に管理
- エアコンの風が直接当たらないように注意
よくある問題と対応法
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
葉が茶色く枯れる | 乾燥しすぎ | 水やりを増やし、湿度を上げる |
葉が萎れる | 強い日差しによる葉焼け | 日陰に移動し、葉水を与える |
葉が全体的に薄くなる | 栄養不足 | 薄い液体肥料を与える |
まとめ
シノブは日本全国に生息する多年生シダ植物で、半日陰を好み乾燥にも強いため、初心者でも育てやすい植物です。ダイソーで購入できるシノブを使った水耕栽培は、石とガラス容器があれば簡単に始められます。ポイントは土をしっかり落とし、テグスでシノブを石にしっかり固定すること。そして根の一部が水に浸かるように水量を調整するだけで、和のテイストあふれる涼やかなインテリアの完成です。季節ごとのケアも簡単で、春は水やりを増やし、夏は強い日差しを避け、秋は枯れ葉を取り除き、冬は乾燥気味に管理するだけ。シノブの水耕栽培で、手軽に和の雰囲気を楽しみながら、植物のある暮らしを始めてみませんか?
【この記事を執筆した人】WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る>