
水耕栽培の観葉植物における水やり・水交換タイミング|どのくらいの頻度ですればよいか?
Last Updated on 2025年5月13日
皆様から寄せられる疑問で多いものに「水はどのくらいの頻度で交換すべきか?」というお問い合わせがあります。この記事では、水耕栽培における適切な水やり・水交換の頻度、タイミングの見極め方、そして植物の種類別の注意点について詳しく解説します。
基本的な水やり・水交換の目安
水やりの目安
水耕栽培の観葉植物は水の中で栽培するため、土栽培のように毎日の水やりは必要ありません。ただし植物が水を吸ったり、蒸発したりするため、水切れを防止するために定期的な水やり(減った分の水を足す)が必要になります。
水やりの頻度は、1週間に1度が目安です。植物の種類や季節によって、水の減り具合が異なりますので、よく観察して、水切れしないように注意しましょう。
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水交換の頻度
水交換は2〜3週間に一度が目安です。器の中に溜まった老廃物や汚れをよく洗い落としましょう。
長期間、水を溜めたままの状態だと水質が悪化していきます。特に以下の状況では水交換を頻繁に(1週間に1度程度)行った方がよいでしょう。
- 容器の大きさ – 水量が少ないほど早く交換が必要
- 植物の成長速度 – 成長が早い植物ほど栄養素の消費も早い
- 光の強さと時間 – 強い光を長時間受ける環境では水質の変化が早まる
- 室温 – 温度が高いほど細菌の繁殖や蒸発が促進される
水交換が必要なサインを読み取る
数週間ごとの定期交換よりも、以下のサインを観察することが大切です。
- 水の濁り :クリアな状態から曇りや緑がかった色への変化
- 老廃物:水の中に老廃物が浮遊している
- 不快な臭い – 新鮮な水には無い独特の臭いの発生
- 藻の発生 – 容器内壁や水面での緑色の膜の形成
- 根の変色 – 健康的な白色から茶色や黒色への変化
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効果的な水交換の手順
- 水道水を使用する – 浄水(浄水器の水)は雑菌が湧きやすいので使用しない
- 根を優しく洗浄する – 付着した藻や堆積物を取り除く
- 容器の完全洗浄 – 最低でも月に1回は容器も徹底洗浄
植物タイプ別の水交換頻度
活発に成長する植物(モンステラ、マドカズラ、オキシカルディウム)
- 成長期(春〜夏):7〜10日ごと
- 休眠期(秋〜冬):2〜3週間ごと
ゆっくり成長する植物(サンスベリア、アスプレニウム)
- 年間を通じて:3〜4週間ごと ※頻度を増やしても問題ありません
季節による調整
- 夏季 – 高温により細菌増殖が加速するため、頻度を25%程度増やす
- 冬季 – 成長が緩やかになるため、頻度を20〜30%減らしても良い
- 梅雨時 – 湿度の高い環境では藻の発生リスクが高まるため注意
水耕栽培では、カレンダーに従った機械的な水交換よりも、植物と水の状態を観察することが重要です。1週間に1度の水やり、2〜3週間に1度の水交換から始め、自分の環境と植物に最適な頻度を見つけていきましょう。水質の変化に早めに対応することで、観葉植物の健康と美しさを長く保つことができます。
【この記事を執筆した人】WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る>
水だけで育てる観葉植物ブランド WOOTANG(ウータン)
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