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朝顔の水耕栽培

朝顔を水耕栽培で育てよう!種まきから9週間で開花させる方法を解説

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2025年7月10日

夏の風物詩である朝顔を、土を使わずに水耕栽培で育ててみませんか?実は朝顔は水耕栽培でも美しい花を咲かせることができ、室内でも手軽に楽しむことができます。今回は100均グッズを使った簡単な水耕栽培キットの作り方から、種まきから開花まで約9週間の育て方を詳しく解説します。

1、朝顔とは

朝顔の花

朝顔の特徴

朝顔(学名:Ipomoea nil)は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年草で、奈良時代に中国から薬草として日本に伝わったとされています。現在では夏の代表的な花として親しまれており、朝方に花を開き午後には閉じる一日花の特徴があります。花の色は青、紫、白、ピンク、赤など多彩で、漏斗状の花は直径5~10cm程度です。つる性植物で支柱に巻き付いて成長し、ハート型の特徴的な葉を持ちます。種から育てやすく発芽率が高いため、初心者にも適しており、暑さに強く7月から10月頃まで次々と花を咲かせる夏の栽培に最適な植物です。

朝顔の種をまく時期

朝顔の種まきに適した時期は、気温が安定する5月中旬から7月上旬です。特に水耕栽培では温度管理がしやすいため、以下のタイミングがおすすめです。

最適な種まきの時期
  • 5月中旬~6月上旬:最も発芽しやすい時期
  • 6月中旬~7月上旬:夏の開花を楽しめる時期
  • 室内栽培:温度管理ができれば4月下旬からでも可能

 

朝顔の花言葉

朝顔には美しい花言葉がいくつかあります:

  • 「愛情」「結束」 – つるが支柱に巻き付く様子から
  • 「短い愛」「はかない恋」 – 一日で花が散ってしまうことから
  • 「明日もさわやかに」 – 毎朝新しい花を咲かせることから
WOOTANG代表・中島
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これらの花言葉は、朝顔の生態や咲き方の特徴をよく表現しており、古くから多くの人に愛される理由の一つでもあります。

 

2、朝顔の育て方【水耕栽培編】

水耕栽培は土を使わずに水と養分で植物を育てる方法で、朝顔のような発芽しやすい植物には特に適しています。清潔で管理しやすく、室内でも美しいインテリアとして楽しめます。

必要な材料

朝顔の水耕栽培の材料

<材料>
・朝顔の種(5~10粒程度)
・500mlのプラスチック容器(透明で口が広いもの)
・2層キッチン用スポンジ(緑の硬い層と黄色の柔らかい層)
・アルミホイル(遮光用)

<道具>
・カッター
・定規
・楊枝

 

栽培キットの作り方

スポンジを切る様子

容器の口径に合わせてキッチン用スポンジをカッターで切ります。この際、容器にぴったりとはまるサイズにカットすることがポイントです。

WOOTANG代表・中島
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スポンジが小さすぎると水に浸からず、大きすぎると容器に入らないため、定規で容器の口径を測ってから切りましょう。

 

スポンジに線を引く

スポンジの硬い層(緑色の部分)に、1cm程度の間隔で格子状に線を引きます。縦3本、横3本程度が目安です。

 

スポンジをカッターで切る

縦と横に線を均等に引いたら、この線に沿って、固い層(緑の層)の部分のみカッターで切れ込みを入れていきます。

 

スポンジに切れ込みを入れていく

この切れ込みに種を植えていくので、切れ込みの深さが浅くなったり、深くなりすぎないように、固い層の部分のみを切り離すのがポイントです。

 

スポンジを吸水させる

種を植え込む前に、スポンジにたっぷりと水を吸収させておきます。

 

種まき

朝顔の種まき

朝顔の種をスポンジの切り込みにまいていきます。種はなるべく重ならないように切り込み全体に均等にまきましょう。

 

楊枝で種を押し込んでいる様子

次に楊枝を使って、種を切り込みの中にしっかりと押し込んでいきます。

WOOTANG代表・中島
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種がスポンジの中に入っていないと発芽しなくなるので注意しましょう。

 

器にスポンジをセットする「

プラスチック容器の中に水を入れて、種をまいたスポンジをセットします。スポンジが常に水に触れた状態になるように、水の量を調整してください。

 

器をアルミホイルで遮光する様子

水を入れたら容器の周りをアルミホイルで覆います。

WOOTANG代表・中島
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アルミホイルで日光を遮断することで、水温の上昇による寝腐れや藻の繁殖、反射による火災を防ぐことができます。

 

水耕栽培スタート

屋外で朝顔の水耕栽培をしている様子

屋外の直射日光が当たらない場所に置いて発芽させます。朝顔の種は光を嫌うので、発芽までは明るすぎない場所で育てることが重要です。

 

水を足している様子

3〜4日経過したら、どのくらい水が減ったかをチェックして、減った分の水を継ぎ足してください。水が減る量は季節によって異なるので、スポンジが常に水に浸かるように調整しながら、週に1〜2回、水を継ぎ足しましょう

 

種まきから4週間後

水耕栽培して4週間後の朝顔の様子

種まきから4週間が経過し、朝顔が発芽しました。

 

水耕栽培して4週間後の朝顔

朝顔特有のハート型の双葉が可愛らしく開いています。

 

種まから6週間後

水耕栽培して6週間後の朝顔

6週間後には、朝顔の苗が高さ15cm程まで成長してきました。

 

水耕栽培して6週間後の朝顔

葉っぱもしっかりと展開して、健康的に育っています。

 

種まきから8週間後

水耕栽培して8週間後の朝顔

8週間後、朝顔のツルが伸びてきました。

 

朝顔の花芽

そしてついに、花芽が付き始めました。

 

種まきから9週間後

水耕栽培して9週間後の朝顔

9週間後、ついに朝顔の花が咲きました。

 

朝顔の花

 

 

水耕栽培に適応した根が生えている朝顔

根を観察してみると、水耕栽培に適応した白くて健康な根がたくさん生えています。このくらい根が育つと、明るい室内に移動させて育てても大丈夫です。

 

室内インテリアとして育てる

室内インテリアとしての朝顔の水耕栽培

アルミホイルを剥がすと、容器の中の水がとても涼やかでまさに夏にピッタリのインテリアになります。

WOOTANG代表・中島
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朝顔の花は朝に開いて夕方には閉じる一日花で、お部屋の中で毎日新しい花を楽しむことができますよ。とても簡単なのでぜひ皆さんも挑戦してみてください。

 

3、水耕栽培の魅力とメリット

朝顔の水耕栽培には多くのメリットがあります。

清潔性:土を使わないため、虫の発生や病気のリスクが低く、室内でも清潔に栽培できます。

管理のしやすさ:水位や栄養状態が一目で分かり、初心者でも管理しやすい栽培方法です。

観賞価値:透明な容器を使うことで、根の成長過程も観察でき、植物の生命力を間近で感じられます。

環境適応性:季節や天候に左右されにくく、年中栽培を楽しむことができます。

 

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WOOTANGの水耕栽培の観葉植物

 

朝顔の水耕栽培は、100均グッズを使って手軽に始められる魅力的な栽培方法です。種まきから約9週間で美しい花を咲かせることができ、毎朝新しい花を楽しむことができます。

土を使わない栽培方法なので、ベランダがないマンションでも、室内で気軽に朝顔の栽培を楽しめます。ぜひこの記事を参考に、美しい朝顔の水耕栽培にチャレンジしてみてください。きっと毎朝の花の開花が、あなたの日常に新しい喜びをもたらしてくれることでしょう。