
アボカドの驚くべき栄養パワー|健康効果とカロリー脂質を徹底解説
Last Updated on 2025年4月21日 by 中島大輔
「森のバター」と呼ばれるアボカドは、ギネスブックにも「世界一栄養価の高い果物」として認定された健康食材です。クリーミーな食感と豊富な栄養素で、健康・美容志向の方から熱い注目を集めています。実はアボカドには「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEや、血圧調整に役立つカリウム、ごぼう1本分に匹敵する食物繊維が含まれているんです!しかも果物なのに糖質がわずか2.3g/100gと低糖質なため、ダイエット中の方や糖質制限中の方にもピッタリ。
この記事では、アボカドの基本情報から栄養素やカロリー、脂質、健康効果から効果的な食べ方まで詳しく解説していきます。また、食べた後に残るアボカドの種を水耕栽培する方法もあわせて紹介します。
1、アボカドの基本情報
アボカドはクスノキ科の常緑高木の果実で、主に熱帯・亜熱帯地域で栽培されています。原産地は中南米で、特にメキシコが最大の生産国です。日本に流通しているアボカドの約80%がメキシコ産といわれています。
アボカドは野菜と思われがちですが、植物学的には果物に分類されます。アステカ族の言葉では「生命の果実」を意味する”アファカト”が語源とされており、5000年以上前から食されていたとも言われる歴史ある食材です。
2、アボカドの驚くべき栄養素
ビタミン類
アボカドには様々なビタミンが豊富に含まれています。
・ビタミンE(3.3mg/100g)
強力な抗酸化作用があり、活性酸素から体を守り、細胞の老化防止に役立ちます。「若返りのビタミン」とも呼ばれ、血行促進効果もあります。
・ビタミンB群
代表的なものとしてビタミンB6があり、タンパク質の代謝を助け、皮膚や粘膜の健康維持に貢献します。また葉酸も豊富で、赤血球の生成や細胞の増殖に関わる重要な栄養素です。
・ビタミンC
免疫機能を高め、コラーゲンの生成を助けます。
ミネラル類
・カリウム(590mg/100g))
アボカドのカリウム含有量は果物の中でもトップクラスです。体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、血圧の調整や高血圧予防、むくみ解消に役立ちます。
・銅
血管、神経、免疫系統、骨の健康維持に必要なミネラルです。
・マグネシウム
筋肉や神経機能の調整などに重要な役割を果たします。
食物繊維
アボカド100gあたり約5.6gの食物繊維が含まれており、これはごぼう1本分に匹敵する量です。水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含んでおり、腸内環境の改善、便秘予防、血糖値の急激な上昇抑制、コレステロール吸収阻害などの効果が期待できます。
3、アボカドのカロリーと脂質
カロリー
アボカドは100gあたり約176kcalと、果物の中ではカロリーが高めです。
一般的なサイズのアボカド1個の可食部は約150gですので、1個あたり約260kcalとなります。これはご飯茶碗1杯分とほぼ同等のカロリーです。
脂質
アボカドのカロリーが高い理由は、脂質含有量の多さにあります。100gあたり約17.5gの脂質が含まれていますが、その約80%はオレイン酸などの不飽和脂肪酸です。
オレイン酸は以下のような健康効果が期待できます。
- LDL(悪玉)コレステロールを減少させる
- HDL(善玉)コレステロールを維持する
- 血管の健康を保つ
- 中性脂肪を減らす
つまり、アボカドに含まれる脂質は「良質な脂質」であり、適量摂取することで健康に寄与する可能性があるのです。
糖質
アボカドの特筆すべき点として、果物でありながら糖質が非常に少ないことが挙げられます。100gあたりの糖質はわずか2.3gで、りんご(14.1g)やバナナ(21.4g)など他の果物と比較すると、その差は歴然です。そのため、糖質制限中の方にも適した果物といえるでしょう。
4、アボカドの健康効果
心臓・血管の健康維持
アボカドに含まれる不飽和脂肪酸は、血中の脂質バランスを整え、動脈硬化の予防につながります。また、カリウムは血圧を適正に保つのに役立ちます。
腸内環境の改善
豊富な食物繊維により、腸内の善玉菌を増やし、消化器系の健康をサポートします。便秘の解消や腸内環境の改善に効果的です。
抗酸化作用
ビタミンEやビタミンCなどの抗酸化物質は、体内の活性酸素による細胞ダメージを防ぎます。これは老化防止や生活習慣病の予防に役立つとされています。
美肌効果
ビタミンEは肌の老化防止に、ビタミンCはコラーゲン生成に役立ちます。また、良質な脂質は肌の乾燥を防ぎ、しっとりとした肌を保つのに役立ちます。
5、ダイエット中のアボカド摂取法
適切な摂取量
カロリーが高いため、ダイエット中は摂取量に注意が必要です。1日あたり1/4〜1/2個程度(約40〜70g)が目安となります。
効果的な食べるタイミング
アボカドは良質な脂質が多く含まれるため、活動量の多い朝や昼に食べるのがおすすめです。夜は活動量が少ないため、カロリーを消費しきれない可能性があります。
糖質制限との相性
低糖質なアボカドは、糖質制限ダイエットと相性が良いです。バターや脂肪の多いドレッシングの代わりにアボカドを使用することで、糖質を抑えながら満足感を得ることができます。
満腹感を得られる
アボカドに含まれる良質な脂質と食物繊維のおかげで、少量でも満腹感を得やすいという特徴があります。これにより、全体の食事量を自然と減らすことができ、ダイエットをサポートします。
6、アボカドの種の再利用法
アボカドを食べた後に残った種は、水耕栽培で育てるとお部屋の素敵なインテリアグリーンになります。アボカドの種を水耕栽培で育てる方法は以下の記事を参考にしてください。
水だけ育てる観葉植物ブランドWOOTANG(ウータン)では、アボカドの種を水耕栽培で育てるための専用容器をオンラインで販売しています。

アボカドVase(左:コッパー、右:グリーンゴールド) 税込3,300円
アボカドは「生命の果実」と呼ばれる通り、ビタミン・ミネラル・食物繊維の宝庫です。良質な脂質オレイン酸が約80%を占め、コレステロール改善や血管健康維持に貢献します。カロリーは高めですが、ダイエット中なら1日1/4〜1/2個を朝や昼に食べるのがおすすめ。低糖質で満腹感が得られるため、自然と食事量を減らせるダイエットの強い味方です。アンチエイジングや美肌効果も期待でき、便秘解消にも効果的。食べた後の種は水耕栽培で観葉植物として再利用できるエコな一面も。健康・美容・ダイエットを一度に叶える「森のバター」を、ぜひ毎日の食事に取り入れてみませんか?
【この記事を執筆した人】WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る>
水だけで育てる観葉植物ブランド WOOTANG(ウータン)
水栽培・水耕栽培で育てる観葉植物/サボテン/マイクロ蘭/アボカドの種/球根などを販売中