
アボカドの剥き方、切り方、保存方法
Last Updated on 2025年4月28日
「森のバター」と呼ばれる栄養満点のアボカド。その滑らかな食感と万能さで人気ですが、扱い方に悩む方も多いのではないでしょうか。実は、アボカドは正しい方法で剥いて切り、保存すれば、その美味しさを最大限に引き出せます。
この記事では、アボカド初心者でも簡単にマスターできる基本テクニックを徹底解説。皮を剥く基本の手順から、料理別の最適な切り方、変色を防ぐ保存方法まで、アボカドを無駄なく美味しく活用するコツをご紹介します。さらに、捨ててしまいがちな種を再利用してインテリアグリーンにする方法もお伝えします。
1、アボカドの剥き方
アボカドを美味しく楽しむためには、正しい剥き方を知ることが重要です。ここでは、安全かつ効率的にアボカドの皮を剥く方法をご紹介します。
基本の剥き方
1、縦半分に切る
アボカドを縦方向に持ち、包丁を種に当たるまで入れ、そのまま包丁をぐるりと一周させて切り込みを入れます(※アボカドの種は水耕栽培で再利用(4章で解説)するので、包丁が種に当たって傷つけない様にしてください。)
2、両手で軽くねじる
切り込みを入れたら、両手でアボカドを互い違いに軽くねじります。すると、きれいに二つに分かれます。
3、種を取り除く
半分に分けたアボカドの片方に種がついています。スプーンを使って種と果肉の間に差し込み、すくい上げるように取り出します。(※包丁の刃元で種に刺して取る方法もありますが、種を水耕栽培で再利用する場合は、必ずスプーンで取り出してください)
4、皮を剥く
半分に切ったアボカドの皮の端をつまみ、皮と果肉の間に指を入れてやさしく剥がします。もし手で剥がれない場合は、スプーンを皮と果肉の間に差し込み、果肉をすくい取りましょう。
- 熟したアボカドほど皮が剥きやすいです。完熟したアボカドなら、皮は非常に簡単に剥がれます。
- 剥く際は果肉を傷つけないよう、優しく丁寧に作業しましょう。
- アボカドが固い場合は、無理に指で剥こうとせず、スプーンを使う方が安全です。
2、アボカドの切り方
アボカドはその用途によって様々な切り方があります。ここでは代表的な3つの切り方をご紹介します。
スライス(薄切り)
1、皮を剥いたアボカドを縦方向に置きます。
2、包丁を縦に入れ、均等な厚さで薄切りにします。厚さは4〜5mm程度が扱いやすいでしょう。
スライスしたアボカドはサンドイッチやトーストのトッピングに最適です。
角切り(ダイスカット)
1、半分に切り、種を取り除いたアボカドを、皮を下にして持ちます。
2、皮を切らないように注意しながら、包丁で縦横に格子状に切り込みを入れます。
3、最後に皮を剥くと、きれいな角切りになります。
角切りにしたアボカドは、サラダや和え物、炒め物など様々な料理に活用できます。
くし切り
1、皮を剥いたアボカドを縦半分に切ります。
2、さらに半分に切って4等分にします。
くし切りにしたアボカドはサラダやフライの具材として適しています。
3、アボカドの保存方法
アボカドの保存方法は、その熟度によって異なります。正しく保存して、最高の状態で味わいましょう。
未熟なアボカド
未熟なアボカドは常温で保存し、追熟させましょう。風通しの良い冷暗所が理想的です。夏場など気温が高い時期(27℃以上)は追熟が早まるため、こまめにチェックしてください。
食べ頃のアボカド
食べ頃になったアボカドはなるべく早く食べるのがベストですが、すぐに食べられない場合は冷蔵庫の野菜室に入れましょう。野菜室は冷蔵室よりも温度が少し高く(約7℃程度)、アボカドが低温障害を起こすリスクを減らせます。保存期間は3〜5日程度です。
カットしたアボカド
アボカドを半分に切った場合は、変色を防ぐために以下の方法を試してみてください。
レモン汁を塗る
切り口にレモン汁を塗ると、酸が酸化を防ぐため変色を抑えられます。お酢でも代用可能です。
オリーブオイルを塗る
オリーブオイルを薄く塗ると空気に触れるのを防ぎ、変色を抑えられます。
ラップで密閉する
ラップで空気が入らないようにぴったりと包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
冷凍保存
アボカドは冷凍保存も可能です。丸ごとでも、小分けにしても冷凍できます。
丸ごと冷凍
- 皮付きのままラップでしっかり包みます
- 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉します
- 冷凍庫に入れます
- 保存期間は約1か月です
カットして冷凍
- 皮と種を取り除き、一口大に切ります
- レモン汁を軽くまぶします
- 使いやすい量ごとにラップで包みます
- 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉します
- 保存期間は2〜3週間程度です
冷凍したアボカドは解凍すると食感が変わるため、生で食べるよりも調理用として使うのがおすすめです。スムージーやディップなど、なめらかにする料理に向いています。
4、アボカドの種の再利用法
アボカドを食べた後に残った種は、水耕栽培で育てるとお部屋の素敵なインテリアグリーンになります。アボカドの種を水耕栽培で育てる方法は以下の記事を参考にしてください。
水だけ育てる観葉植物ブランドWOOTANG(ウータン)では、アボカドの種を水耕栽培で育てるための専用容器をオンラインで販売しています。

アボカドVase(左:コッパー、右:グリーンゴールド) 税込3,300円
アボカドを最大限に楽しむには、適切な扱い方が鍵です。基本の剥き方は、縦半分に切り、軽くねじって分け、スプーンで種を取り、皮を丁寧に剥がすという手順。切り方は用途によって、サンドイッチ向けのスライス、サラダに便利な角切り、フライに適したくし切りがあります。保存は熟度によって異なり、未熟なら常温、食べ頃なら冷蔵庫の野菜室で3〜5日が目安。カットしたアボカドはレモン汁やオリーブオイルを塗って変色を防ぎ、ラップで密閉することが重要です。冷凍保存も可能で、スムージーやディップ作りに活用できます。そして食べた後の種は水耕栽培で観葉植物に変身させれば、エコでおしゃれなインテリアに。アボカドは食べるだけでなく、種まで楽しめる万能食材なのです。
【この記事を執筆した人】WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る>
水だけで育てる観葉植物ブランド WOOTANG(ウータン)
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