ギムノカリキウムとは|種類・育て方・花の魅力を完全解説【初心者向け】

ギムノカリキウムとは

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年3月2日

サボテンの中でも特に種類が豊富で、コレクターから初心者まで幅広い層に愛されているギムノカリキウム。バッテリーや牡丹玉、緋牡丹錦(フリードリッヒ)といった人気品種から、コレクターが狙うレアな希少種まで、その世界は奥深い。

本記事では、ギムノカリキウムの基本知識から代表的な種類の特徴、花の魅力、水耕栽培ならではのメリットと具体的な育て方、増やし方、よくある疑問まで、初心者にも分かりやすく解説します。


目次

1. ギムノカリキウムとは

属名の意味と原産地

ギムノカリキウムはサボテン科に属する植物で、属名の「Gymnocalycium」はギリシャ語で「裸の萼(がく)」を意味します。花が咲く際に、蕾から伸びる萼(がく)に毛やトゲがなく、すっきりとした素肌のままであることが名前の由来です。この特徴は他のサボテン属と大きく異なり、専門家の間でも識別の重要な指標となっています。原産地は主に南米のアルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイなどで、草原地帯から標高3000メートルを超える高山帯まで、実に多様な環境に適応して自生しています。

確認されている種だけでも80種以上、園芸品種や変種まで含めると膨大な数になります。球形や扁平形、縦長の円柱形など姿もさまざまで、トゲの本数や長さ、色合いもバリエーション豊富です。刺座(アレオーレ)から放射状に伸びるトゲが球体をぐるりと覆う様子はワイルドな印象を与えますが、実際は比較的強い直射日光が苦手という繊細な一面も持ちます。草原地帯の低木の陰に隠れるように生きてきた歴史が、そのような性質を育んできたのです。

他のサボテンとの違いと見分け方

ギムノカリキウムをサボテン売り場で見かけたとき、「どれがギムノカリキウムなの?」と迷う方も多いはずです。最も分かりやすい識別ポイントは蕾の形です。ギムノカリキウムの蕾はツクシに似た形をしており、表面が毛やトゲなしのつるつるした素肌状態です。他のサボテンでは蕾にも綿毛や小さなトゲがついているケースが多いため、この違いは決定的な手がかりになります。また稜(りょう)の形状も独特で、コブや顎のような突起状に発達しているものが多く、「顎サボテン」という別名もあるほどです。

WOOTANG代表・中島
WOOTANG代表・中島

ギムノカリキウムは他のサボテンに比べて直射日光を避ける傾向が強く、半日陰でもよく育ちます。この特性から、明るい窓辺での室内栽培に非常に向いており、サボテンの中でもインドアグリーンとして育てやすいグループとして知られています。水耕栽培との相性が良い理由の一つもここにあります。

日本での人気と歴史

日本へのギムノカリキウムの導入は戦後のサボテンブームにさかのぼります。中でも「緋牡丹(ヒボタン)」は昭和30〜40年代に日本の育種家たちが独自に改良を重ねて生み出した品種で、鮮やかな赤や黄色の球体が当時のサボテン愛好家を熱狂させました。ホームセンターや花屋で気軽に入手できる「緋花玉」や「海王丸」から、マニアが血眼になって探す希少な交配種まで、国内の愛好家層の厚さはサボテン属の中でも随一です。近年はSNSの普及でその魅力が広く認知され、若い世代にも新たなファンが増え続けています。


2. 水耕栽培でギムノカリキウムを育てるメリット

土栽培の難しさを根本から解決する

サボテンを枯らしてしまった経験がある方の多くは、「水やりのタイミングが分からなかった」と口をそろえます。ギムノカリキウムは確かに乾燥耐性がありますが、完全に断水すると弱ってしまいますし、逆に水をやりすぎると根腐れで一気に枯死します。特に日本の梅雨時期や高温多湿な夏は土の乾きが遅く、この微妙なさじ加減が難しい季節です。水はけの良い専用土を用意し、鉢底の状態まで確認しながら管理する作業は、初心者には相当のハードルになります。

水耕栽培はこうした悩みを根本から解決します。透明な容器に水を入れ、根の一部を浸すだけというシンプルな管理方法は、「土が乾いたかどうか」を見極める必要がありません。容器の外から水位を一目で確認でき、週に1度コップで水を継ぎ足すだけで維持できます。この手軽さが、これまでサボテン栽培を諦めていた多くの人に新しい扉を開いています。

根腐れリスクが大幅に低下する理由

「水耕栽培はむしろ根腐れしやすいのでは?」と思う方もいるかもしれません。実は逆です。水耕栽培では根の全体を水中に沈めるのではなく、根の下半分だけが水に触れ、残り半分は空気に触れた状態で管理します。これにより、根は常に新鮮な酸素を取り込むことができ、酸素不足による根腐れが起きにくい環境が保たれます。土栽培では土全体が湿ってしまうと根はどこにも逃げ場がありませんが、水耕栽培では根の上半分が常に呼吸できる状態にあります。

もう一つの大きなメリットは「見える化」です。透明な容器を使うことで、根の色や状態を毎日観察できます。根が白くてぴんとしていれば健康のサイン、茶色く変色したりぬめりが出てきたりすれば早期に異変を察知できます。土栽培では土を掘り起こさなければ根の状態が分からず、気づいた時には手遅れというケースも少なくありません。水耕栽培のこの透明性こそ、初心者が安心してギムノカリキウムを育て続けられる最大の理由です。

清潔さとインテリア性の高さ

土を使わない水耕栽培では、土ぼこりが飛び散ることも、コバエが発生することもありません。キッチンカウンター、デスク、ベッドサイドテーブルなど、これまでサボテンを置くことをためらっていた場所にも気軽に飾れます。ガラス容器の中で白い根が伸びていく様子は視覚的にも美しく、ギムノカリキウムの球体とのコントラストがまるでオブジェのような洗練された存在感を生み出します。殺虫剤を使う必要もなく、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心です。

WOOTANG代表・中島
WOOTANG代表・中島

WOOTANGで販売しているギムノカリキウム バッテリーは、すでに水耕環境に適応した状態でお届けします。購入後すぐに水だけで育て始められるため、初日から失敗のリスクが最小限に抑えられています。水耕栽培専用のガラス容器と合わせて飾れば、部屋の一角に緑と水の清涼感あふれる空間が生まれます。

WOOTANGのクーポン

3. ギムノカリキウムの代表的な種類

バッテリー(Gymnocalycium vatteri)

WOOTANGでも扱っていギムノカリキウム バッテリーは、アルゼンチン・コルドバ州原産のコンパクトなサボテンです。丸みを帯びた濃緑色の球体に、規則正しく並んだ稜(りょう)と短いトゲが特徴で、全体的にすっきりとした美しいシルエットをしています。バッテリーという名前は「電池」とは関係なく、イタリアの植物採集家アルベルト・バッテリ(Alberto Vatteri)に由来します。

バッテリーのトゲは通常1本ですが、個体によっては3本や5本のトゲが出るタイプも存在し、同じ品種でも個体差による表情の違いを楽しめます。春から初夏にかけて白色から薄ピンク色の花を咲かせ、球体の頂点から花が顔を出す姿は非常に可憐です。コンパクトで成長がゆっくりなため、デスクや窓辺のちょっとしたスペースで長く楽しめます。初心者にも育てやすく、水耕栽培との相性も非常に良い品種として特に人気があります。

緋牡丹錦・フリードリッヒ(Gymnocalycium friedrichii)

フリードリッヒ(Gymnocalycium friedrichii)は、緋牡丹錦の原種となったサボテンです。緋牡丹錦とはこのフリードリッヒの斑入り変種で、鮮やかな赤・黄・ピンクなどの斑が球体全体に入り込んだ、非常に観賞価値の高い品種です。葉緑素を持たない赤や黄色の部分は光合成ができないため、接ぎ木によって台木の栄養を分けてもらう形で育てることが一般的です。

緋牡丹錦は日本の育種家が改良を重ねて作出した品種で、昭和30年代に世界の園芸市場に衝撃を与えました。通常のサボテンが緑一色なのに対し、炎のような赤や黄金色をしたギムノカリキウムは当時の常識を覆す存在でした。斑の入り方は個体ごとに異なるため、世界に一つだけの表情を持つ点がコレクターを惹きつける理由の一つです。

牡丹玉(Gymnocalycium multiflorum)

牡丹玉はアルゼンチン・コルドバ州からパラグアイにかけての草原に自生するギムノカリキウムです。球体が扁平気味で、複数の稜が発達し、長めのトゲがカールしながら球体に密着するように伸びる姿が特徴的です。その精巧な造形美は、まるで丁寧に彫刻されたオブジェのようで、成長とともに稜の数が増え、育てるほど風格が増していきます。

牡丹玉は古典的なギムノカリキウムの一つで、昭和40〜50年代には非常に高い人気を誇りました。育種家の間で長らく交配が繰り返され、刺の形や球体のバランスが極めて整ったものを目指して研究が続けられてきた歴史を持つ、日本の愛好家文化が育てた品種とも言えます。

海王丸・緋花玉・天平丸など人気の品種

海王丸(Gymnocalycium denudatum)はつやつやした肌とクモの巣のような刺が美しく、10cmを超える白い大輪の花を咲かせることで有名です。標高1000〜3500mの砂礫地に自生し、稜がコブ状に突起した個性的な姿はギムノカリキウムの中でも特に存在感があります。緋花玉(Gymnocalycium baldianum)は花の美しさから「花サボテン」とも呼ばれ、春から夏にかけて赤〜濃ピンクの花を株全体を覆うように咲かせます。ホームセンターで最もよく見かけるポピュラーなギムノカリキウムのひとつです。

天平丸(Gymnocalycium spegazzinii)はアルゼンチン・サルタ州原産で、しっかりとした体格とうねるような刺が迫力を演出します。コレクターの間では特に個体差のある刺の形状が注目され、素晴らしい個体を実生(みしょう)で選別することへの情熱は今も続いています。

LB2178とは?マニアが追いかけるレアな系統

ギムノカリキウムの世界でよく目にする「LB2178」という記号に、初めて見た方は首を傾げるかもしれません。LBはドイツのサボテン研究者・レオ・ブレスレン(Leo Breslein)とドイツ・サボテン協会(DKG)が行った現地採集の管理番号で、採集地と個体を識別するためのコードです。LB2178はギムノカリキウム属の特定採集個体に付けられた番号で、コレクターや育種家の間でその形質を持つ株の流通管理に使われています。

このようにギムノカリキウムの世界では、採集地情報や個体識別番号が品種の価値を決める重要な要素となっています。自生地の正確な情報が付随した株は希少性が高く、マニア市場では高値で取引されることもあります。一方で、バッテリーや緋花玉のように入手しやすいポピュラー品種も多く、初心者から上級者まで楽しめる懐の深さがギムノカリキウムの大きな魅力です。


4. ギムノカリキウムの花の魅力

開花時期と花の特徴

ギムノカリキウムが花を咲かせる主な時期は春から夏にかけての4月〜9月ごろです。品種によって開花時期は多少異なりますが、多くの種類が気温の上昇とともに球体の頂部から蕾を伸ばし始めます。蕾はツクシに似たつるつるとした形状で、1〜2週間かけてゆっくりと膨らんでいきます。花は基本的に昼間に開き、夜は閉じる1日花ですが、同じ蕾が数日間にわたって繰り返し開閉することがあります。

花色のバリエーションが非常に豊かなことも、ギムノカリキウムを愛好する人が多い理由の一つです。白、薄ピンク、濃ピンク、赤、黄色など、品種ごとに異なる色を楽しめます。特に花径が球体に対して大きく、まるで球体が花を抱き込んでいるような迫力ある姿で咲く品種も多く、見た目のギャップが一層の感動を生みます。バッテリーは白から薄ピンクの清楚な花を咲かせ、緋花玉は深い赤色の花が株を覆い尽くすように咲き誇ります。

水耕栽培で花を咲かせるための秘訣

水耕栽培でも、適切な環境を整えればギムノカリキウムは花を咲かせます。最も重要なのは光量の確保と、冬の休眠期を正しく経験させることです。春から秋にかけてはレースカーテン越しの明るい窓辺に置き、十分な光合成を行わせましょう。ただし水耕栽培では透明容器内の水温上昇を防ぐため、直射日光は必ず避ける必要があります。直射日光が当たると水温が急激に上昇し、根がダメージを受けます。午前中に数時間、柔らかな自然光が当たる環境が理想的です。

WOOTANG代表・中島
WOOTANG代表・中島

冬の休眠期管理も開花に向けた重要なステップです。秋が深まったら水を控えめにし、室温10〜15℃程度の涼しい場所で植物を休ませます。この低温期間が「春に咲く」というスイッチを入れる役割を果たします。暖房が効いた部屋で冬も温かく過ごさせてしまうと、休眠のサイクルが崩れて翌春の花付きが悪くなることがあります。


5. 水耕栽培でのギムノカリキウムの育て方

適切な置き場所を選ぶ

ギムノカリキウムの水耕栽培で最も大切な環境づくりは、光の当たり方のコントロールです。窓辺の明るさは必要ですが、直射日光は禁物です。太陽光が透明な容器に直接当たると、容器内の水温が急上昇して根にダメージを与えます。理想的な置き場所はレースカーテン越しの窓辺か、窓から1〜2メートル程度離れた明るい場所です。南向きや東向きの窓辺で、午前中だけ柔らかな光が当たる場所が最適です。夏場は特に西日が入る西向き窓は避けましょう。

WOOTANG代表・中島
WOOTANG代表・中島

室内照明だけでは光量が不足しやすいため、自然光が差し込む場所を確保することが前提です。日当たりの良い場所が限られている場合は、植物育成用のLEDライトを補助的に使う方法もありますが、その場合も過剰な照射は避け、1日12〜14時間程度の点灯を目安にします。ギムノカリキウムは光が不足すると徒長(間延び)して球体の美しい形が崩れてしまうため、光量の確保は見た目の維持にも直結します。

水の管理方法

水量の基本は「根の半分が浸かる程度」です。根の全体を水に沈めてしまうと酸素不足になり逆効果です。容器の側面から根の先端が水面に触れているくらいを目安にしましょう。週に1度を目安に、減った分だけコップで水を継ぎ足します。春〜夏の成長期は植物がたくさん水を吸うため、週2回のチェックが必要になることもあります。秋〜冬の休眠期は水の減りが遅くなるため、週1回の確認で十分です。

アストロフィツムの水の量

水交換は2〜3週間に1度が目安です。容器の水を全て捨て、新しい水道水を入れます。この際、容器の内側をスポンジで軽く洗って藻や汚れを落とし、根についたぬめりや変色した部分は流水で優しく洗い流します。水道水のカルキが気になる場合は一晩汲み置きした水を使うこともできますが、通常の水道水で問題ありません。夏の高温期は水温の上昇に特に注意が必要で、35℃を超えると根腐れのリスクが高まるため、できるだけ涼しい場所で管理し、水交換の頻度を上げましょう。

液体肥料の与え方

水耕栽培では基本的に肥料なしでもギムノカリキウムは健康に育ちます。水道水に含まれる微量のミネラルで現状維持が可能です。ただし植物を大きく成長させたい場合や、より積極的に花を咲かせたい場合は液体肥料の葉面散布が効果的です。容器内の水に直接肥料を入れてしまうと、肥料濃度が高くなりすぎて根を傷めてしまうため、必ず薄めた液体肥料を霧吹きで球体の表面に吹きかける方法をとります。施肥の頻度は成長期(春〜夏)に月1〜2回程度で十分で、秋冬は不要です。

日常のメンテナンス

日々のメンテナンスはとてもシンプルです。週1度の水量確認2〜3週間に1度の水交換が主な作業で、それ以外に気をつけることは容器の内側に発生する緑色の藻(コケ)への対応です。藻が生えても植物への直接的な害はありませんが、見た目が損なわれるため、水交換時にスポンジで拭き取ります。直射日光の当たらない場所に置くことで藻の発生を抑制できます。また球体表面に積もった埃は、柔らかい刷毛や綿棒で優しく払い落とすことでいつも清潔に保てます。


6. ギムノカリキウムの増やし方(土栽培の場合)

実生(種まき)で増やす

ギムノカリキウムを増やす最もポピュラーな方法は実生(みしょう)、つまり種まきです。ギムノカリキウムの多くは子株が出にくい品種が多いため、繁殖の中心は種まきになります。タネが採りやすい品種としては緋花玉、竜頭(りゅうとう)、海王丸、新天地、天平丸などが挙げられます。種まきには2株以上の異なる親株が必要で、花粉を人工的に交配させてタネを採取します。自家受粉は難しく、異なる親株を使うことが繁殖成功の条件です。

播種の適期は25〜30℃が安定して保てる5〜6月です。水はけの良い清潔な用土に種をまき、覆土はせず、容器を水に浸けて底面から水を供給する「腰水(こしみず)」の方法をとります。容器全体をラップで覆い、半日陰の明るい場所に置けば、早ければ1週間、遅くとも1ヶ月以内に発芽が揃います。発芽後は少しずつ空気を当て、腰水を終了します。半年後に最初の植え替えを行い、丁寧に育てれば数年後に花が咲く株に育ちます。

子株で増やす

品種によっては親株の脇から子株が吹いてくることがあります。子株がある程度の大きさ(1〜2cm程度)に育ったら、清潔なカッターやハサミで丁寧に切り離します。切り口を数日間乾燥させてから、清潔な新しい用土に浅く植え付けます。発根するまでは水やりを控えめにし、根がしっかり張ったことを確認してから通常の管理に移行します。子株かきとりで増やせる品種は限られますが、親と同じ姿の株を増やせることが大きなメリットです。


7. 季節ごとの管理ポイント

春(3〜5月):成長再開のタイミング

春はギムノカリキウムが休眠から目覚め、最も活発に動き出す季節です。室温が15〜20℃を超えてくると成長点付近に動きが見られ、水の吸収量が急に増えてきます。水やりの頻度を少しずつ増やし、新しい根の伸び方を観察する喜びを味わいましょう。4〜6月は開花シーズンでもあるため、日当たりのよい場所に移動させて光合成を促します。ただし直射日光は水温上昇の原因になるため、レースカーテン越しの光を意識してください。

夏(6〜8月):高温対策が最重要

気温が35℃を超える猛暑日は水耕栽培の最大の難関です。容器内の水温も35℃以上になると根腐れリスクが一気に高まります。エアコンの効いた涼しい部屋に移動させ、水交換の頻度を週1回に増やして常に新鮮な水を供給することが夏越しの鍵です。水量を少なめにすることでも、高温の水から根が受けるダメージを軽減できます。直射日光は完全に遮断し、明るい日陰での管理を徹底しましょう。

秋(9〜11月):休眠準備

9月を過ぎると気温が落ち着き、ギムノカリキウムは秋の成長期を迎えます。10月半ばを過ぎると少しずつ水の吸収量が減り、休眠に向けた準備が始まります。この時期から水やりの頻度を徐々に落とし、植物が冬眠の体勢に入れるよう誘導します。夜間の気温が10℃を下回り始めたら、窓辺から少し距離を置いた暖かい場所に移動させましょう。

冬(12〜2月):休眠期の過ごし方

ギムノカリキウムの多くは冬に休眠します。水は控えめにし、室温は最低でも5℃以上を保ちます。室温が5℃を下回ると凍傷で組織が傷み、回復が難しくなります。昼間は窓辺の自然光が当たる場所に置き、夜間は窓辺の冷気を避けて室内中央側に移動させることが効果的です。暖房が強い部屋では乾燥しやすいため、根の様子を観察しながら最小限の水分を供給します。この休眠期を適切に経験させることが、翌春の花付きや元気な成長に直結します。


8. よくある問題と対処法(Q&A)

Q1:育て方は難しいですか?初心者でも大丈夫?

水耕栽培であれば初心者でも十分に育てられます。土栽培では水やりのタイミングや用土の配合など覚えることが多いですが、水耕栽培では週1回の水量確認と2〜3週間に1度の水交換が主な作業です。根の状態を透明容器から常に確認できるため、異変があってもすぐに対応できます。WOOTANGのギムノカリキウム バッテリーはすでに水耕環境に慣れた状態でお届けするため、届いたその日から安心して育て始められます。

Q2:水耕栽培で根腐れしませんか?

根の半分だけを水に浸し、残り半分は空気中に露出させることで、土栽培よりも大幅に根腐れのリスクを低減できます。定期的な水交換で常に新鮮な水を供給し、夏の高温期は容器が直射日光に当たらないよう注意することが重要なポイントです。もし根の一部が茶色く変色したら、すぐに水交換を行い変色部分を流水で洗い流してください。透明容器のおかげで根の状態を毎日観察できるため、土栽培より遥かに早期発見・早期対処が可能です。

Q3:花を咲かせるコツは?

花を咲かせるために最も重要なのは、冬の休眠期を適切に経験させることです。10〜15℃程度の低温環境で水を控えめにして冬越しさせると、翌春に花芽が形成されやすくなります。また春から秋にかけてレースカーテン越しの十分な光を当てることも欠かせません。光量が不足すると花芽形成が遅れます。花が半開きのまま開ききらない場合は日射量不足が原因のことが多く、より明るい場所へ移動させることで改善します。

Q4:増やし方を教えてください

ギムノカリキウムの増やし方は主に実生(種まき)です。花が咲いたら人工授粉を行い、結実したタネを翌年の5〜6月に播種します。2株以上の異なる親株を使うことが繁殖成功の条件です。一部の品種では親株から子株が出ることがあり、その場合は子株が十分成長したタイミングで切り離して発根させます。実生から花が咲くまでには数年かかりますが、どんな姿の花が咲くかを楽しみに育てる過程そのものがギムノカリキウム栽培の醍醐味と言えます。

Q5:緋牡丹錦(フリードリッヒ)の育て方で気をつけることは?

緋牡丹錦のような斑入り種は葉緑素が少ない(または全くない)ため、光合成能力が通常の品種より低く弱りやすい傾向があります。直射日光に特に弱く、日焼けで取り返しのつかないダメージを受けやすいため、遮光管理を徹底してください。また接ぎ木で育てている個体は台木の種類によって寒さへの耐性が変わります。寒さに弱い台木を使っている場合は、室温5℃を下回らないよう特に注意が必要です。美しい斑の色合いを長く楽しむために、丁寧に観察しながら育てましょう。

Q6:LB2178などのレアな品種を育てるのは難しいですか?

基本的な育て方はポピュラー品種と大きく変わりません。ただしレアな品種は成長がさらにゆっくりな場合が多く、急激な環境変化への耐性が低い個体もあります。購入直後は環境変化による株のストレスを最小限に抑えるため、急激に水やり量を変えたり場所を頻繁に移動させたりしないことが重要です。水耕栽培なら根の状態を常に確認できるため、高価なレア品種でも土栽培より失敗のリスクを抑えやすく、希少種への挑戦のハードルが下がります。

Q7:カイガラムシやネジラミが発生したらどうする?

ギムノカリキウムに発生しやすい害虫として、カイガラムシとネジラミ(根に寄生するコナカイガラムシ)が代表的です。カイガラムシは2〜6mm程度の白い小さな虫で、球体のトゲの付け根付近に固まってつく傾向があります。見つけ次第ピンセットや歯ブラシで取り除き、「ベニカXネクストスプレー」などの殺虫剤を散布します。水耕栽培では根が常に水中にあるためネジラミが発生しにくいという利点がありますが、水交換時に根のぬめりや変色を確認して早期発見に努めることが大切です。

Q8:バッテリーの球体が変色しました。病気ですか?

ギムノカリキウム バッテリーの球体が部分的にベージュや茶色に変色することがあります。病気(カビや細菌感染)の場合は変色が広がる傾向があり、その際は「ベンレート水和剤」などの殺菌剤を希釈して塗布し、経過を観察します。変色が広がらなければ木質化(コルク化)による自然な経年変化の可能性が高く、植物にとって深刻な問題ではありません。球体の下部は特にコルク化しやすく、育てた年数の証として受け止める愛好家も多くいます。日焼けが原因の場合は直射日光を避けた場所に移動させれば症状が進まなくなります。

水だけで育てる観葉植物ブランド

WOOTANGでは、水耕栽培で育てる観葉植物/サボテン/マイクロ蘭/アボカドの種/球根などをオンラインショップで販売しています。オンラインショップはこちら

初回購入者限定で500円クーポン配布中!オンラインショップで購入時に「WELCOME」と記入すると500円割引になります。利用条件はありません。お一人様1回限り。クーポンはこちらから

水だけで育てる観葉植物
水だけで育てるサボテン
水だけで育てるマイクロ蘭
水だけで育てる壁掛け植物
アボカド栽培Vase
枝ものVase
オリジナル植物Vase
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る