ガジュマルの植え替え|時期と土の選び方、失敗しない手順を解説

ガジュマルの植え替え

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年10月12日

ガジュマルは成長が早く、鉢の中で根がいっぱいになりやすい植物です。根詰まりしたまま放っておくと、水を吸いにくくなって葉が落ちたり、元気がなくなったりします。ガジュマルを長く元気に育てるには、適した時期に植え替えをすることが大切です。

この記事では、水だけで育てる観葉植物ブランドWOOTANGが、ガジュマルの植え替えの時期とサイン、ガジュマルに合う土の選び方、植え替えの手順、植え替え後の水やりまでをわかりやすく解説します。失敗しないためのポイントや、植え替えの手間がいらない水耕栽培についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

>ガジュマルの育て方はこちら

ガジュマルの植え替えの基本

ガジュマルの植え替えは、「5月上旬〜7月上旬に、今より2〜3cm大きい鉢へ、水はけの良い新しい土で植え替える」が基本です。まずは植え替えの全体像を早見表で確認しておきましょう。

植え替えの早見表

植え替えのポイントを一覧にまとめました。

項目目安
植え替えの時期5月上旬〜7月上旬がベスト(遅くても9月上旬まで)
頻度2〜3年に1回。成長が早い株は1〜2年に1回
鉢の大きさ今の鉢より直径が2〜3cm大きいもの
土水はけの良い観葉植物の土(古い土は使わない)
植え替え後の水やり1〜2週間は控えめにし、表土が乾いてから与える
植え替え後の肥料約1か月後から、5〜10月の成長期に与える

ガジュマルに植え替えが必要な理由

鉢の中で根がいっぱいになる「根詰まり」が起こると、土の中の水はけや通気性が悪くなり、根が水や栄養を吸いにくくなります。その結果、葉が黄色くなったり、成長が止まったりします。また、長く使った土は栄養が少なくなり、粒が崩れて水はけも悪くなります。定期的に新しい土に植え替えることで、根が元気に伸びる環境を整えられます。

ガジュマルの植え替えのサイン

次のようなサインが出たら、植え替えを検討しましょう。

鉢植えのガジュマルを持つ女性
  • 鉢底の穴から根がはみ出している(もっともわかりやすいサイン)
  • 水やりをしても、水が土にしみこまず表面にたまる
  • 以前より、土がすぐに乾くようになった
  • 株全体の葉が黄色くなってきた
  • 前回の植え替えから2〜3年以上たっている

下の古い葉が数枚落ちる程度なら、自然な新陳代謝なので、植え替えのサインではありません。

ガジュマルの植え替えの時期

ガジュマルの植え替えは、成長が活発で根の回復が早い時期に行うのが鉄則です。月ごとの目安は次のとおりです。

時期植え替えの向き不向き理由
5月上旬〜7月上旬◎ もっとも適している気温が安定し、根の回復がもっとも早い
7月中旬〜8月△ できれば避ける35℃前後の猛暑日は株の負担が大きい
9月上旬○ ぎりぎり可能この時期までに植え替えれば、冬までに根が落ち着く
10月〜4月× 避ける寒さで根の回復が遅く、弱ったまま冬を迎えてしまう
リビングに置いてるガジュマルの木

冬の植え替えを避けるべき理由

冬のガジュマルは成長がほとんど止まり、根の働きも弱くなっています。この時期に植え替えて根を傷つけると、なかなか回復できず、葉を落としたり枯れたりする原因になります。植え替えは、暖かくなる5月まで待ちましょう。

冬に鉢底から根が出てきたときは

冬に鉢底から根が出てきても、すぐに植え替える必要はありません。暖かい部屋で管理し、5月になってから植え替えましょう。どうしても急ぐ場合は、根を軽く整えて同じ大きさの鉢に植え直す程度にとどめます。

ガジュマルに合う土の選び方

ガジュマルは、水はけと通気性の良い土を好みます。水はけの悪い土を使うと、水がたまって根腐れの原因になります。

おすすめの土と配合

初めての方は、市販の「観葉植物の土」を使うのが手軽で失敗がありません。自分で配合する場合は、次の割合が目安です。

用土割合役割
赤玉土(小粒)6水はけと通気性のベース
腐葉土3栄養と水もちを良くする
パーライト1水はけをさらに良くし、根腐れを防ぐ

古い土は使わない

植え替えのときに鉢から落とした古い土は、栄養が少なくなっているうえに、病原菌や虫の卵が含まれていることがあります。植え替えには、必ず新しい土を使いましょう。

土替えだけしたいとき

鉢の大きさは今のままで、土だけを新しくしたいときは、同じ時期(5月上旬〜7月上旬)に「土替え」を行います。株を鉢から抜いて古い土を3分の1ほど落とし、傷んだ根を整えてから、同じ鉢に新しい土で植え直しましょう。株を今の大きさのまま保ちたいときにも、この方法が使えます。

鉢と道具の選び方

植え替えを始める前に、鉢と道具をそろえておきましょう。

夫婦でガジュマルの手入れをする様子

鉢のサイズと素材

新しい鉢は、今の鉢より直径が2〜3cm大きいものを選びます。大きすぎる鉢に植えると、土が乾きにくくなって根腐れの原因になります。素材は、通気性の良い素焼きの鉢や陶器の鉢がおすすめです。底に穴のないおしゃれな鉢を使いたい場合は、穴のあるプラスチック鉢に植えて、鉢カバーとして使いましょう。

植え替えに必要な道具

植え替えに必要な道具は、次のとおりです。

  • 新しい鉢
  • 新しい土
  • 鉢底ネットと鉢底石
  • 土入れ(スコップ)
  • 剪定ばさみ(アルコールで消毒しておく)
  • 割りばし(土をすき間に入れるのに使う)
  • じょうろ
  • 手袋(白い樹液でかぶれるのを防ぐ)

ガジュマルの植え替えの手順

植え替えの数日前から水やりを控え、土を乾かしておくと、鉢から株を抜きやすくなります。準備ができたら、次の手順で植え替えましょう。

ガジュマルを植え替えしている女性の様子
  1. 新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れ、土を鉢の3分の1ほどの高さまで入れる
  2. 古い鉢から、株元を持ってガジュマルをやさしく引き抜く(抜けにくいときは鉢の側面を軽くたたく)
  3. 根についた古い土を3分の1ほど落とし、黒く傷んだ根を切り取る
  4. 株元が鉢のふちから2〜3cm下になるように新しい鉢に置き、周りに土を入れる
  5. 割りばしで土をつついて、根のすき間まで土を行き渡らせる
  6. 鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水を与え、土が沈んだら足す

根っこの整え方

根を整えるときは、黒や茶色に変色した根、ブヨブヨと柔らかい根を、清潔なハサミで切り取ります。白くて張りのある健康な根は残しましょう。太くて元気な根を切りすぎると、株が弱る原因になるので注意が必要です。

植え替え後の管理

植え替え直後のガジュマルは、根が傷ついてデリケートな状態です。植え替え後1〜2週間の管理が、成功のカギを握ります。

植え替え後の水やり

植え替えた直後にたっぷり水を与えた後は、1〜2週間ほど水やりを控えめにし、土の表面が乾いてから与えるようにします。根が落ち着いたら、通常の水やりに戻しましょう。季節ごとの水やりの頻度は、育て方の記事で解説しています。

室内でガジュマルに水やりをしている男性

植え替え後の置き場所

植え替え後1〜2週間は、直射日光の当たらない明るい日陰で休ませます。その後、少しずつレースカーテン越しの明るい窓辺に移していきましょう。

植え替え後の肥料

植え替え直後の根は傷つきやすいため、肥料はすぐに与えないようにします。約1か月たって新しい芽が出てきたら、5〜10月の成長期に限り、緩効性肥料か液体肥料を与えましょう。

【関連記事】ガジュマルの育て方|水やりの頻度と置き場所のコツを専門店が解説

植え替えと剪定は同時にしてもいい?

植え替えと剪定は、どちらも5〜6月が適期なので、同じタイミングで行いたい方も多いと思います。元気な株であれば、伸びすぎた枝を軽く整える程度の剪定なら、植え替えと同時に行ってもかまいません。ただし、バッサリ切る強剪定や丸坊主は株への負担が大きいため、植え替えとは時期をずらし、株が落ち着いてから行いましょう。

【関連記事】ガジュマルの剪定|時期と切る場所、丸坊主のやり方を解説

植え替えで失敗しないためのポイント

植え替えでよくある失敗と、防ぐためのポイントをまとめました。

よくある失敗防ぐためのポイント
根を傷つけてしまう乾いた土のまま無理に引っぱらず、鉢の側面をたたいてやさしく抜く
深く植えすぎる株元が鉢のふちから2〜3cm下になる高さに合わせる
浅く植えすぎて株がぐらつく割りばしで土をしっかり入れ、株を安定させる
寒い時期や猛暑日に植え替える5月上旬〜7月上旬の、雨の日や35℃前後の猛暑日以外に行う
穴のない鉢に植える穴のある鉢に植え、おしゃれな鉢は鉢カバーとして使う

植え替えに失敗してしまったら

植え替え後に葉がしおれたり、落ちたりしても、多くは一時的なストレスによるものです。直射日光の当たらない明るい日陰に置き、水やりを控えめにして様子を見ましょう。幹が柔らかくなったり、土から嫌なにおいがしたりする場合は根腐れの可能性があるので、早めに根の状態を確認します。

【関連記事】ガジュマルの葉が落ちる原因と復活方法|黄色くなるときの対処法も解説

植え替えの手間をなくしたい方は水耕栽培がおすすめ

「植え替えが面倒」「土以外で育てたい」という方には、土を使わず水だけで育てる水耕栽培のガジュマルがおすすめです。

ガジュマルの水耕栽培
  • 植え替えが基本的に不要(器が小さくなったら器を替えるだけ)
  • 水の量が目で見えるので、水のやりすぎによる根腐れが起きにくい
  • 土を使わないので、ホコリやコバエなどの虫の心配が少ない
  • ガラスの器で、ぷっくりした幹や根の様子を楽しめる

今育てている土植えのガジュマルも、植え替えの時期に根の土を落とせば、水耕栽培に切り替えられます。切り替えの手順は、ガジュマルの水耕栽培の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】ガジュマルの水耕栽培|挿し木の方法と水替えのコツを解説

【水だけで育てる植物ブランドWOOTANG(ウータン)で水耕栽培のガジュマルを育ててみませんか?】

WOOTANGでは、根が水にしっかり慣れた状態のガジュマルをお届けしています。植え替えの必要がなく、届いたその日から水を入れるだけで育て始められます。土を使わないので、リビングやキッチン、デスクにも清潔に飾れます。

水耕栽培のガジュマル
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よくある問題と対処法(Q&A)

ガジュマルの植え替えについて、よくある疑問と対処法をQ&A形式でまとめました。

Q:植え替えのとき、根はどのくらい切っていい?

A:黒や茶色に変色した根や、ブヨブヨと柔らかい傷んだ根は切り取ります。白くて元気な根、とくに太い根は、なるべく切らずに残しましょう。根を切りすぎると、植え替え後の回復が遅くなります。

Q:鉢の土はどこまで入れればいい?

A:土は、鉢のふちから1〜2cmほど下までにします。このすき間は「ウォータースペース」と呼ばれ、水やりのときに水が一時的にたまる場所になります。ふちいっぱいまで土を入れると、水やりのたびに水と土があふれてしまいます。

Q:ガジュマルを小さいまま育てたいときは?

A:植え替えのときに、根を3分の1ほど切り詰めて、同じ大きさの鉢に植え直しましょう。根の広がりをおさえることで、株も大きくなりすぎずに育ちます。また、成長がゆっくりになる水耕栽培に切り替えるのも、小さいまま楽しむ方法のひとつです。

Q:植え替えてから葉が落ちてきたのはなぜ?

A:植え替え後に葉が落ちるのは、根が傷ついたことによる一時的なストレスがほとんどです。明るい日陰に置き、水やりを控えめにして、置き場所を変えずに様子を見ましょう。数週間たって新しい芽が出てくれば、根が落ち着いたサインです。

【関連記事】観葉植物の水耕栽培 お悩み50選|基本知識から育て方・トラブル対処まで初心者の疑問に水耕栽培の専門家が答えます

まとめ

ガジュマルの植え替えは、適した時期に、正しい手順で行えば難しくありません。最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。

植え替えの時期とサイン

  • 植え替えの適期は5月上旬〜7月上旬。10月〜4月は避ける
  • 鉢底から根が出る、水がしみこみにくいなどが植え替えのサイン
  • 2〜3年に1回、成長が早い株は1〜2年に1回が目安

土と手順

  • 土は水はけの良い観葉植物の土。自分で配合するなら赤玉土6、腐葉土3、パーライト1
  • 鉢は今より直径2〜3cm大きいものを選ぶ
  • 古い土を3分の1ほど落とし、傷んだ根だけを切り取る

植え替え後の管理

  • 植え替え後1〜2週間は、明るい日陰で水やりを控えめにする
  • 肥料は約1か月後から、成長期に与える
  • 植え替えの手間をなくしたい方は、水耕栽培もおすすめ

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この記事を書いた人

中島大輔
WOOTANG代表/植物アーティスト
植物を育てる中で、水やりの手間や水やりを忘れて枯らしてしまう不安、虫の心配をなくしたいという思いから2020年5月に、水だけで育てるインテリア観葉植物ブランド「WOOTANG」を立ち上げる。植物アーティストとしても活動し、国内外の芸術祭でも発表している。
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