【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年5月18日
「ガジュマルをどこまで切っていいかわからない」「丸坊主にしたら枯れてしまわないか不安」——剪定を前にして、こんな悩みを抱えている方は多いはずです。ガジュマルは生命力の強い植物ですが、剪定の時期や仕方を間違えると回復に時間がかかったり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
この記事では、水耕栽培の観葉植物を専門に扱うWOOTANG(ウータン)が、ガジュマルの剪定について時期・切り方・丸坊主・挿し木まですべてを解説します。土で育てている方はもちろん、これからガジュマルを育ててみたいという初心者の方にも役立つ内容です。
ところで、ガジュマルを育てるなら「水耕栽培」という選択肢をご存じですか?土を使わず水だけで育てる水耕栽培のガジュマルは、虫の心配がなく、週1回の補水だけで管理できる手軽さが魅力です。剪定後の管理もぐんとシンプルになるので、初めて育てる方にも最適な方法です。

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1. ガジュマルに剪定が必要な理由

ガジュマルは成長がとても速い植物です。成長期にあたる春から秋にかけては年間20〜30cmほど伸びることもあり、放置していると枝がひょろひょろと間延びして樹形が崩れてしまいます。室内で育てていると光を求めて一方向にばかり枝が伸び、美しい丸みのある樹形が失われていくことも少なくありません。
剪定の目的は、樹形を整えるだけではありません。枝葉が密集すると内部の風通しが悪くなり、カイガラムシやハダニなどの害虫が発生しやすくなります。また光が株の内部にまで届かなくなり、内側の葉が落ちる原因にもなります。定期的に枝を整理することで風と光の通り道が生まれ、病害虫に強い健康な株をキープできます。
さらに、枝や葉が多すぎると植物全体に栄養がうまく行き渡らなくなります。不要な枝を落とすことで、残した枝により多くの栄養が集中し、幹がどっしりと太く育っていきます。ガジュマル特有の迫力ある太い幹を楽しみたいなら、剪定は欠かせないケアのひとつです。
2. ガジュマル剪定の時期|季節ごとの正しい考え方
最適な時期は5月〜6月
ガジュマルの剪定に最も適した時期は5月から6月です。気温が安定して上がり始め、ガジュマルの成長スイッチが完全に入るこの時期は、剪定のダメージから回復する力が最も高くなります。伸びすぎた枝を大胆に切り戻しても、新芽がすぐに吹き出してくるため、樹形を整え直すのに絶好のタイミングです。5月に剪定しておくと、夏が終わる頃にはふんわりと葉が茂ったおしゃれな姿に仕上がります。
夏(7〜9月)の剪定の注意点
夏もガジュマルの成長期には違いありませんが、気温が35℃を超えるような真夏は剪定を避けた方が無難です。強い暑さと剪定のダメージが重なると、植物に過度なストレスをかける恐れがあります。7月中旬まではある程度の剪定が可能ですが、太い枝をバッサリ落とすような大掛かりな作業は5〜6月に済ませておくのが理想的です。8月後半から9月は気温が落ち着いてきますが、この時期に丸坊主や太い枝の切断など骨格を変えるような剪定は控え、軽い整形にとどめましょう。
冬(10〜3月)の剪定は基本的にNG
気温が下がる10月以降から3月頃までは、ガジュマルの休眠期にあたります。この時期は成長がほぼ止まり、剪定による傷口が回復しにくくなります。切り口から枯れ込みが進んでしまうリスクも高いため、冬の剪定は基本的に行わないのが原則です。どうしても冬に剪定しなければならない場合は、室温を15℃以上に保った安定した環境で、最小限の枝を切るにとどめてください。暖房を頻繁につけたり消したりする環境では、温度変化がガジュマルをさらに弱らせるため剪定は禁物です。
3. ガジュマルの剪定の仕方|基本の切り戻し手順

剪定に必要な道具
ガジュマルを剪定するために用意するものは、よく切れる清潔な剪定ばさみ、園芸用の手袋、ティッシュまたはウェットティッシュ、癒合剤(ゆごうざい)、そして作業面を保護するための新聞紙やシートです。剪定ばさみは使う前にアルコールで刃を拭いておきましょう。刃が汚れていると切り口から病気が入り込む原因になります。切れ味が悪いはさみは切断面が潰れて傷みやすくなるため、切れ味の良いものを使うことが大切です。
白い液が出てきたらどうする?
ガジュマルの枝を切ると、切り口から白い樹液が溢れ出てきます。これはラテックスと呼ばれるゴムの原料になる成分で、皮膚に触れるとかぶれやアレルギーを引き起こすことがあります。必ず手袋をした状態で作業を行い、樹液が床や家具に垂れないよう新聞紙を広げておきましょう。白い液が落ち着いたらティッシュで丁寧に拭き取り、切り口が乾いた後に癒合剤を塗っておくと病気の侵入を防いで安心です。
切り戻しの基本ステップ
剪定を始める前に、まず少し離れてガジュマル全体を眺め、理想の樹形をイメージします。どの枝を残したいかを先に決めておくことで、迷わずハサミを入れられます。最初に取り除くべきなのは、他の枝と交差している「交差枝」、根元付近から生える若い「ひこばえ」、そしてひょろひょろと勢いよく上に伸びすぎた「徒長枝」です。これらは他の枝から栄養を奪い、風通しを悪化させる原因になります。
切る位置は、枝の節(ふし)から数ミリ〜1センチほど上が基本です。節とは枝の小さな膨らみや、葉が生えていた跡のことで、ここが新芽の成長点になります。節より大きく離れた場所で切ると残った部分が枯れてくることがあるため、節をしっかり確認してからハサミを入れましょう。節が向いている方向が次に伸びる枝の向きになるので、理想の樹形を考えながら節の向きを選んで切るとおしゃれな仕上がりになります。
太い枝を切るときの注意点
太い枝を切る場合は、細い枝を処理するより慎重に行う必要があります。太い枝を無理に一度で切り落とそうとすると、幹の皮が剥けて大きなダメージを与えることがあります。まず枝の下側に軽くノコギリや剪定ばさみを入れてから上側を切ると、枝の重さで皮が裂ける「裂け落ち」を防げます。太い枝の切り口は面積が大きいため、乾いた後に癒合剤をしっかり塗っておくことが特に重要です。また太い枝を大きく落とすことはガジュマルへの負担も大きいため、5月の最も回復力の高い時期を選んで行いましょう。
4. 丸坊主剪定の方法とタイミング

丸坊主にすべきケース
丸坊主とは、主幹(メインの幹)だけを残してすべての枝葉をバッサリと切り落としてしまう剪定方法です。ガジュマルがひょろひょろと間延びして樹形が大きく崩れてしまったとき、病害虫の被害が広がって枝葉全体が弱ってしまったとき、また日陰管理を続けた結果ほとんどの枝が徒長してしまったときが、丸坊主を検討するタイミングです。丸坊主は「リセット剪定」とも呼べる方法で、古い枝葉をすべて落とすことで株に蓄えられた栄養が幹に集中し、元気な新芽が出やすくなります。
丸坊主は必ず5月に行う
丸坊主はガジュマルにとって大きな負担を伴う作業です。葉がなくなるため水分の蒸散量が一気に落ち、管理の難易度も上がります。行うなら必ず5月の気温が安定した時期に限定しましょう。回復するための時間を最大限確保できるうえ、気温が高くなる初夏に向けて新芽が勢いよく吹き出してきます。丸坊主にした後は、剪定直後の強い直射日光を避け、明るい日陰で管理します。水やりは葉がない分、土が乾燥するスピードが遅くなるため、通常より頻度を落として土(または水)の状態をよく確認しながら行います。新芽がしっかりと生え揃ってきたら、通常の管理に戻しましょう。
5. 剪定した枝で挿し木(水差し)をして増やす方法

剪定で切り落とした枝は、捨てるのではなく「挿し木(水差し)」に活用できます。ガジュマルの挿し木は比較的成功しやすく、うまくいけば剪定のついでに新しい株を増やすことができます。
水差しで発根させるには、剪定した枝の中から若くて勢いのある枝を選び、長さ10〜15cm程度に整えます。葉が多いと水分の蒸散が激しくなるため、残す葉は2〜3枚だけに絞りましょう。切り口から出る白い液をティッシュで拭き取り、1時間ほど水に浸けて水揚げをしておくと発根率が上がります。その後、清潔な水を入れた透明なガラス容器に挿し、明るい間接光が当たる場所に置きます。水は2〜3日に1回交換し、直射日光は避けます。早ければ2〜3週間ほどで白い根が出てきます。
発根した後は土に移植するか、そのまま水耕栽培として育て続けることができます。水耕栽培のまま育てると、根の成長を透明な容器越しに観察できておしゃれなインテリアにもなります。WOOTANGのガジュマルは最初から水耕栽培用に仕立てられているため、到着後すぐに水で管理でき、自分で水差しから育て始めるより手軽です。
→ 関連記事:ガジュマルの水耕栽培|育て方や挿し木による増やし方、日々の管理方法とトラブル解決法まで解説
6. 剪定後の肥料・水やり管理

剪定後のガジュマルはダメージを受けた状態にあるため、回復を助けるケアが重要です。剪定直後の1週間ほどは、直射日光を避けた明るい日陰でゆっくりと休ませましょう。剪定後の強い日差しはガジュマルをさらに弱らせる原因になります。
水やりについては、剪定で葉の量が減った分だけ蒸散量も減るため、土がカラカラに乾いてからたっぷり与えるというサイクルを守り、過度な水やりは控えます。水耕栽培の場合は、容器内の水が完全になくなるタイミングで補水する通常の管理でかまいません。
肥料は、剪定直後のタイミングでは与えないのが原則です。傷を負った株に肥料を与えると根が痛む原因になります。剪定から2〜3週間ほど経ち、新芽が出始めて回復の兆しが見えてきてから施肥を検討しましょう。肥料を与えるなら成長期の5〜9月の間とし、水耕栽培の場合は液体肥料の葉面散布を薄めに行うのがWOOTANG流の推奨方法です。
→ 関連記事:ガジュマルの育て方【完全版】初心者でも簡単に幸せを呼ぶ木を育てる方法 → 関連記事:水耕栽培で植物が枯れる3つの原因|日照不足・根腐れ・低温ダメージの対処法を解説
7. 剪定後の枝を飾る|おしゃれなインテリア活用術
剪定した枝は、水差しで発根を待つ間もそのままインテリアとして飾ることができます。葉のついた枝を透明なガラス瓶に挿すだけで、すっきりとしたおしゃれな植物コーナーになります。高さの異なる複数のガラスベースに、長さを変えた枝を一本ずつ入れると、まるでフラワーアレンジメントのような洗練された雰囲気になります。
剪定で出た枝を「捨てるもの」ではなく「素材」として見直すと、剪定作業自体が楽しくなります。水差し中の枝に根が出てきたら、そのまま水耕栽培として育て続けてもよいですし、土に植え替えて鉢植えとして仕立ててもかまいません。
8. よくある問題と対処法(Q&A)
Q:剪定したら白い液がたくさん出てきた。止まらないけど大丈夫?
白い樹液はラテックスと呼ばれる成分で、ガジュマルが切られた際に傷口を塞ごうとして出す正常な反応です。量が多くても問題ありません。ティッシュや濡らしたウェットティッシュで優しく拭き取り、切り口が乾いてきたら癒合剤を塗っておきましょう。皮膚についてかぶれが気になる場合はすぐに水で洗い流してください。
Q:冬に剪定してしまった。どうすれば失敗を最小限にできる?
冬に剪定してしまった場合は、できるだけ室温を15℃以上に安定させ、日当たりの良い暖かい場所に移動させましょう。冷たい窓際や温度変化の激しい場所は避けてください。水やりは控えめにし、肥料は与えずに新芽が出るのをじっくり待ちます。小さな新芽が見え始めたら回復のサインです。
Q:バッサリ切りすぎて枝が一本もなくなってしまった。枯れる?
ガジュマルは非常に生命力の強い植物です。成長期(5〜9月)に切りすぎてしまっても、幹が生きていれば休眠している芽(不定芽)から新しい枝が吹いてきます。切りすぎた場合は直射日光を避けた明るい場所に置き、水やりは最小限にして回復を待ちましょう。幹をそっと爪で引っ掻いてみて、中が緑色であればまだ生きている証拠です。あきらめずに管理を続けてください。
Q:太い枝を切ったら枝の先から黒く枯れてきた。どうすれば?
太い枝の切り口の処理が不十分な場合や、切った後に雨に当たったりじめじめした環境で管理すると、腐朽菌が切り口から入り込んで枯れ込みが広がることがあります。枯れ込んでいる部分を健康な組織が見えるところまで切り戻し、改めて癒合剤を塗り直してください。剪定はなるべく晴れた日に行い、作業後はしばらく雨を当てないようにするのが基本です。
Q:剪定した枝を水差しにしたが、根が全然出てこない。失敗した?
水差しの発根には、水の清潔さと光の条件が大きく影響します。水が汚れていると根腐れが起きるため、2〜3日に1回は必ず水を換えましょう。また直射日光が当たる場所は水温が上がり雑菌が増えやすいため、明るい間接光の当たる場所に移動させてみてください。発根まで早くて2〜3週間、遅い場合は1〜2ヶ月かかることもあります。根が1〜2cm程度まで育ってから植え替えのタイミングです。
Q:剪定後に肥料を与えたら葉が黄色くなってきた。なぜ?
剪定直後の株は傷を負ったデリケートな状態にあります。この時期に肥料を与えると根や葉に刺激が強すぎて、葉が黄色くなったり落葉したりすることがあります。肥料は剪定後2〜3週間は控え、新芽が出始めてから少量ずつ与えましょう。水耕栽培の場合は特に、成長が落ち着くまで液体肥料も加えない方が安全です。
9. 水耕栽培のガジュマルは剪定後の管理もシンプル|WOOTANGのガジュマルをご紹介

土植えのガジュマルを剪定した後に困るのが、水やりのタイミングです。葉が減った分だけ水の蒸発量も変わり、通常と同じ感覚で水やりをすると根腐れを起こしやすくなります。土の乾き具合を毎日確認しながら加減するのは、慣れないうちはなかなか難しいものです。
水耕栽培なら、こうした悩みがほぼなくなります。容器内の水位を目で見て確認できるため、「いつ水を足せばよいか」が一目でわかります。週1回の補水と、2週間に1回の全量交換というシンプルなルーティンで管理できるため、剪定後も余計な気を遣わずに済みます。
WOOTANGは日本初の水耕栽培専門の観葉植物ブランドとして、水に適応させた状態のガジュマルをお届けしています。届いた日からすぐに水耕栽培を始められる状態に仕立てられており、土の準備や植え替えの手間は一切不要です。虫が出る心配もほとんどなく、床や棚を汚す心配もないため、マンションや一人暮らしの室内でも気持ちよく育てることができます。
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