【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年10月12日
ガジュマルは成長が早く、放っておくと枝がひょろひょろと伸びて、樹形が崩れてしまいます。「どこを切ればいいの?」「バッサリ切っても大丈夫?」と迷う方も多いですが、ガジュマルはとても生命力の強い植物なので、正しい時期と切り方さえ守れば、剪定で失敗することはほとんどありません。
この記事では、水だけで育てる観葉植物ブランドWOOTANGが、ガジュマルの剪定に適した時期、切る場所の見極め方、基本の剪定の仕方から、バッサリ切る強剪定や丸坊主のやり方、剪定後の管理までをわかりやすく解説します。剪定した枝の活用方法もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ガジュマルの剪定の基本
ガジュマルの剪定は、「5〜6月に、節(葉の付け根)の数mm〜1cm上を切る」が基本です。切り口から出る白い樹液で肌がかぶれることがあるので、手袋をして作業しましょう。まずは剪定の全体像を早見表で確認しておきましょう。
剪定の早見表
剪定のポイントを一覧にまとめました。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 剪定の時期 | 5〜6月がベスト。7〜9月は軽い剪定まで。10〜3月は避ける |
| 切る場所 | 節の数mm〜1cm上。外側を向いた芽の上で切る |
| 優先して切る枝 | 枯れた枝、交差した枝、内側に向かう枝、徒長した枝 |
| 丸坊主 | 樹形が大きく崩れたときに、5月に行う |
| 道具 | 清潔な剪定ばさみ、手袋、ティッシュ、癒合剤 |
| 剪定後 | 1週間ほど直射日光を避け、水やりを控えめにする |
ガジュマルに剪定が必要な理由
剪定には、見た目を整える以外にも、次のような効果があります。
- 樹形を整える:伸びすぎた枝を切り、バランスの良い形を保つ
- 風通しを良くする:枝葉の混み合いを解消し、病気や害虫を防ぐ
- 幹を太くする:不要な枝を落とすことで、残した枝や幹に栄養が集まる
- 新しい枝を増やす:切った場所の近くから新しい芽が出て、こんもりした姿になる

ガジュマルの剪定の時期
ガジュマルの剪定は、成長が活発で回復力が高い時期に行うのが鉄則です。月ごとの目安は次のとおりです。
| 時期 | 剪定の向き不向き | ポイント |
|---|---|---|
| 5〜6月 | ◎ もっとも適している | 気温が安定し、回復が早い。強剪定や丸坊主もこの時期に |
| 7〜8月 | ○ 軽い剪定なら可能 | 真夏の大きな剪定は株の負担になる。伸びすぎた枝を整える程度に |
| 9月 | △ 軽い整形まで | 冬までに回復する時間が短いので、最小限にとどめる |
| 10〜3月 | × 避ける | 成長が止まり、切り口が治りにくい。枝が枯れ込むことがある |
8月や9月に剪定してもいい?
8月や9月でも、伸びすぎた枝を少し切って形を整える程度の軽い剪定なら問題ありません。ただし、バッサリ切る強剪定や丸坊主は、回復に時間がかかるため避けましょう。大きな剪定は、翌年の5〜6月まで待つのが安心です。
冬に剪定してしまったときは
冬に剪定してしまった場合は、室温を15℃以上に保てる部屋に置き、水やりと肥料を控えめにして新しい芽が出るのを待ちましょう。冬は成長がゆっくりなので、新しい芽が出るまでに時間がかかりますが、幹が元気であれば春に芽吹きます。
ガジュマルの剪定の仕方
剪定を始める前に、道具をそろえ、白い樹液への対策をしておきましょう。
剪定に必要な道具
剪定に必要な道具は、次のとおりです。
- 剪定ばさみ(切れ味が良く、アルコールで消毒した清潔なもの)
- 手袋(白い樹液でかぶれるのを防ぐ)
- ティッシュ(切り口から出る樹液を拭き取る)
- 癒合剤(ゆごうざい:切り口を保護する薬剤。太い枝を切るときに使う)
- 新聞紙(床に敷いて、樹液や切った枝で汚れないようにする)
白い樹液が出てきたら
ガジュマルの枝を切ると、切り口から白い樹液が出てきます。これは、傷口をふさいで植物を守るための自然な反応です。樹液は肌のかぶれの原因になることがあるので、手袋をして作業し、ティッシュで拭き取りましょう。太い枝の切り口には、樹液を拭き取ってから癒合剤を塗ると安心です。
剪定の手順
剪定は、次の順番で進めると失敗しにくくなります。

- 枯れた枝や、黄色くなった葉を取り除く
- ほかの枝と交差している枝や、株の内側に向かって伸びている枝を切る
- 株元から生えてくる細い枝(ひこばえ)を切る
- 長く伸びすぎた枝(徒長枝)を、節の上で切り戻す
- 全体のバランスを見ながら、少しずつ形を整える
一度にたくさん切りすぎると、仕上がりのイメージから外れてしまうことがあります。少し離れたところから全体を眺めながら、少しずつ切り進めましょう。
どこを切る?切る場所と成長点
ガジュマルの剪定でいちばん大切なのが、切る場所です。切る場所によって、新しい芽が出る位置や、その後の樹形が変わります。
- 節(葉の付け根)の数mm〜1cm上で切る
- 伸ばしたい方向(外側)を向いている芽の上で切る
- 節から離れすぎた位置で切ると、残った枝先が枯れ込みやすい
枝の先端にある芽を「成長点(せいちょうてん)」といいます。成長点を切ると、その下にある節から新しい脇芽が伸びてくるため、枝数が増えてこんもりとした姿になります。逆に、枝を伸ばしたい場合は、成長点を残しておきましょう。
バッサリ切っても大丈夫?強剪定のポイント
ガジュマルは芽吹く力がとても強いので、元気な株であれば、バッサリと短く切り詰める「強剪定」をしても、新しい芽が出てきます。樹形が大きく崩れたときや、高さを大きく下げたいときに効果的です。
- 時期:必ず5〜6月に行う
- 条件:葉の色が良く、幹に張りのある元気な株で行う
- 切り方:残したい高さにある節の少し上で切る
- 剪定後:明るい日陰で休ませ、新しい芽が出るまで水やりを控えめにする
弱っている株や、植え替えた直後の株に強剪定をすると、回復できずに枯れてしまうことがあります。株の状態をよく確認してから行いましょう。
丸坊主のやり方と時期
丸坊主とは、太い幹と主な枝だけを残し、葉や細い枝をすべて切り落とす剪定方法です。思い切った方法ですが、ガジュマルの生命力を生かして、樹形をリセットできます。

丸坊主にするとよいケース
丸坊主は、次のような場合に検討しましょう。
- 枝がひょろひょろと伸びて、樹形が大きく崩れてしまった
- 葉が少なくなり、見た目のバランスが悪くなった
- 病気や害虫の被害で、多くの枝葉が傷んでしまった
丸坊主は必ず5月に行う
丸坊主は株への負担がとても大きいので、成長がもっとも活発になる5月に行いましょう。夏以降に行うと、新しい芽が十分に育つ前に寒い季節を迎えてしまい、株が弱る原因になります。
丸坊主のやり方
丸坊主は、次の手順で行います。
- 残す幹と枝を決める(全体のバランスを見て、太い枝を中心に残す)
- 残す枝以外の、細い枝と葉をすべて切り落とす
- 残した枝も、好みの高さの節の上で切り詰める
- 太い枝の切り口には、癒合剤を塗る
丸坊主にした後の管理
丸坊主にした後は、直射日光を避けた明るい日陰で管理します。葉がない間は水を吸う量が減るので、土栽培では水やりの回数を減らしましょう。数週間ほどで幹から新しい芽が出てきます。新しい芽がそろったら、通常の管理に戻します。
太い枝と細い枝の切り方
枝の太さによって、切り方のコツが異なります。
太い枝の切り方
太い枝を上から一気に切ると、枝の重みで樹皮が裂けてしまうことがあります。先に枝の下側から少し切れ込みを入れ、その後で上から切ると、樹皮が裂けるのを防げます。切り口には癒合剤をしっかり塗り、雨や雑菌から守りましょう。
細い枝の切り方
細い枝は、節の数mm〜1cm上で、剪定ばさみを使ってスパッと切ります。切れ味の悪いはさみを使うと、切り口がつぶれて傷みやすくなるので、よく切れるはさみを使いましょう。
ひょろひょろ、間延びしたときの剪定
枝が細く長く伸び、葉と葉の間隔が広がって「ひょろひょろ」とした姿になるのは、「徒長(とちょう)」と呼ばれる状態です。主な原因は日照不足です。
徒長した枝は、5〜6月に、葉が詰まって付いている部分の節の上まで切り戻しましょう。あわせて、レースカーテン越しの明るい場所に置き場所を見直すことが大切です。置き場所を変えないまま剪定しても、また同じように間延びしてしまいます。
ガジュマルの仕立て方
剪定を繰り返すことで、ガジュマルを好みの形に仕立てることができます。代表的な仕立て方を紹介します。
- こんもり丸く仕立てる:枝先の成長点をこまめに切り、脇芽を増やして丸い形に整える
- 幹の形を見せる:下のほうの枝を整理して、ぷっくりした幹や気根を見せる
- コンパクトに保つ:好みの高さを決め、それより上に伸びた枝を毎年5〜6月に切り戻す
剪定後の管理
剪定した後のガジュマルは、傷口が治るまでデリケートな状態です。剪定後の管理のポイントは次のとおりです。

- 置き場所:剪定後1週間ほどは、直射日光を避けた明るい日陰で休ませる
- 水やり:葉が減った分だけ水を吸う量も減るので、土栽培では水やりを控えめにする。水耕栽培は、いつもどおり週1回の足し水でよい
- 肥料:剪定直後は与えない。切り口が治って新しい芽が出てから、5〜9月の成長期に薄めて与える
【関連記事】ガジュマルの育て方|水やりの頻度と置き場所のコツを専門店が解説
剪定した枝はどうする?
剪定で切った枝は、捨てずに新しい株として増やしたり、飾ったりして楽しめます。

元気な枝を10〜15cmほどに切って、白い樹液を洗い流してから水に挿しておくと、2〜3週間ほどで白い根が出てきます。根が出たら、そのまま水耕栽培で育てられます。挿し穂の作り方や、根を早く出すコツは、ガジュマルの水耕栽培の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】ガジュマルの水耕栽培|挿し木の方法と水替えのコツを解説
水耕栽培なら剪定後の管理もシンプル
土栽培では、剪定後に葉が減ったぶん、水やりの量や回数を調整するのが難しくなります。水耕栽培なら、水の量が目で見えるので、剪定後もいつもどおり週1回の足し水を続けるだけで管理できます。剪定した枝もそのまま水に挿して増やせるので、剪定がもっと楽しくなります。
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WOOTANGでは、根が水にしっかり慣れた状態のガジュマルをお届けしています。ガラスの器とセットになったタイプなら、届いたその日から水を入れるだけで飾れます。卓上サイズなので、剪定で形を整えながら、長くかわいらしい姿を楽しめます。


よくある問題と対処法(Q&A)
ガジュマルの剪定について、よくある疑問と対処法をQ&A形式でまとめました。
Q:切り口から白い液が止まらないときは?
A:白い樹液は、傷口をふさぐための自然な反応なので、心配いりません。ティッシュで拭き取り、太い枝であれば癒合剤を塗っておきましょう。しばらくすると、自然に止まります。
Q:切りすぎてしまったら?
A:幹が生きていれば、幹の途中にある芽から新しい芽が出てきます。幹の表面を少しだけ削って、内側が緑色であれば生きているサインです。明るい日陰に置き、水やりを控えめにして新しい芽が出るのを待ちましょう。
Q:太い枝の切り口から先が枯れてきたときは?
A:切り口から雑菌が入り、枝が枯れ込んでいる可能性があります。枯れた部分より下の、健康な部分まで切り戻し、切り口に癒合剤を塗り直しましょう。屋外に置いている場合は、雨の当たらない場所で管理します。
Q:剪定後に肥料をあげたら葉が黄色くなった
A:剪定直後の株に肥料を与えると、弱った根に負担がかかり、葉が黄色くなることがあります。肥料は2〜3週間ほど止めて、新しい芽が出てくるのを待ちましょう。
【関連記事】ガジュマルの葉が落ちる原因と復活方法|黄色くなるときの対処法も解説
Q:植え替えと剪定は同時にしてもいい?
A:元気な株であれば、伸びすぎた枝を軽く整える程度の剪定なら、植え替えと同時に行ってもかまいません。ただし、強剪定や丸坊主は株への負担が大きいので、植え替えとは時期をずらし、株が落ち着いてから行いましょう。
【関連記事】ガジュマルの植え替え|時期と土の選び方、失敗しない手順を解説
まとめ
ガジュマルは生命力が強く、正しい時期と切り方を守れば、剪定で失敗することはほとんどありません。最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。
剪定の時期と切る場所
- 剪定の適期は5〜6月。7〜9月は軽い剪定まで、10〜3月は避ける
- 節の数mm〜1cm上で、外側を向いた芽の上を切る
- 成長点を切ると脇芽が増え、こんもりとした姿になる
強剪定と丸坊主
- 元気な株なら、5〜6月にバッサリ切っても新しい芽が出る
- 丸坊主は、樹形が大きく崩れたときに5月に行う
- 太い枝は下から切れ込みを入れてから切り、癒合剤を塗る
剪定後の管理
- 剪定後1週間は明るい日陰で休ませ、水やりを控えめにする
- 肥料は新しい芽が出てから与える
- 剪定した枝は、水差しで新しい株として増やせる
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