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ガジュマルの育て方|水耕栽培で育てる時のコツから風水・花言葉まで解説

Last Updated on 2025年3月21日 by 中島大輔

ガジュマルは生命力あふれる太い幹が特徴で、そのユニークな見た目からとても人気の高い観葉植物です。別名「幸運を呼ぶ木」と呼ばれるほど良い風水効果が期待でき、丈夫で育てやすいので、インテリアグリーンとしておすすめです。またガジュマルは水耕栽培で手軽に育てることができます。本記事ではガジュマルの基礎情報から育て方、水耕栽培で育てる時のコツや風水・花言葉の効果など、ガジュマルの魅力を紹介します。

1、ガジュマルとは?

ガジュマル(学名:Ficus microcarpa)はクワ科の常緑樹で、日本では沖縄から屋久島、種子島より南の亜熱帯地域に自生しています。世界では約800種類、日本では約20種類の品種があると言われています。

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ガジュマルの特徴

・幹から伸びる力強い気根
・肉厚で光沢のある美しい緑の葉
・強い生命力と成長の早さ

 

「幸福の木」と呼ばれる理由

沖縄ではガジュマルには「キジムナー」と呼ばれる木の精霊が宿ると信じられています。この精霊は、ガジュマルを大切にする人に幸せをもたらすと言われています。そのためガジュマルは「幸福の木」「多幸の木」と呼ばれ親しまれ、昼間にガジュマルの前で願い事をすると、キジムナーが願いを叶えてくれるという言い伝えもあります。

ガジュマル

 

強い生命を秘めた植物

ガジュマルには「絞め殺しの木」という別名があります。これは幹から出る気根が他の木や岩に絡みつき、やがて宿主を覆い尽くすほどの強い生命力を持つためです。その様子はカンボジアのアンコールワットの近くにあるタ・プローム遺跡で見ることができます。

アンコールワット

 

ガジュマルの風水効果

ガジュマルは古くから縁起の良い植物として親しまれ、丸みのある葉を下向きに伸ばす特徴があることから、風水では陰の気を持つ植物とされています。この特性から以下のような効果が期待できます。

ガジュマルの風水効果

良縁を引き寄せる効果:人間関係を調和して良縁を引き寄せる
金運アップ:金運向上が期待できる
家庭運アップ:家族の絆を強め、円満な関係をサポート
リラックス効果:心身を癒し、穏やかな空間を作る

 

風水効果を高めるためには置き場所も大切です。ただし、ガジュマルの生育には日当たりと風通しが必要になるので、ガジュマルが元気に育つ環境かどうかを第一に考えてから置きましょう。

ガジュマルの風水効果を高める置き場所

リビング
家族が集まり、家電の多いリビングは「陽の気」が強い空間です。「陰の気」を持つガジュマルを置くことで気のバランスが整い、家族の絆を強め、コミュニケーションを円滑にします。窓際や明るい場所に置くと、ガジュマルもより生き生きと元気に育つので、運気をさらに高めてくれます。

寝室
人生の3分の1を過ごす寝室は風水ではとても重要な場所です。ガジュマルのリラックス効果が心身を休め、質の高い睡眠をサポートしてくれます。昼間はカーテンや窓を開けて、日光と空気の入れ替えをするとガジュマルも元気に育ちます。

玄関
「気の出入り口」である玄関にガジュマルを置くと、外からの悪い気を中和し、良い運気を家に招き入れる効果があります。ただし、窓のない玄関や北向きの玄関は避けましょう。

キッチン
火(コンロ)と水(水道)が共存するキッチンは、風水的に気が乱れやすい場所です。ガジュマルの「気を整える」効果が気の乱れを調和し、リラックスできる調理空間を作ります。

 

ガジュマルの花言葉

観葉植物として親しまれるガジュマルですが、実は花を咲かせることをご存知でしょうか?多くの人がガジュマルは花が咲かないと思いがちですが、春になると淡い黄色の小さな花を咲かせます。しかし、この花は外から見えることができません。ガジュマルの花は、直径1cmほどのつぼ状の小花が実の内側で開花するという独特の性質を持っています。この特徴は同じフィカス属のイチジク(無花果)にも見られます。

ガジュマルの花言葉

たくさんの幸せ
健康


「たくさんの幸せ」という花言葉は、ガジュマルが古くから御神木として崇められてきた歴史に由来します。豊かな枝葉が広がる姿は、まるで人々にたくさんの幸福を分け与えているかのようです。

「健康」という花言葉は、その驚異的な生命力から来ています。ガジュマルは非常に強靭な生命力を持ち、厳しい環境でも生き抜く力があります。コンクリートの隙間からでも根を張り成長するほどの逞しさは、健康と長寿のシンボルとして相応しいでしょう。

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ガジュマルを贈る意味

風水でも花言葉でも縁起が良いことから、ガジュマルは贈り物としても人気があります。「ずっと健康でいて欲しい」「たくさんの幸せが訪れますように」という願いを込めて贈ることができます。特に家族の健康や長寿を祝う場面、新しい門出を迎える大切な人へのプレゼントとして最適です。

また、生命力が強くて丈夫で環境にも適応しやすいので、初心者でも育てやすい植物です。水やりを数日忘れたとしてもすぐに枯れることがないので、お部屋のインテリアグリーンを贈りたい時はおすすめの植物です。

 

2、ガジュマルの育て方

南国の雰囲気を手軽にお部屋に取り入れられるガジュマルは、とても育てやすい植物です。ガジュマルを枯らさずに、元気に育てるための基本の管理方法を解説します。

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置き場所と日当たり

ガジュマルは基本的に明るい場所を好みますが、夏場の強い直射日光には少し弱いという特徴があります。ガジュマルにとって理想的な環境を作るためのポイントをご紹介します。

置き場所と日当たりのポイント

基本は明るい窓際:日光と風通しを好む植物なので、明るい窓際に置くのが基本。
夏場(7〜9月)の注意点:強い日差しの季節はレースカーテン越しに光を当てると葉焼けを防止できる。
耐陰性について:日陰でも育ちますが、手をかざして影ができる程度の明るさは必要です。
エアコンの風に注意:直接風が当たると乾燥して弱るの注意しましょう。

ガジュマルは季節によって置き場所を変えてあげるとさらに元気に成長します。

季節ごとの置き場所の調整

春〜秋:日当たりの良い窓辺で育てるのが基本
:直射日光は避け、レース越しの明るい半日陰で育てましょう
:寒さに弱いので5℃以下になる場所は避け、窓から離して室内の暖かい場所に移動させてください

 

温度管理

ガジュマルは熱帯原産のため寒さに弱いので、季節ごとに温度管理が重要になります。

温度と注意点

最適温度:15〜30℃が理想的な温度
最低温度:5℃を下回ると葉が黄色くなって落ちる可能性があります
夏場の注意点:35℃を超える高温では生育が弱まる可能性があるので、涼しい場所で管理しましょう
冬場の注意点:窓際は夜間から朝にかけて冷え込むことがあるので、室内の中央に移動させると安心です

 

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剪定

ガジュマルは成長が早いので、枝が伸びてきたら剪定してもよいでしょう。剪定することで、樹形を整えることができ、また風通しがよくなり病気や害虫を防ぐことができます。また、古い枝を切ることで、新芽の成長を促進することができます。

ガジュマルを剪定する時のポイント

・夏や冬は避けて4〜6月頃(新芽が出る成長期)に行う
清潔な剪定バサミを使う
樹液(人によってはかぶれを引き起こす)が出るのでガーデニング用手袋を着用する
剪定後は数日間、直射日光を避ける
一度に大量に切りすぎない

 

3、ガジュマルを育てるなら水耕栽培がおすすめ

初心者でも育てやすいガジュマルですが、水耕栽培でも育てることができます。

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手間なく簡単!ガジュマルの水耕栽培

室内でのインテリアグリーンとしてガジュマルを育てる場合、土で育てるよりも、水耕栽培で育てる方がメリットがたくさんあるのでおすすめです。

ガジュマルを水耕栽培で育てるメリット

水やりの手間が少ない
水耕栽培であれば1週間に1度、減った分の水を足すだけなので手間がかかりません。

砂埃が立たない
土を使わないので砂埃が立たず、転倒しても土が散らばることがありません。

衛生的でどんな場所にも置ける
水だけで育てるのでとても衛生的で、キッチンやダイニングテーブルなどどんな場所にも置けます。

虫の心配がほとんどない
虫が発生するのは土が原因によることが多いのですが、水耕栽培であればほとんど虫の心配がありません。

インテリ性に優れている
透明なガラス容器を使用しているので、シンプルでモダンな印象を与え、和洋どんなお部屋にも合わせることができます。

 

水だけで育てる観葉植物ブランド「WOOTANG(ウータン)」では、水耕栽培のガジュマルをオンラインショップで販売しています。

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4、水耕栽培でガジュマルを育てる時のコツ

「水の量」は根の先が5〜6cm浸かる程度

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ガジュマルは湿地帯などでも生息できる植物なので、根腐れしにくい特徴があります。ただし、幹の部分が水に浸かってしまうと腐ってしまうことがあるので、根の先端から5〜6cm程度、水に浸けた状態で育てると発根しやすくなります。

春から夏にかけての成長期は、ガジュマルが水をたくさん吸うので、週に1回は水を足して、水切れしないように気を付けましょう。また、成長に伴い、根から老廃物が出て水が汚れてしまうので、2〜3週間に1度は器の水を全部交換して、新しい水に入れ替えましょう。

 

定期的に「葉水」で潤いを与える

ガジュマルは熱帯原産の植物で、高温多湿の環境を好みます。そのため室内で育てる場合は空気が乾燥しがちになるので、葉水は重要なケアのひとつになります。季節に合わせた適切なタイミングで葉水を行い、ガジュマルの美しい姿を楽しみましょう。

葉水の効果

乾燥防止:葉の表面に潤いを与えて、乾燥からガジュマルを守ります
防虫予防:ハダニなどの害虫は湿気を嫌うため防虫予防の効果があります
光合成の促進 – 葉の表面に溜まったホコリを洗い流し、光合成を促します

 

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葉水の頻度は、1日1回、午前中に行うのがおすすめです。特にエアコンをつける夏や冬は部屋が乾燥しがちになるので毎日行うと効果を発揮します。梅雨の時期や雨の日など湿度が高い時は不要です。

上手な葉水のやり方

ムラなく広範囲に広がる霧吹きを使用する
・葉の表面だけなく、裏側にも水をしっかりと吹きかける

 

水道水を使用すると、乾いた後に白い跡(カルキ)が残ることがあります。気になる場合は柔らかい布で優しく拭き取りましょう。落ちない場合は市販の葉面洗浄剤を使用するとよいでしょう。

 

 

成長期に肥料を吹きかける

植物を大きく成長させたい場合は、4〜10月の成長期に、肥料や活力剤をあげましょう。水耕栽培では肥料や活力剤を水の中に直接入れてしまうと、根が肥料焼けしてしまい、腐ってしまうことがあります。植物は葉からも栄養を吸収できるため、葉の裏表に吹きかける葉面散布がおすすめです。

肥料をあげる時のポイント

適期:成長期の4〜10月が肥料を与えるベストシーズンです
肥料の種類:観葉植物用の肥料、活力剤を葉面散布する
頻度:肥料は2週間に1回程度、活力剤は1週間に1回程度
注意点:水の中には肥料や活力剤が入らないように注意しましょう

 

肥料や液体肥料は、市販されている葉面散布用(スプレータイプ)を使用するか、液体肥料を水で薄めて散布してもよいでしょう。液体肥料を自分で水で薄める時は、必ず肥料の説明書に書いてある通りに希釈してから使用してください。肥料の濃度が濃くなってしまうと植物が弱ってしまうことがあるので注意してください。

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ガジュマルは、幸運を呼ぶと言われる風水効果と強い生命力を持つ魅力的な観葉植物です。丈夫で育てやすく、美しさと幸運をもたらすガジュマルは、インテリアグリーンとして理想的な観葉植物です。ぜひお部屋に取り入れて、その魅力を体験してみてください。

 

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