
初心者でも簡単!ペヤング容器で始める自家製もやし栽培
【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2025年5月30日
「もやし栽培って難しそう…」そんな心配は無用です!なんと、食べ終わったペヤングソース焼きそばの容器を使って、誰でも簡単に美味しいもやしが育てられるんです。特別な道具は一切不要で、室内栽培なので季節を問わず1週間で収穫可能。衛生管理と水洗いのコツさえ押さえれば、シャキシャキ食感の新鮮もやしがあなたの食卓に!種まきから収穫まで、失敗しない栽培方法と重要な注意点を写真付きで詳しく解説します。
1、ペヤング容器を使った「もやし」の育て方
材料
・ペヤングソースやきそば
・もやしの種
・ボウル
・ザル
・ダンボール箱(遮光用)
もやしの種は今回は「緑豆もやし(グリーンマッペ)」を使用しています。
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私は関東出身なので、カップ焼きそばと言えば「ペヤングソースやきそば」なのでこちらを使用しましたが、「湯切り口」が付いていれば問題ないので、「日清やきそばU.F.O」「明星一平ちゃん夜店のやきそば」でも大丈夫です!
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栽培容器の準備
まずペヤングソースやきそばを作ります。付属のかやくを麺の上に乗せたら熱湯を注ぎます。
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3分待ったら、容器の湯切り口のシールをはがしてお湯を捨てます。この湯切り口がもやし栽培でも役立つので、お湯を捨てた後に、容器からふたを取り外さないようにしてください。
付属のソースをかけたら、よく混ぜて食べましょう!
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食べ終わったらペヤングの容器を食器用洗剤でよく洗います。油汚れをしっかりと落としてください。
洗い終わったらキッチン用の除菌スプレーを全体にかけて、清潔なキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。
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種まき
水を張ったボウルにザルを置いて、もやしの種を入れます。
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ザルをよく揺すって、種についたゴミを落とします。
水をよく切ったもやしの種をペヤングの容器に入れます。
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ペヤングの容器に水を入れ、種に吸水させます。
このままダンボール箱を被せて遮光した状態にして、一晩置いておきます。
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種まきから1日後
一晩吸水させると、種の皮が割れて2〜3倍に膨らみます。
容器の湯切り口を使って水を捨てます。
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水洗い
水を捨てたら、もやし栽培を成功させる上で最も大切なポイントとなる水洗いをしていきます。
まずペヤングの容器に水をたっぷりと入れます。
ふたをしたら容器を揺すって、もやしの種を洗います。
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最後に洗った水は、容器の湯切り口でしっかりと切りましょう。容器の中に水が残らないようにしてください。
水洗いをしたら再びダンボール箱で遮光します。
収穫するまでの間、水洗いは朝と晩の1日2回、忘れずにやりましょう。
種まきから2日後
種まきから2日後、もやしが発芽しました。
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種まきから5日後
種まきから5日後、もやしが高さ5cmほどになり、容器の縁まで成長してきました。
このくらいの大きさになると水洗いをした時にもやしの種についていた皮が剥がれてきます。底に溜まった皮は雑菌が発生する原因にもなるので菜箸などで取り除きましょう。
この段階で、ペヤングの容器のふたを外して、栽培を続けます。
種まきから7日後
種まきから1週間後、もやしが高さ20㎝ほどまで成長しました。
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収穫
ペヤングの容器からもやしを取り出します。
もやしのひげ根には、食物繊維やビタミンCが豊富に含まれているので取らずに調理するのがおすすめです。
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調理
もやしを流水でよく洗います。
熱湯で1分程度、茹でます。
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ごま油と塩を少々入れて、もやしのナムルの完成です。
ナムルはペヤングソース焼きそばと一緒に食べると最高ですよ。
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【動画版はこちら】
2、もやし栽培をする時の注意点
家庭で手軽に始められるもやし栽培。1週間ほどで収穫できる手軽さが魅力ですが、いくつかの重要な注意点を守らないと失敗してしまいます。
【最重要】衛生管理を徹底する
容器は必ず消毒する
もやし栽培で最も重要なのは衛生管理です。使用する容器は、食器用洗剤でよく洗い、キッチン用の除菌スプレーをしましょう。雑菌が残っていると、種が腐りやすくなり、カビの原因にもなります。
手で直接触らない
栽培期間中は、もやしの種や新芽に直接手で触れることは避けてください。手には見えない雑菌が付着しており、これがもやしの腐敗原因となります。
種選びの注意点
専用の種を使用する
必ずもやし栽培専用の種、または食用の乾物を使用してください。一般の野菜の種には殺菌剤が処理されているものがあり、もやしのような新芽を食べる栽培には適していません。
適量を守る
もやしは成長すると10〜20倍の大きさになるため、入れすぎると容器からあふれてしまいます。
水管理の重要ポイント
1日2〜3回の水洗いを徹底
朝と夜の1日2回(気温が高い時期は1日3回)の水洗いが必要です。水が濁らなくなるまで3〜4回洗い流し、最後はしっかりと水を切ってください。
水道水を使用する
洗浄には必ず水道水を使用してください。ミネラルウォーターは雑菌の繁殖を促す可能性があります。
水切りを確実に行う
水洗い後後の水切りが不十分だと、容器内に水が残り腐敗の原因となります。容器を傾けてしっかりと水を切りましょう。
遮光管理の注意点
完全に光を遮断する
もやしは光に当たると緑化してしまいます。ダンボール箱を使って、完全に光を遮断してください。わずかな光漏れでも緑化の原因となります。
温度管理の注意点
適温を保つ
室温10度以上が栽培に適しています。20度以上の高温時は特に腐敗しやすくなるため、水洗い回数を増やし、より注意深く管理しましょう。
冷暗所で保管
直射日光が当たらない涼しい場所で栽培してください。温度が高すぎると雑菌が繁殖しやすくなります。
収穫・食用時の注意点
必ず加熱処理する
自家製もやしには雑菌が付着している可能性があります。生食は避け、必ず1分以上茹でるなどの加熱処理を行ってください。
早めに消費する
もやしは水分が多く傷みやすい野菜です。収穫後はなるべく早く調理して食べきりましょう。
まとめ
ペヤング容器を使ったもやし栽培は、家庭菜園初心者でも手軽に始められる室内栽培の入門編です。成功のポイントは容器の除菌徹底、1日2回の水洗い、ダンボールでの完全遮光。これらを守れば、市販品に負けない新鮮で美味しい自家製もやしが1週間で収穫できます。栽培から調理まで、食の安全性も自分でコントロールできるのが最大の魅力。コストパフォーマンスも抜群なので、ぜひ今日からもやし栽培にチャレンジして、食卓に新鮮野菜をプラスしてみてください!
【この記事を執筆した人】WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る>
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