観葉植物の水耕栽培とは?|種類・メリット・始め方を水耕栽培の専門家が徹底解説

観葉植物の水耕栽培

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年3月30日

土を使わずに水だけで観葉植物を育てる「水耕栽培」。虫が出にくく、水やりも週1回で済むこの方法は、忙しい現代人にぴったりの栽培スタイルです。日本初の水耕栽培専門の観葉植物ブランド「WOOTANG(ウータン)」代表が、水耕栽培の基礎知識から始め方まで徹底解説します。


目次

水耕栽培とは?土を使わない植物の育て方を解説

観葉植物の水耕栽培

水耕栽培とは、土を使わずに水だけで植物を育てる栽培方法です。観葉植物の場合、ガラスなどの透明な容器に水を入れ、植物の根を直接水に浸けて育てます。

WOOTANG代表・中島
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土を使わないため虫が発生しにくく、室内を清潔に保てるのが最大の特徴です。

水耕栽培の歴史:紀元前から続く「水で育てる」技術

水耕栽培の起源は、紀元前600年頃の古代バビロニアまで遡ります。世界七不思議の一つとされる「バビロンの空中庭園」では、栄養分を含んだ水を上層から流し、植物を栽培していたと伝えられています。また、古代エジプトでもナイル川周辺で土に頼らずにイネ科の植物を育てていた記録が残っています。

出展:ウィキペディア「バビロンの空中庭園」 より

近代的な水耕栽培の基礎が確立されたのは19世紀です。1842年、ドイツの植物学者ユリウス・フォン・ザックスが、さまざまな無機塩類を溶かした水溶液で植物の根を浸して育てる実験を行い、植物の成長に必要な栄養素を科学的に特定しました。この研究により、植物が吸収するのは有機物そのものではなく、窒素・リン・カリウムなどの無機養分であることが解明され、近代農学は飛躍的に発展しました。

日本に水耕栽培が本格的に導入されたのは、第二次世界大戦後のことです。駐留米軍が衛生的な野菜を求めたことをきっかけに、東京都調布市と滋賀県大津市に水耕栽培工場が建設されました。1970年の大阪万博では水耕栽培の展示が行われ、その後も技術革新が進み、現在では全国220か所以上の植物工場で水耕栽培が採用されています。

農業の水耕栽培技術を「観葉植物」に応用する発想

農業分野で発展してきた水耕栽培技術を、室内の観葉植物に応用する——これが、WOOTANG(ウータン)が2020年に実現したアプローチです。

土を使わない水だけで育てる観葉植物

観葉植物を枯らしてしまう原因のほとんどは「水やりの失敗」です。水やりを忘れて水切れさせてしまうケースが大半を占めます。そこで、最初から根を水に浸けた状態で育てれば、水切れのリスクを根本的に解消できるという発想から、農業の水耕栽培技術を応用した「水だけで育つ観葉植物」が誕生しました。

WOOTANG代表・中島
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WOOTANGでは、独自の栽培技術によって水の中でも根腐れしにくい状態に植物を仕立て、50種以上の観葉植物を水耕栽培で育成してきた実績があります。

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観葉植物の水耕栽培にはどんな種類がある?3つの方法を比較

観葉植物の水耕栽培には、大きく分けて「水栽培(水挿し)」「ハイドロカルチャー」「スポンジ栽培」の3種類があります。それぞれ使う素材と管理方法が異なり、初心者には容器に水を入れるだけの水栽培が最も手軽で始めやすい方法です。

1. 水栽培(水挿し)

観葉植物の水耕栽培

水栽培は、ガラスや陶器の容器に水を入れ、植物の根を直接水に浸けて育てる、最もシンプルな水耕栽培の方法です。土もハイドロボールも使わず、水だけで植物を育てます。

透明なガラス容器を使えば、根の成長を目で見て楽しむことができるのも魅力のひとつ。水の残量が一目でわかるため、水やりの失敗が起きにくく、植物栽培が初めての方に最適な方法です。

WOOTANG代表・中島
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WOOTANGが採用しているのもこの水栽培方式で、週1回水を足すだけという手軽さが特徴です。

2. ハイドロカルチャー

ハイドロボール

ハイドロカルチャーは、ハイドロボール(発泡煉石)やレカトン、ゼオライトなどの無機質な素材を土の代わりに使い、容器の底に溜めた水と液体肥料で植物を育てる方法です。

素材が植物の根を支えるため、安定感があり、やや大きめの植物にも対応できます。ただし、ハイドロボールの定期的な洗浄が必要で、素材の隙間に藻や汚れが溜まりやすいというデメリットもあります。

3. スポンジ栽培

スポンジ栽培,スポンジ,観葉植物,ハイドロカウチャー

スポンジ栽培は、ウレタンスポンジなどを培地として使用し、スポンジに根を張らせながら水と液体肥料で育てる方法です。植物工場でレタスなどの葉物野菜を栽培する際に広く採用されている方式で、家庭では種から育てる場合の発芽用として使われることが多い方法です。

3つの水耕栽培方法の比較

比較項目水栽培(水挿し)ハイドロカルチャースポンジ栽培
使用する素材水のみハイドロボール等の無機質素材ウレタンスポンジ
初期費用低い(容器と水のみ)中程度(素材の購入が必要)低い(スポンジは安価)
管理の手軽さ★★★★★(最も簡単)★★★☆☆(素材の洗浄が必要)★★★★☆(比較的簡単)
見た目の美しさ★★★★★(根が見えるのが魅力)★★★★☆(素材の色が楽しめる)★★☆☆☆(スポンジが見える)
対応できる植物サイズ小型〜中型小型〜中型小型(主に種からの発芽用)
虫の発生リスクほぼゼロ非常に低いほぼゼロ
水替え頻度月1〜2回月1〜2回こまめに必要
初心者おすすめ度★★★★★★★★☆☆★★★☆☆

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水耕栽培のメリットは?土栽培との5つの違い

水耕栽培の主なメリットは、①虫が発生しにくい②水やりが週1回で簡単③室内が清潔に保てる④水の残量が見えて管理ミスが少ない⑤根の成長が観察できる、の5つです。土栽培と比較して、特に室内での植物育成において大きな優位性があります。

メリット1:虫が発生しにくい

水耕栽培では土を使わないため、コバエなどの虫が発生するリスクを根本的に削減できます。土栽培で虫が発生する主な原因は、土の中に含まれる有機質(腐葉土や堆肥)に虫の卵や幼虫が潜むことですが、水耕栽培にはそもそも虫の温床となる有機質が存在しません。

WOOTANG代表・中島
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WOOTANGでは2020年のブランド設立以来、累計数千鉢以上を出荷してきましたが、水耕栽培の植物に虫が発生したというお客様からの報告はほぼゼロです。殺虫剤を使う必要がないため、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心して植物を楽しめます。

メリット2:水やりが週1回で簡単

観葉植物の水耕栽培の水やり

水耕栽培の水やりは、週に1回、減った分の水を足すだけです。土栽培では土の乾き具合を確認しながら週2〜3回の水やりが必要ですが、水耕栽培はその約半分以下の手間で済みます。

さらに、旅行や出張の際は、出発前に多めに水を入れておけば、1〜2週間程度は水切れの心配がありません。「毎日の水やりが面倒」「忙しくて植物の世話ができない」という方にとって、水耕栽培は最適な選択肢です。

メリット3:室内が清潔に保てる

観葉植物の水耕栽培のメリット

水耕栽培では土を使わないため、鉢を移動させた際に土がこぼれたり、風で土ぼこりが舞ったりすることがありません。また、土特有の臭いも発生しないため、キッチンやダイニングテーブル、リビング、寝室、書斎など、室内のどんな場所にも気兼ねなく植物を置くことができます。

WOOTANG代表・中島
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特に食事をするスペースの近くに観葉植物を飾りたい場合、土の飛散や虫の発生がないことは大きな安心材料です。

メリット4:水の残量が見えるので管理ミスが少ない

透明なガラス容器で水耕栽培を行う場合、容器の外から水の残量が一目で確認できます。土栽培では「土の中にどれくらい水分が残っているか」は見た目ではわかりにくく、水の与えすぎ(根腐れ)や水の不足(水切れ)による失敗が起こりがちです。

WOOTANG代表・中島
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水耕栽培なら「水が減ってきたら足す」というシンプルなルールだけで管理できるため、初心者でも植物を枯らしてしまうリスクが大幅に低減します。

メリット5:根の成長が観察できる

透明な容器を使った水耕栽培では、植物の根が水の中で伸びていく様子をリアルタイムで観察できます。土栽培では決して見ることのできない「根の成長」を楽しめるのは、水耕栽培ならではの魅力です。

白く太い根が水中に広がっていく姿は美しく、植物が元気に育っていることを視覚的に実感できます。お子さんの自然観察や理科教育の教材としても活用できます。

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水耕栽培のデメリットは?知っておきたい3つの注意点

水耕栽培のデメリットは、①大型植物の栽培には限界がある②定期的な水替えが必要(月1〜2回)③直射日光で水温が上がる(根腐れする)リスクがある、の3点です。メリットだけでなくデメリットを正しく理解した上で始めることが、長く楽しむコツです。

デメリット1:大型植物の栽培には限界がある

水耕栽培では、植物を水の中だけで支えるため、高さ1メートルを超えるような大型の植物を安定的に栽培することは難しい場合があります。卓上に置けるサイズ(高さ20〜50cm程度)の植物が最も適しており、シンボルツリーのような大型植物を育てたい場合は、土栽培のほうが適しています。

WOOTANG代表・中島
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ただし、ガジュマルやパキラなど、コンパクトなサイズで楽しめる人気品種は水耕栽培との相性が非常に良いため、「室内にちょっとした緑が欲しい」というニーズには十分応えられます。

デメリット2:定期的な水替えが必要

水耕栽培では、容器の中の水を月1〜2回程度、全量交換する必要があります。水を長期間替えないと、水中に雑菌や藻が繁殖し、水が濁ったり臭いが発生したりする原因になります。

水耕栽培の観葉植物の水替え

水替えの方法は簡単で、古い水を捨てて新しい水道水を入れるだけです。その際、器た根に付着した汚れを軽く洗い流すと、より清潔に保てます。また、所要時間は1鉢あたり2〜3分程度で、大きな手間ではありません。

デメリット3:直射日光で水温が上がる(根腐れする)リスクがある

夏場に直射日光が当たる場所に透明な容器を置くと、容器内の水温が上昇し、根腐れしてしまう可能性があります。水温が30℃を超えると根腐れのリスクが高まるため、注意が必要です。

対策としては、直射日光を避け、レースカーテン越しの明るい日陰に置くことが基本です。観葉植物の多くは直射日光を必要としないため、室内の明るい場所であれば問題なく生育します。

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初心者におすすめの水耕栽培に適した観葉植物はどれ?5種を専門家が厳選

水耕栽培でおすすめの観葉植物は、シェフレラ(カポック)、アグラオネマ・マリア、ドラセナ・サンデリアーナ、マドカズラ、サンスベリアの5種です。いずれもWOOTANGで実際に水耕栽培での育成実績が豊富で、丈夫で枯れにくい性質を持つ、初心者におすすめの品種です。

水耕栽培おすすめ5種の評価表

植物名水耕栽培適性耐陰性耐寒性水替え頻度初心者おすすめ度
1位 シェフレラ(カポック)★★★★★★★★★☆(明るい室内が理想)★★★★☆(5℃以上で越冬可)月1〜2回★★★★★
2位 アグラオネマ・マリア★★★★★★★★★★(暗めの室内でもOK)★★★☆☆(10℃以上が目安)月1〜2回★★★★★
3位 ドラセナ・サンデリアーナ★★★★★★★★★☆(明るい室内が理想)★★★★☆(5℃以上で越冬可)月1〜2回★★★★★
4位 マドカズラ★★★★★★★★★☆(明るい間接光が理想)★★☆☆☆(10℃以上が目安)月1〜2回★★★★☆
5位 サンスベリア★★★★☆★★★★☆(明るい室内が理想)★★☆☆☆(15℃以上が安心)月1回程度★★★★☆

1位 シェフレラ(カポック) ─ 放射状の葉が可愛い万能インテリアグリーン

シェフレラ(カポック)

シェフレラはウコギ科の常緑低木で、手のひらを放射状に広げたような葉が可愛らしい、日本では「カポック」の愛称でも親しまれている人気の観葉植物です。非常に丈夫で環境適応力が高く、水耕栽培でもぐんぐん成長します。生長が早く水をたくさん吸うのが特徴で、水切れしないよう週1回の水足しをしっかり行うのがポイントです。耐陰性があり標準的な室内で元気に育ちますが、窓際などの日当たりの良い場所に置くと、さらに葉が生き生きと美しくなります。

関連記事: シェフレラ(カポック)の育て方|種類・剪定・水耕栽培まで解説【初心者向け完全ガイド】

2位 アグラオネマ・マリア ─ 迷彩柄の美しい葉が映えるWOOTANG人気品種

アグラオネマの水耕栽培

アグラオネマ・マリアはサトイモ科の常緑多年草で、迷彩柄のようなダークグリーンの葉が美しい観葉植物です。WOOTANGの全品種の中でも特に人気が高く、水耕栽培との相性が抜群。耐陰性が非常に高く、窓から離れた室内でも元気に育ちます。夏になると白い稲穂のような花を咲かせることもあり、育てる楽しみが尽きません。水耕栽培では水は少なめ(根が半分浸かる程度)にすると、より元気に成長します。

関連記事: アグラオネマの花が咲いたらどうする?正しい対処方法と育て方の基本を紹介

3位 ドラセナ・サンデリアーナ ─ 鮮やかなストライプが存在感抜群

水耕栽培のドラセナ

ドラセナ・サンデリアーナはキジカクシ科の常緑低木で、緑と黄緑の鮮やかなストライプ模様の葉が美しい品種です。笹のような形の葉と背丈のある姿は、お部屋に置くと存在感が際立ちます。生命力がとても強く、水耕栽培でもぐんぐん根を伸ばして力強く成長するため、初心者にも安心。耐陰性もあり、標準的な室内で問題なく育ちますが、窓際など日当たりの良い場所に置くと葉がさらに生き生きとします。

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4位 マドカズラ ─ 葉に空いた「窓」がユニークな個性派

マドカズラはサトイモ科モンステラ属の半つる性植物で、葉に自然に空く円形の穴(フェネストレーション)が最大の特徴です。和名の「窓葛(まどかずら)」は、この窓のような穴に由来しています。同じモンステラ属でも、モンステラのように葉に切れ込みが入るのではなく、葉の中に丸い穴が開くのがマドカズラならではの個性です。耐陰性があり、明るい間接光のもとで水耕栽培すると、小さな新芽にもちゃんと穴が開く姿がとても愛らしく、花言葉は「嬉しい便り」。寒さにはやや弱いため、冬場は10℃以上の暖かい室内で管理しましょう。

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5位 サンスベリア ─ 空気清浄効果で注目の多肉系観葉植物

サンスベリアはキジカクシ科の多肉植物で、剣のようにまっすぐ伸びる肉厚の葉が特徴です。NASAの研究で空気清浄効果が高い植物として報告されたことでも知られています。乾燥に強い性質があるため、水耕栽培では水の量を少なめ(根の下部だけが浸かる程度)にするのがポイント。水の与えすぎに注意すれば、初心者でも問題なく育てられます。

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水耕栽培の始め方は?初心者向け5ステップ

水耕栽培の始め方は、①植物を選ぶ②植物を容器にセットする③水道水を入れる④明るい間接光の場所に置くく、⑤週1回水を足すの5ステップです。特別な道具は不要で、自宅にあるガラスのコップや花瓶でも今日から始められます。

Step 1:植物を選ぶ

まず、水耕栽培に適した植物を選びます。前述のシェフレラ(カポック)、アグラオネマ・マリア、ドラセナ・サンデリアーナ、マドカズラ、サンスベリアのほか、ポトス、ガジュマル、ミリオンバンブー、フィロデンドロンなども水耕栽培との相性が良い品種です。

水耕栽培を始める上で最も重要なのは、水にしっかりと適応した植物を用意することです。土で育てていた植物をいきなり水に移すと、根が水環境に馴染めず失敗するケースがあります。

WOOTANG代表・中島
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WOOTANGのような水耕栽培専門ブランドであれば、最初から水に適応した状態で仕立てられているため、届いたその日からすぐに水耕栽培を始めることができ、最も失敗のないスタート方法です。

Step 2:植物を容器のセットする

水耕栽培に使う容器は、透明なガラス容器が最もおすすめです。水の残量や根の状態が一目で確認でき、管理がしやすくなります。加えて、根の成長を日々観察できるので、植物を育てる楽しさが倍増します。

容器選びで重要なのは、植物をしっかり固定できることです。口が広すぎると植物がぐらついて安定しないため、植物の幹や茎に合った口径の容器を選びましょう。WOOTANGの水耕栽培専用容器のように、ガラス製の器と木製のふたがセットになったタイプであれば、植物をしっかり固定しながら育てることができます。

Step 3:水道水を入れる

容器に必ず水道水を入れます。ここで重要なポイントがあります。浄水器を通した水やミネラルウォーターは塩素が除去されているため、雑菌が繁殖しやすくなります。水道水に含まれる微量の塩素は、水の腐敗を防ぐ天然の防腐剤として機能するため、水耕栽培にはむしろ水道水が最適です。

水の量は、根の半分〜全部が水に浸かる程度が目安です。根の全てを水没させる必要はなく、根の一部が空気中に露出している状態のほうが、根腐れしにくく植物が健康に育ちます。冬場など植物の生育が緩慢になる低温期は、水をほとんど吸収しなくなるため、さらに少なめでも問題ありません。

WOOTANG代表・中島
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また、水温の急激な変化は植物の根にストレスを与えます。特に季節の変わり目や冬場は、室温に近い温度の水を使用し、温度差を最小限に抑えるようにしましょう。

Step 4:明るい間接光の場所に置く

植物をセットしたら、直射日光を避けた明るい室内に置きます。最適な置き場所は、レースカーテン越しの窓辺や、窓から少し離れた明るい室内です。直射日光は葉焼けの原因になるため避けてください。ただし、暗すぎる場所では茎が徒長(間延び)したり、葉の色が薄くなったりするため、ある程度の明るさは必要です。

Step 5:週1回水を足す

日々の管理は以下の3つだけです。

①週1回、水を足す: 減った分の水を水道水で補充します。水位は常に高さ2〜3cmを目安に保ちましょう。

②月1〜2回、水を全量交換する 古い水を捨て、容器の内側をスポンジで軽く洗い、新しい水道水に入れ替えます。その際、根に付着したぬめりも流水で洗い流すと、より清潔な状態を保てます。

③週1〜2回、葉水をする 霧吹きで葉の表裏に水をかける「葉水」を行うと、乾燥を防ぎ、葉の美しさを保てます。特にエアコンを使用する季節は乾燥しやすいため、こまめに行いましょう。

WOOTANG代表・中島
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【冬場の管理のポイント】 窓際は夜間に急激に温度が下がります。冬場は夕方以降、植物を窓辺から部屋の中央に移動させるのがおすすめです。観葉植物の生育適温は20〜28℃で、15℃を下回ると成長が停滞し、10℃以下では葉が落ちて枯死の危険性があります。エアコンやヒーターの温風が直接当たる場所も、乾燥と急激な温度変化の原因になるため避けてください。

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よくある質問(FAQ):水耕栽培の疑問に専門家が回答

水耕栽培で植物は何年くらい育てられる?

適切な管理を続ければ、水耕栽培でも5年以上育てることは十分可能です。定期的な水替えと適度な光環境を維持することが、長期育成の鍵です。

水道水でも大丈夫?

水道水で問題ありません。日本の水道水は安全基準が高く、観葉植物の水耕栽培にそのまま使用できます。水道水に含まれる微量のカルキ(塩素)は、水中の雑菌繁殖を抑えるプラスの効果もあります。ミネラルウォーターや浄水器の水を使う必要はありません。

肥料は必要?

基本的に肥料は不要です。水耕栽培の観葉植物は、肥料なしでも現在のサイズを維持しながら元気に育ちます。もし大きく成長させたい場合は、月に1〜2回程度、スプレータイプの栄養剤(ハイポネックス速効スプレー液など)を葉に吹きかけるか、液体肥料を1000倍以上に薄めて使用する方法があります。

冬場の管理で気をつけることは?

冬場は水温の低下乾燥に注意が必要です。窓際は夜間に冷え込むため、冬場は窓から少し離した暖かい室内に移動させましょう。多くの観葉植物は10℃以上の環境であれば越冬できます。また、冬はエアコンの風で葉が乾燥しやすいため、週に1〜2回、霧吹きで葉に水をかける「葉水」を行うと、葉の美しさを保てます。(参考:葉水とは|観葉植物への正しいやり方と頻度・おすすめ霧吹き

水耕栽培の水が臭くなったらどうする?

水が臭くなった場合は、すぐに水を全量交換し、容器と根を丁寧に洗浄してください。臭いの原因は水中の雑菌繁殖です。古い水を捨て、容器を食器用洗剤で洗い、根に付着したぬめりを流水で洗い流します。洗浄後、新しい水道水に入れ替えれば回復します。予防策としては、月1〜2回の水替えを習慣にすることが最も効果的です

根にカビが生えた場合の対処法は?

根に白いカビが見られた場合は、カビが生えた部分をハサミで切り取り、根全体を流水で洗浄した後、新しい水に入れ替えてください。カビの発生は、水の停滞や換気不足が原因であることが多いため、水替えの頻度を増やし(2週間に1回程度)、風通しの良い場所に移動させると再発を防げます。なお、白いふわふわしたものが「水中の根毛」である場合もあり、その場合は正常な根の生育なので心配不要です。

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著者情報

【執筆者】中島大輔|WOOTANG代表。農業の水耕栽培技術を応用し、2020年に日本初の水耕栽培専門の観葉植物ブランド「WOOTANG(ウータン)」を設立。水耕栽培歴15年以上、これまでに50種以上の観葉植物を水耕栽培で育成した実績を持つ。大学卒業後、テレビ番組制作会社や出版社に携わったのち、植物の世界へ転身。盆栽や苔など日本古来の植物を使ったアート作品制作を行うアーティスト(https://tokyobonsai.jp/)の顔も持つ。「植物をもっと身近に、もっと気軽に」という想いから、水だけで育てるインテリア植物ブランドWOOTANGを立ち上げた。

【ブランド情報】WOOTANG(ウータン)

  • 公式サイト:https://wootang.jp/
  • 設立:2020年
  • 事業内容:水耕栽培の観葉植物・サボテン・マイクロ蘭・球根などの生産・販売
  • 特徴:農業の水耕栽培技術を応用し、水だけで育つ観葉植物を独自開発
  • 社会貢献:売上の一部を「水と森の保全活動」(ユニセフの浄水剤支援、マングローブ保全活動)に寄付

水だけで育てる観葉植物ブランド

WOOTANGでは、水耕栽培で育てる観葉植物/サボテン/マイクロ蘭/アボカドの種/球根などをオンラインショップで販売しています。オンラインショップはこちら

初回購入者限定で500円クーポン配布中!オンラインショップで購入時に「WELCOME」と記入すると500円割引になります。利用条件はありません。お一人様1回限り。クーポンはこちらから

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この記事を書いた人

WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る