【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年10月12日
ガジュマルは、土を使わず水だけで育てる「水耕栽培」でも元気に育つ観葉植物です。ぷっくりとした幹や、水の中に伸びる根の様子をガラスの器越しに楽しめるのは、水耕栽培ならではの魅力です。土を使わないので虫が発生しにくく、デスクやキッチンにも清潔に飾れます。
この記事では、水だけで育てる観葉植物ブランドWOOTANGが、ガジュマルの水耕栽培の始め方から、水の量・足し水・水替えのコツ、季節ごとの管理、剪定した枝を使った挿し木(水差し)での増やし方、土植えからの切り替え方までを、実際の育成経験をもとにわかりやすく解説します。根腐れやカビといったトラブルの対処法もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ガジュマルの水耕栽培の基本
ガジュマルの水耕栽培は、「水道水を使い、週1回足し水をして、2〜3週間に1回水を全部替える」が基本です。レースカーテン越しの明るい場所に置き、冬は5℃以上を保てば、水だけで長く育ちます。

ガジュマルの水耕栽培の管理早見表
まずは、日々の管理の目安を一覧で確認しておきましょう。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 使う水 | 水道水(浄水器の水やミネラルウォーターは使わない) |
| 水の量 | 根の下の部分が3〜4cmほど浸かる量。太い幹の付け根は沈めない |
| 足し水 | 1週間に1回(夏は水の減りが早いのでこまめに確認) |
| 水替え | 2〜3週間に1回、水を全部入れ替えて器も洗う(夏は回数を増やす) |
| 根洗い | 水替えのたびに、根を流水でやさしく洗う |
| 置き場所 | レースカーテン越しの明るい場所(直射日光は避ける) |
| 葉水 | エアコンを使う季節は1日1回が目安 |
| 肥料 | 水には入れない。春〜秋に薄めた液体肥料を葉面散布 |
| 温度 | 20〜25℃前後がもっとも育ちやすい。冬は最低5℃以上 |
ガジュマルが土なしで育つ理由
ガジュマルは、もともと幹や枝から「気根(きこん)」と呼ばれる根を空中に伸ばし、空気中の水分を取り込んで育つほど生命力の強い植物です。そのため、土がなくても水だけで根を伸ばし、元気に育つことができます。WOOTANGでは、ガジュマルを水耕栽培がとくに向いている植物のひとつとしておすすめしています。
- 根が水の環境に慣れやすく、水だけで新しい根を伸ばす
- 土を使わないので、コバエなどの虫が発生しにくい
- 透明な器なら、ぷっくりした幹や根の成長を観察できる
- 水の減り具合が目で見えるので、水やりのタイミングに迷わない
- 成長がゆっくりになり、卓上サイズのまま長く楽しめる
【関連記事】水耕栽培とは?土を使わない観葉植物の育て方【初心者向けガイド】
ガジュマルの水耕栽培の始め方
ガジュマルの水耕栽培は、主に3つの方法で始められます。それぞれの特徴を比べてみましょう。
| 始め方 | 手軽さ | 楽しめるまでの期間 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|
| 水耕栽培用の株から始める | ◎ | 届いたその日から | 初めての方、確実に育てたい方 |
| 挿し木(水差し)で始める | ○ | 発根まで約2〜3週間 | 剪定した枝や手元のガジュマルを増やしたい方 |
| 土植えの株から切り替える | △ | 水に慣れるまで約2〜3週間 | 今育てている株を水耕栽培にしたい方 |
水耕栽培用の株から始める
もっとも失敗が少ないのは、根がすでに水に慣れた「水耕栽培用の株」から始める方法です。土から切り替えた株は、新しい根が出るまでの間がいちばん弱りやすい時期ですが、水耕栽培用の株ならその期間を飛ばして、すぐに育て始められます。始め方は次の3ステップです。
①器にセットする
株を器の中に入れます。根を折らないように、やさしく差し込みましょう。根や水の量がひと目でわかる、透明なガラスの器がおすすめです。口の広い器を選ぶと、水替えや根洗いがしやすくなります。

②水道水を入れる
水は、蛇口から出したままの水道水を使います。水道水に含まれる塩素には雑菌の繁殖をおさえる働きがあるため、浄水器の水やミネラルウォーターよりも水が傷みにくくなります。
③水の量を調整する
根の下の部分が3〜4cmほど浸かるくらいまで水を入れます。ぷっくりとした太い幹の付け根は、水に沈めないようにしましょう。

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挿し木(水差し)で始める
ガジュマルは、剪定で切った枝を水に挿しておくだけで根が出てくる植物です。この方法を「挿し木(水差し)」といいます。根が出たらそのまま水耕栽培で育てられるので、剪定した枝を捨てずに新しい株として楽しめます。

挿し木に適した時期
挿し木に適しているのは、ガジュマルの成長期にあたる5〜9月です。なかでも、気温が安定して暖かい5月上旬〜7月上旬は、もっとも根が出やすい時期です。寒い冬は根がほとんど伸びないため避けましょう。
挿し穂の作り方
挿し穂(さしほ)とは、挿し木に使う枝のことです。次の手順で作ります。
- 元気な枝の先端を、葉の付け根(節)を含めて10〜15cmほどの長さで切る
- 水に浸かる部分の葉を取り除く
- 切り口から出る白い樹液を、水でよく洗い流す
- 切り口を半日〜1日ほど日陰で乾かす(省略してもよいが、根が出やすくなる)
白い樹液には、肌をかぶれさせる成分が含まれています。肌の弱い方やゴム(ラテックス)アレルギーのある方は、手袋をして作業しましょう。

水差しの手順
挿し穂ができたら、次の手順で水に挿します。
- 透明な器に挿し穂を入れる
- 茎が2〜3cmほど浸かるくらいの水道水を入れる
- 直射日光の当たらない、明るい日陰に置く
- 根が出るまでは、2〜3日に1回水を替える
発根までの期間と発根後の管理
水差しをしてから2〜3週間ほどで、茎から白い根が出てきます。根が十分に伸びて水に慣れたら、水替えを週1回程度に減らし、通常の水耕栽培と同じように育てましょう。
根を早く出すコツ
根を早く、確実に出すためのコツは次のとおりです。
- 5月上旬〜7月上旬の、もっとも成長が活発な時期に挿す
- 切り口を半日〜1日ほど乾かしてから水に挿す
- 規定の倍率に薄めた発根促進剤を使う
- 水が汚れないよう、2〜3日に1回は必ず水を替える
根が出ないときの原因
3週間以上たっても根が出ない場合は、次の点を確認しましょう。
| 原因 | 見直すポイント |
|---|---|
| 気温が低い | 20℃以上を保てる場所に移すか、5〜9月にやり直す |
| 光が足りない | 直射日光を避けた、明るい場所に移す |
| 水が汚れている | 2〜3日に1回、こまめに水を替える |
| 水に葉が浸かっている | 水に浸かる部分の葉を取り除く |
【関連記事】観葉植物の増やし方|水挿し・葉挿し・株分けを解説
土植えのガジュマルから切り替える
土で育てているガジュマルも、根についた土を落とせば水耕栽培に切り替えられます。WOOTANGで実際に行っている手順を紹介します。
切り替えに適した時期と準備
切り替えに適しているのは、気温が20〜30℃前後になる4〜9月です。購入したばかりの株は、1〜2週間ほど今の環境に慣らしてから切り替えましょう。葉の色が悪い、枝がひょろひょろしているなど、弱っている株は成功率が下がるので、元気な株を選ぶことも大切です。用意するものは、ガジュマルの株、透明なガラスの器、園芸用のハサミ、爪楊枝です。

切り替えの手順
- 株元を持って鉢から抜き、大きな土のかたまりを手でほぐして落とす
- 流水で根を洗い、根の間に残った細かい土を爪楊枝で取り除く(土が残ると根腐れの原因になる)
- アルコールで消毒したハサミで細い根を切り落とし、太い根を残す
- 切り口を乾かすため、半日ほど日陰に置く
- 器に入れ、根が2〜3cmほど浸かる量の水を入れる
- 明るい日陰に置き、新しい根が出るまでは毎日水を替える



2〜3週間ほどで白い新しい根が出てきたら、水に慣れはじめたサインです。その後は、週1回の足し水と2〜3週間に1回の水替えに切り替えましょう。

【関連記事】ガジュマルの植え替え|時期と土の選び方、失敗しない手順を解説
ガジュマルの水の量(水位)の決め方
水耕栽培で根腐れを防ぐために、いちばん大切なのが水の量です。ガジュマルは、根の下の部分だけを水に浸け、太い幹の付け根は水から出しておくのが基本です。
基本の水位
水に慣れたガジュマルは、根の下の部分が3〜4cmほど浸かる水位で育てます。根の上の部分は空気に触れさせておくことで、根が呼吸しやすくなり、根腐れを防げます。
季節と状態ごとの水位
ガジュマルの水位は、季節や株の状態によって次のように調整します。
| 季節・状態 | 水位の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 春・秋 | 根の下3〜4cm | 週1回、減った分を足す |
| 夏 | 根の下3〜4cm | 水の減りが早く、水も傷みやすい。こまめに足し水と水替えをする |
| 冬 | 根の下3〜4cm | 水の減りが遅くなるので、足しすぎに注意する |
| 挿し木の発根前 | 茎が2〜3cm浸かる | 2〜3日に1回水を替える |
| 土からの切り替え直後 | 根が2〜3cm浸かる | 発根するまでは毎日水を替える |
【関連記事】水耕栽培の観葉植物、育て方は植物で違う|20種類以上を水量別に分類した完全ガイド
足し水・水替え・根洗いのやり方
水耕栽培のガジュマルを長く元気に育てるには、「足し水」「水替え」「根洗い」の3つを習慣にすることが大切です。
足し水のやり方
足し水とは、蒸発したり根が吸ったりして減った分の水を足すことです。1週間に1回を目安に、水位を確認して水道水を足しましょう。注ぎ口の細い水やりボトルを使うと、器のふちから少しずつ足せて便利です。
水替えのやり方
2〜3週間に1回は、器の水を全部捨てて新しい水道水に入れ替えましょう。夏は水温が上がって水が傷みやすいので、回数を増やします。水が濁ったり、藻が発生したりしたときは、日数に関係なくすぐに交換します。水替えのときは、器もスポンジでこすり洗いしておくと、ぬめりや藻を防げます。
【関連記事】水耕栽培の水替え頻度と水やりタイミング|初心者でも失敗しない方法
根洗いのやり方
根洗いとは、水替えのときに根を水でやさしく洗い、古くなった根や汚れを取り除く作業です。
- ボウルなどに水をはり、根の部分を浸けてやさしく揺らす
- 弱い流水で根を流しながら、指で軽くなでるように汚れを落とす
- 根全体を確認し、腐った根が残っていればハサミで切り取る
【関連記事】水耕栽培の観葉植物の根腐れ対策|水替え時の「根洗い」のやり方を解説
ガジュマルの根っこの見分け方
水耕栽培では、透明な器越しに根の状態を毎日確認できます。健康な根と腐った根は、次のように見分けましょう。

| 状態 | 健康な根 | 腐った根 |
|---|---|---|
| 色 | 白〜薄い茶色 | こげ茶色〜黒色 |
| さわった感じ | 張りと弾力がある | ブヨブヨと柔らかく、崩れやすい |
| 表面 | なめらか | ぬめりがある |
| におい | ほとんどしない | 腐ったようなにおいがする |
幹や枝から伸びている茶色い根は、空気中の水分を取り込む「気根」です。病気ではないので、切らずにそのまま楽しみましょう。
ガジュマルの置き場所と日当たり
水耕栽培のガジュマルは、レースカーテン越しにやわらかい光が入る明るい場所に置きます。ガジュマルは日光が好きな植物なので、暗い場所に置くと枝がひょろひょろと伸び、葉が落ちやすくなります。

ただし、水耕栽培では直射日光に注意が必要です。避けたほうがよい理由は次の3つです。
- 水温が上がり、根が傷んで根腐れしやすくなる
- 光が当たった水の中で藻(も)が発生しやすくなる
- ガラスの器が虫めがねのように光を集め、カーテンなどが焦げる「収れん火災」の原因になることがある
エアコンの風が直接当たる場所も、葉が乾燥して落ちやすくなるため避けましょう。
【関連記事】水耕栽培の観葉植物に最適な光条件|どのくらいの明るさで育てればよいか?
ガジュマルの葉水の与え方
葉水(はみず)とは、霧吹きで葉に直接水をかけることです。ガジュマルは乾燥すると葉が落ちやすくなるため、エアコンや暖房を使う季節は1日1回を目安に葉水をしましょう。

- タイミング:朝に行う(夜に葉が濡れたままだと冷えやすい)
- かける場所:葉の表と裏の両方。ハダニは葉の裏につきやすい
- 控える日:湿度の高い梅雨の時期や雨の日は控えめにする
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【関連記事】葉水とは|観葉植物への正しいやり方と頻度・おすすめ霧吹き
ガジュマルの肥料の与え方
水耕栽培のガジュマルは、今の大きさを保ちたいのであれば、基本的に肥料は必要ありません。肥料を水に混ぜると水が傷みやすくなり、根腐れの原因になるため、水には入れないようにしましょう。
もう少し大きく育てたいときは、薄めた液体肥料を霧吹きで葉に吹きかける「葉面散布(ようめんさんぷ)」で与えます。

- 時期:春〜秋の成長期に行い、冬は与えない
- 頻度:月1回程度
- 液体肥料(ハイポネックスなど):水で約500倍に薄める
- 活力剤(メネデールなど):水で約250倍に薄める
【関連記事】水耕栽培の観葉植物におすすめの肥料|液体肥料と活力剤の違いや正しい使い方を解説
季節ごとの管理
ガジュマルは暑さに強い一方、寒さにはやや弱い植物です。季節ごとの管理のポイントをまとめました。
| 季節 | 水の管理 | そのほかのポイント |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 週1回の足し水、2〜3週間に1回の水替え | 成長が始まる時期。挿し木や切り替えにも向いている |
| 夏(6〜8月) | 水の減りが早いのでこまめに足し、水替えの回数を増やす | 直射日光を避け、水温が上がりすぎないようにする |
| 秋(9〜11月) | 気温の低下にあわせて、水替えの回数を少し減らす | 葉面散布を終える。夜の窓際の冷え込みに注意 |
| 冬(12〜2月) | 水の減りが遅いので足しすぎに注意 | 最低5℃以上を保ち、暖房の風を避ける。肥料は与えない |
夏の水温と根腐れ対策
水耕栽培の根がもっとも元気に働くのは、水温が15〜25℃のときです。水温が30℃を超えると水の中の酸素が減り、雑菌も増えやすくなるため、根腐れやぬめり、カビが発生しやすくなります。夏は直射日光の当たらない涼しい場所に置き、こまめに水を替えましょう。
【関連記事】水耕栽培の観葉植物が夏に枯れる原因と根腐れ対策|水温・水替え・置き場所の管理法
冬の最低温度
ガジュマルは5℃を下回ると葉を落としやすくなります。水耕栽培では器の水が夜間に冷えやすいので、冬はできれば10℃以上を保てる部屋で管理しましょう。夜は窓際から部屋の中央に移すだけでも、冷え込みをやわらげられます。
【関連記事】水耕栽培の観葉植物が冬に枯れる3つの原因と対策|温度・光・水やりの管理方法
ガジュマルを水槽や水中で育てられる?
ガジュマルは水に強い植物なので、「水槽で育てたい」「幹まで水に沈める『水中化』をしてみたい」という声も聞かれます。WOOTANGの考え方をまとめました。
水中化はおすすめしない
幹や葉まで水に沈めて育てる「水中化」は、アクアリウムの愛好家が試すことがありますが、ガジュマルの一般的な育て方ではありません。幹が長く水に浸かると、そこから傷んで腐りやすくなります。WOOTANGでは、根の下の部分だけを水に浸け、幹と葉は水の上に出して育てる方法をおすすめしています。
水槽やビオトープで育てる場合
水槽やビオトープ(水辺を再現した環境)で育てる場合も、根だけが水に浸かり、幹と葉は水の上に出るように植え付けましょう。魚を飼っている水槽では、魚のフンなどで水が汚れやすいため、根腐れに注意が必要です。初めての方は、水の状態を管理しやすいガラスの器で育てるのが安心です。
水耕栽培で育てやすいガジュマルの種類
ガジュマルには、葉の形や幹の育ち方が異なるいくつかのタイプがあります。どれも水耕栽培で育てられますが、扱いやすさに少しずつ違いがあります。
| 種類 | 葉や幹の特徴 | 光の好み | 水耕栽培の育てやすさ | 購入はこちら |
|---|---|---|---|---|
| ガジュマル(一般的なタイプ) | 楕円形のツヤのある葉と、ぷっくりした幹 | 明るい場所 | ◎(初心者向け) | 購入はこちら |
| ガジュマル2L(1点もの) | 太い幹と気根が存在感のある大型サイズ | 明るい場所 | ◎(大きめの器が必要) | 購入はこちら |
| パンダガジュマル | 丸く厚みのある葉が密に付く | 明るい場所 | ○(環境の変化で葉が落ちやすい) | — |
パンダガジュマルも水耕栽培で育てられますが、置き場所の移動や温度の変化で葉を落としやすい性質があります。一度決めた置き場所からなるべく動かさず、急な環境の変化を避けましょう。

【水だけで育てる植物ブランドWOOTANG(ウータン)で水耕栽培のガジュマルを育ててみませんか?】
WOOTANGのガジュマルは、根が水に慣れた状態でお届けするので、届いたその日から水耕栽培を始められます。土を使わないので虫の心配が少なく、デスクやキッチンにも清潔に飾れます。「多幸の木」として、贈り物にもおすすめです。

土での育て方や水やりの頻度はガジュマルの育て方の記事で、剪定の方法は剪定の記事で、風水や花言葉については風水の記事で解説しています。
【関連記事】ガジュマルの育て方|水やりの頻度と置き場所のコツを専門店が解説
【関連記事】ガジュマルの剪定|時期と切る場所、丸坊主のやり方を解説
【関連記事】ガジュマルの風水と花言葉|幸せを呼ぶ置き場所と方角を解説
よくある問題と対処法(Q&A)
水耕栽培のガジュマルを育てていて、よく寄せられる疑問や、起こりやすいトラブルの対処法をQ&A形式でまとめました。
Q:根が柔らかくなって、水が濁っているのは根腐れ?
A:根がこげ茶色〜黒色に変わり、さわるとブヨブヨと柔らかく、水が濁って腐ったようなにおいがする場合は根腐れです。腐った根は元に戻らないため、次の手順で対処しましょう。
- 株を器から取り出し、腐った根を清潔なハサミで切り取る
- 切り口を数日ほど乾かす(残った根が乾きすぎないよう、湿らせたペーパーで包んでおく)
- 器をよく洗い、新しい水道水に入れ替えて株を戻す
根のほとんどが腐ってしまった場合は、まだ元気な枝を切り取り、水差しで新しい株として育て直しましょう。
【関連記事】水耕栽培の根腐れ|観葉植物の症状チェックと原因・防止する4つのコツを解説
Q:根腐れした幹を切って復活させることはできる?
A:幹の根元まで腐りが進んでいる場合は、腐った部分より上の、まだ硬く健康な部分で幹を切る「胴切り」で仕立て直せることがあります。切り取った上の部分は、挿し木と同じように切り口を乾かしてから水に挿し、根が出るのを待ちます。成功させるには、気温の高い5〜9月に行うのがポイントです。
Q:器や根にカビが生えたときは?
A:株を器から取り出し、器と根をよく洗ってから、新しい水道水で育て直しましょう。カビは、水温が高く、水が汚れているときに発生しやすくなります。夏は水替えの回数を増やし、直射日光の当たらない涼しい場所に置くことで予防できます。
Q:水がぬるぬるして濁ってきたのは正常?
A:水のぬめりや濁りは、雑菌が増えているサインです。水を全部替えて器をスポンジでよく洗い、根も流水で洗いましょう。あわせて、置き場所の温度が高すぎないかも確認します。
Q:葉が黄色くなって落ちてしまうのはなぜ?
A:下の古い葉が数枚黄色くなるのは、自然な新陳代謝です。全体的に黄色くなる場合は、夏は水温の上昇による根腐れ、冬は寒さによるダメージが主な原因です。土から切り替えた直後に葉が黄色くなるのは、環境の変化によるストレスで、新しい根が出れば落ち着いてきます。症状ごとの詳しい原因と復活の方法は、別の記事で解説しています。
【関連記事】ガジュマルの葉が落ちる・黄色くなる原因と復活方法
Q:冬に急に元気がなくなったときは?
A:冬に元気がなくなる原因の多くは寒さです。暖かい部屋に移し、水温が15〜20℃ほどに保たれるようにしましょう。冬は成長がゆっくりになるので、水替えの回数も減らします。暖房の温風が直接当たる場所は避けてください。
Q:水耕栽培のガジュマルの寿命はどのくらい?
A:ガジュマルは、自生地では何十年も生きる長寿の木です。水耕栽培でも、こまめな水替えで水を清潔に保ち、明るい場所に置いて冬の寒さから守れば、何年も長く楽しめます。根が器いっぱいに伸びてきたら、ひとまわり大きな器に移しましょう。
Q:水耕栽培のガジュマルを土に植え替えられる?
A:根が十分に育った株であれば、観葉植物の土に植え替えられます。ただし、水の中で育った根は土の環境にすぐには慣れないため、植え替え後はしばらく半日陰に置き、少しずつ環境に慣らしましょう。根が落ち着くまでは、水やりを控えめにするのがポイントです。植え替えは、成長期の5〜7月に行いましょう。
【関連記事】観葉植物の水耕栽培 お悩み50選|基本知識から育て方・トラブル対処まで初心者の疑問に水耕栽培の専門家が答えます
まとめ
ガジュマルは、水だけでも元気に育ち、剪定した枝からも簡単に増やせる、水耕栽培にぴったりの観葉植物です。最後に、水耕栽培のポイントを振り返っておきましょう。
ガジュマルの水耕栽培の始め方
- 初めての方は、根が水に慣れた水耕栽培用の株から始めると失敗が少ない
- 挿し木(水差し)は5〜9月に。10〜15cmの挿し穂で、2〜3週間ほどで根が出る
- 土植えから切り替えるときは、根の土をていねいに落とし、細い根を切る
日々の管理
- 水は水道水を使い、根の下3〜4cmが浸かる量にする(幹の付け根は沈めない)
- 週1回の足し水と、2〜3週間に1回の水替え(夏は回数を増やす)
- 水替えのたびに根洗いをして、腐った根を取り除く
- 置き場所はレースカーテン越しの明るい場所。肥料は水に入れず葉面散布
季節ごとの注意点とトラブル対処
- 夏は水温の上昇による根腐れやカビに注意し、水替えを増やす
- 冬は最低5℃以上、できれば10℃以上を保つ
- 根がブヨブヨでにおいがしたら根腐れ。腐った根を切って水を替える
- 幹や葉まで水に沈める水中化はおすすめしない
土を使わず清潔に育てられる水耕栽培のガジュマルは、デスクやキッチンなど、これまで植物を置きにくかった場所にも「多幸の木」のグリーンを取り入れられます。ぜひ水だけで育てるガジュマルを、暮らしのなかで楽しんでみてください。
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