【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年5月12日
枝物(枝もの)は、ドウダンツツジやヒメミズキなど季節感を楽しめる人気のインテリアグリーンです。しかし「すぐ葉が落ちる」「水が濁る」「飾り方のバランスが難しい」と悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、枝物を長持ちさせる水揚げ方法、正しい水替えの頻度、初心者でもおしゃれに見える飾り方のコツまで詳しく解説します。枝物を長く美しく楽しみたい方はぜひ参考にしてください。

1、材料の準備

お好みの枝ものと器を用意しましょう。
枝ものは園芸店やネットショップなどで1年中、購入できます。
特に春から夏にかけては、新緑が美しいものが多く出てくるので、枝ものを初めて飾る方にはおすすめの時期です。

今回は、ドウダンツツジの仲間である「サラサドウダン」を購入しました。

鐘型のピンク色の花が可愛らしい植物です。

もう一つは「ヒメミズキ」です。

別名ヒュウガミズキとも呼ばれ、ハート型の葉は季節によって、黄緑、緑、赤と変化します。

器は、WOOTANGで販売している「枝ものVase」のShortサイズ、Tallサイズを使用します。
※現在販売している枝物Vaseは写真のような台座が付属しません(ガラス容器のみになります)
2、枝の高さを調整する

次に、枝ものの高さを調整していきます。
枝ものがバランスよく見える理想の高さは、器の高さの2倍から3倍程度が目安です。
枝ものが長かった時は、切れ味の良い剪定鋏で枝をカットしましょう。

切り口の近くに、小枝などがあったら、それもカットしてください。

枝をカットしたら、再度、器に入れて、枝ものと器の高さのバランスを確認しましょう。
今回、tallサイズの器に対して、サラサドウダンを2.5 倍の高さに調整して生けてみました。

同様に、shortサイズの器に合わせて、ヒメミズキの高さを調整していきます。
こちらも器の高さの2.5倍程度の高さにしてみました。
3、水揚げ

次に、水揚げをします。
買ってきた枝ものは、十分に吸水していない可能性があるので、水揚げをすることで、枝や葉に水を行き渡らせます。

まず、切り口の部分を、剪定鋏で斜めに切ります。

こうすることで、断面の水に触れる面積が増えるので、吸水しやすくなります。

さらに、剪定鋏で断面に切り込みを入れることで、吸水力をアップさせます。

切り込みは、断面の縦と横の十字に入れましょう。

次に、切り口付近の皮をカッターで削っていきます。

皮をつけたまま長時間、水に浸けておくと、皮がふやけて濁りの原因になるので、切り口付近の皮は綺麗に取り除きましょう。

新聞紙などの紙の上に、枝ものを置いたら霧吹きで葉っぱにたっぷりと水をかけます。
この時、下に敷いた紙にもたっぷりと吸水させてください。

次に、濡れた紙で枝ものを包みます。
こうすることで、枝ものに外側からも潤いを与えます。

水をたっぷりと入れた器に、紙を巻いた状態のまま枝ものを入れ、直射日光の当たらない場所で、半日程度、吸水させます。
4、枝を活ける

半日、吸水させたら、枝ものを器に活けていきます。

器の中に入れる水の量は高さ15〜20cm程度を目安にしてください。

この時、水の中に、キッチン用の漂白剤を2〜3滴入れると、バクテリアの増殖を抑えられ、水の濁りを防止できます。
ただし、小さい子どもやペットがいる家庭では、漂白剤は使わずに、こまめな水替えで濁りを防止する方がよいでしょう。

水をいれたら、枝ものを器に活けていきます。
事前に、枝ものの高さの調整をしたので、バランス良く活けることができました。

最後に、器の口元に密集している小枝などはすっきりさせるため、剪定鋏でカットします。

また枯れている葉っぱなどもカットしてください。

もし、枝ものが横に広がってしまい、なかなかまとまらない時は、輪ゴムを使うのをおすすめします。


ちょうどいいバランスのところで、枝ものを輪ゴムで留めて固定すると、器の中でも形をキープすることができます。

また、枝ものを立たせたいのに、斜めに倒れてしまう時、セロハンテープを使用すると良いでしょう。



セロハンテープを器の端から端に貼ることで、枝物がセロハンテープに引っかかり、綺麗に立たせることができます。
5、完成

枝ものの完成です。

直射日光の当たらない、明るい場所で育ててください。
6、日々のケア

長持ちさせるためのケア方法です。
枝ものは2〜3日に1度、器をよく洗って、中の水を交換してください。

この時、切り口付近に付いているぬめりなどもよく洗い落としてください。

次に、切り口から2〜3cmのところで斜めにカットして、再び、十字の切れ込みを入れます。

水替えの時に、常に切り口を新しくすることで、吸水しやすくなります。

水の濁りを防止するため、再度、カッターで皮を削り取りましょう。

こうした水替えとケアをすることで、枝ものがしっかりと水を吸水し、いきいきとした状態で、長持ちしやすくなります。

また、エアコンをつけている部屋は乾燥しがちになるので、葉水を定期的にすると、葉っぱの乾燥防止に効果的です。
枝ものがあるだけで、お部屋に四季折々の表情が生まれます。器の高さの2~3倍という理想的なバランス、切り口を斜めにして十字に切れ込みを入れる水揚げの工夫、漂白剤を数滴入れた水での清潔なケア。そして2~3日に一度の水替えと切り口の更新が、枝ものを長く楽しむ秘訣です。乾燥しがちな室内では葉水も忘れずに。困ったときは輪ゴムやセロハンテープといった身近なアイテムで形を整えられます。季節の移り変わりを身近に感じられる枝もの。今日からあなたも、自然の息吹を暮らしに取り入れてみませんか?











