かいわれ大根の育て方|水耕栽培で種まきから収穫まで完全解説

かいわれ大根の育て方

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年2月17日

かいわれ大根は、種まきから10日前後で収穫できる手軽さと、独特のピリッとした辛みが魅力のスプラウト野菜です。室内で水耕栽培できるため、土を使わずにキッチンやリビングで気軽に育てられます。「植物を育てたことがない」という初心者でも失敗しにくく、子どもと一緒に観察しながら楽しめる点も人気の理由です。

本記事ではかいわれ大根の水耕栽培の方法をステップ別に詳しく解説します。容器の選び方や水の量のコツ、冬でも育てるポイント、カビや腐りを防ぐ注意点、収穫後の食べ方まで、検索でよく見かける疑問にすべてお答えします。


1、かいわれ大根とは?栄養・食べ方・スーパーとの違い

かいわれ大根

かいわれ大根は、ダイコンの種を発芽させ、双葉(ふたば)が開いたばかりの若い芽を食べるスプラウト野菜です。名前の由来は、二枚の双葉が貝(かいわれ)の形に似ていることから。細い茎に白く小さな根が付いた姿はスーパーでもおなじみで、手に取ったことがある方も多いでしょう。

栄養面では、ビタミンCやビタミンK、葉酸、カリウムなどが豊富で、成長途中の芽に栄養が凝縮されているため「スプラウト野菜=栄養の宝庫」とも表現されます。また、ダイコンに含まれる辛み成分イソチオシアネートは、抗酸化作用があるとされ、健康志向の方にも注目されています。

スーパーで購入するかいわれ大根はコスト的には安価ですが、自分で育てると収穫のタイミングを自由に決められ、鮮度が段違いに高い状態で食べられます。また、育てる過程を楽しめるのが家庭栽培の最大の魅力です。

WOOTANG代表・中島
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食べ方としては、サラダやサンドイッチ、手巻き寿司の具、薬味、卵かけご飯のトッピングなど幅広く活用できます。火を通すとピリ辛感が少し和らぐので、炒め物やみそ汁の具にするのもおすすめです。収穫したてのかいわれ大根を流水でよく洗ってから使うと、余分な根の汚れが落ちてよりおいしく仕上がります。


2、栽培に向いている時期|冬でも育てられる?

かいわれ大根の水耕栽培

かいわれ大根の発芽適温は20〜25℃前後で、一年中室内で栽培可能な野菜です。ただし、季節によって育ちやすさに差が出ることも事実です。

春・秋は最も育てやすい時期で、室内温度が発芽適温に近く、安定して成長が進みます。夏は気温が高すぎると腐りやすくなるため、水替えを丁寧に行い、風通しの良い場所に置くことが重要です。

冬は気温が低くなると発芽や成長に時間がかかるケースがあります。暖房の効いた室内であれば問題ありませんが、窓際は夜間に冷え込むため避けたほうが無難です。冬でも育てられますが、収穫まで通常より2〜3日余分にかかることを念頭に置いておきましょう。キッチンやリビングなど、比較的温度が安定している場所が最適です。

WOOTANG代表・中島
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逆に夏は水が腐りやすくなるため、水替えを1日2回に増やすなど、水質管理をより丁寧に行うことがポイントです。


3、種から水耕栽培で育てる方法

かいわれ大根の水耕栽培はたった3点の道具があれば始められます。以下の手順をひとつひとつ確認しながら進めてみてください。

準備するもの

かいわれ大根の栽培に必要な材料

まず揃えるものはかいわれ大根の種、ガラス容器(深さのあるもの)、キッチンペーパーです。種は園芸店やホームセンターで購入できます。ネット通販でも手に入り、種の品質が安定しているものがおすすめです。

容器の選び方は底面が広いものがおすすめです。ガラス製のものは成長の様子が外から観察できるため特に人気です。直径10〜15cm前後のものが扱いやすいサイズです。

WOOTANG代表・中島
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WOOTANGでは水耕栽培用の容器をオンライン販売しています。

準備・消毒

かいわれ大根の栽培で最大の敵は雑菌です。種まき前にキッチン用の除菌スプレーを容器全体に吹きかけ、キッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。この一手間が後々カビや腐敗を防ぐ大きな差を生みます。

かいわれ大根の容器を除菌している様子

次に、4つ折りにしたキッチンペーパーを容器の底面に合わせて丸く切り取ります。容器を逆さにしてキッチンペーパーの上に乗せ、外径に沿ってペンで型を写し取ると、綺麗に切り出せます。

種まき

切り取ったキッチンペーパーを容器の底に敷き、キッチンペーパーが十分に湿るくらいの水を注ぎます。水の量の目安は、キッチンペーパーが浸かる程度(容器の高さの2〜3mm程度)です。水を多く入れすぎると種が水没して腐る原因になるため注意しましょう。余分な水は捨てて、キッチンペーパーが湿った状態をキープするのが正解です。

湿らせたキッチンペーパーの上に、かいわれ大根の種をまんべんなく蒔きます。このとき、種を直接手で触れると雑菌が付きやすいため、容器を軽く振って隙間なく広げるか、スプーンを使うと衛生的です。種が重なりすぎると発芽不良の原因になるため、できるだけ重ならないように分散させてください。

種を蒔いたらダンボール箱や黒いビニール袋をかぶせて、光が完全に入らないように遮光します。かいわれ大根は発芽するまでの段階では暗所を好むため、この遮光処理は欠かせません。

種が発芽するまでの間、キッチンペーパーが乾燥しているようなら、1日1回程度、スプーンで水を継ぎ足してください。

種まきから3日後(発芽)

種まきから2〜3日すると発芽します。発芽が確認できたら、いよいよ毎日の水替え管理が始まります。

水替えのコツ|水の量と頻度

発芽後の水替えは1日1回が基本です。水替えの方法は単に水を入れ替えるだけでなく、容器を傾けながら底に溜まった老廃物を洗い流すことが重要です。

水替えのポイントは「溜め水」にしないことです。水を入れて容器を揺すり、ひとしきり内部を洗ったら水をしっかり切って捨て、新しい水を入れてキッチンペーパーを湿らせる程度に留めておくことが、腐らせないための最大の注意点です。

水替えが終わったら再び遮光し、暗所で育て続けます。

種まきから7日後

種まきから約1週間が経過すると、かいわれ大根は高さ8〜10cm前後まで成長します。茎はまだ白っぽく、双葉も黄緑色をしていますが、これは遮光によって光合成ができていないためです。問題ありません。このサイズになれば、いよいよ緑化のステップに進みます。

緑化

日当たりの良い場所にかいわれ大根を移し、遮光を外して太陽光を当てます。光を受けた葉は葉緑素を生成し、みるみるうちに鮮やかな緑色に変化していきます。屋外の直射日光でも室内の明るい窓辺でも構いませんが、急に強い直射日光に当てるより、まず明るい日陰から慣らすと葉焼けを防げます。

WOOTANG代表・中島
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緑化中も1日1回の水替えは欠かさず行います。緑色になるまでの目安は2日前後です。

種まきから9日後(緑化完了)

屋外や窓辺に移して約2日が経過すると、双葉全体がしっかりとした緑色に変わります。双葉が大きく開き、茎もしっかりと立ち上がった状態が収穫のサインです。

緑化したかいわれ大根

収穫

収穫は、根元をハサミで切るか、容器ごと取り出して根から引き抜く方法があります。根をつけたまま保存すると鮮度が保ちやすいため、使う分だけ根元から切り取るスタイルがおすすめです。

収穫した水耕栽培のかいわれ大根

収穫後は流水でしっかりと洗い、余分な種の殻や根をきれいに取り除きます。

WOOTANG代表・中島
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もし腐敗臭がする場合は雑菌が繁殖した可能性があるため、残念ながら全量廃棄して最初からやり直しましょう。

<育て方の動画版はこちら>


4、よくある問題と対処法(Q&A)

Q. かいわれ大根にカビが生えました。どうすればよいですか?

カビが生える原因の多くは、容器の衛生管理の不足、水の量が多すぎること、そして密閉空間での蒸れです。特に梅雨から夏にかけて発生しやすくなります。

カビが少量であれば、カビの生えた部分だけ取り除いて再度育てることもできますが、広範囲に広がっている場合は全量廃棄して再スタートが安全です。予防のため、水替えの際に容器の内側を清潔なキッチンペーパーで拭き取る習慣をつけると、カビの発生を大幅に抑えられます。

Q. 腐ってしまう原因は何ですか?

腐る最大の原因は「水の量が多すぎること」と「水替え不足」です。容器の底に水が溜まった状態が続くと、根や茎が水に浸かり続けて腐敗が進みます。また、気温が高い夏は水が傷みやすいため、水替えの頻度を増やすことが必要です。

もう一つの原因は種まき前の消毒不足です。容器に雑菌が残っていると、発芽直後から雑菌が繁殖して腐りやすくなります。種まき前の除菌をしっかり行うことが、腐らせない最重要の注意点です。

Q. かいわれ大根は2回目の収穫(再生)はできますか?

残念ながら、かいわれ大根は1度収穫すると再生しません。切り株から再び芽が伸びることは基本的にないため、2回目の収穫を楽しみたい場合は、収穫後に新たに種をまくことが必要です。

ただし、使用した容器はきちんと洗浄・除菌すれば繰り返し使えます。コストがかかるのは種代のみ(少量の種が入ったパケット1袋で数十回分)なので、経済的に連続栽培を楽しむことができます。

Q. スーパーで買ったかいわれ大根を再生栽培できますか?

スーパーで購入したかいわれ大根の根元を水に入れて「再生栽培」を試みる方がいますが、基本的には成功しません。スーパーで販売されているかいわれ大根はすでに成長のピークを過ぎており、カットされた状態から再び伸びることはほとんどないためです。

スーパーのかいわれ大根をそのまま水に差して数日おくと、一時的に緑が維持される場合もありますが、新たに成長するわけではありません。再生栽培を楽しみたい場合は、専用の種を購入して最初から育てる方法が確実です。

Q. 冬でも育てられますか?

はい、冬でも室内であれば栽培可能です。ただし、気温が低いと発芽や成長が遅くなることがあります。暖房の効いたリビングやキッチンなど、室温が安定している場所で育てれば、冬でも問題なく収穫まで辿り着けます。窓際は夜間に冷え込むことがあるため、できれば室内の中央付近に置くと安心です。

Q. かいわれ大根の双葉が開かない・成長が止まった場合は?

発芽後も成長が止まる原因として最も多いのは、温度不足と水不足です。室温が低すぎると代謝が落ちて成長が遅くなります。また、キッチンペーパーが乾燥していると根が水分を吸えなくなります。水替えのついでにキッチンペーパーの湿り具合を確認する習慣をつけてください。


5、収穫したてのかいわれ大根で作る!ツナとかいわれ大根のツナマヨサラダ

自分で育てたかいわれ大根の最初の一品として、ぜひ試してほしいのがこの「かいわれ大根のツナマヨサラダ」です。自家製ならではの鮮度と、ピリッとした辛みがツナマヨのコクと絶妙にマッチします。包丁いらずで10分以内に完成する手軽さも魅力です。

材料(2人分)

かいわれ大根:1パック分(約50g)、ツナ缶:1缶(70g)、マヨネーズ:大さじ2、醤油:小さじ3/4、レモン汁:小さじ1/2、塩:少々、黒こしょう:少々

作り方

① 収穫したかいわれ大根を流水でよく洗い、根元の種殻を除きます。水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取っておくと、ドレッシングが水っぽくなりません。長さが気になる場合は半分か1/3にカットしても。

② ツナ缶は缶のフタを少しずらして軽く押しながら、オイルや水分をしっかりと切ります。油分が残りすぎると味がぼやけるため、このひと手間が仕上がりの差になります。

③ ボウルにツナ、マヨネーズ、醤油、レモン汁を入れてよく混ぜ合わせます。全体がなじんだら塩で味を調えます。レモン汁を加えることでマヨネーズのコクがすっきりとした後味に変わり、かいわれ大根の辛みと相乗効果が生まれます。

④ かいわれ大根をボウルに加え、ツナマヨと全体をやさしく和えます。混ぜすぎると茎がしんなりしてしまうため、さっくりと2〜3回ざっくり混ぜる程度が食感を残すコツです。

⑤ 器に盛り付けて、仕上げに黒こしょうをひとふり。冷蔵庫で10〜15分冷やしてから食べると、味がなじんでよりおいしくいただけます。

かいわれ大根のツナマヨサラダ

ポイントと応用

かいわれ大根は和えてから時間が経つと水分が出て食感が落ちやすいため、食べる直前に和えるのが理想です。お弁当に持っていく場合は、かいわれ大根とツナマヨを別々に持参し、食べる直前に混ぜると最後まで美味しく食べられます。

WOOTANG代表・中島
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アレンジとして、コーン缶(大さじ2)を加えると甘みが増してお子さんにも好評です。また、刻んだ玉ねぎ(1/8個分)を水にさらしてから加えると、シャキシャキ感がプラスされてボリュームも出ます。パンに挟んでサンドイッチにしても相性抜群で、収穫したてのかいわれ大根を最大限に楽しめる一品です。


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この記事を書いた人

WOOTANG代表/植物アーティスト。植物をもっと身近に気軽に育てて欲しいという想いから2020年に水だけ育てる観葉植物ブランド「 WOOTANG(ウータン)」を立ち上げる。その他「植物×アート」制作を行い、インテリア、空間デザイン、メディアなどを通して提案している。<プロフィールページを見る