WOOTANG代表の植物Blog
パキラが枯れる原因と復活方法

パキラが枯れる7つの原因と復活方法|初心者でもわかる症状別対処法

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2025年7月31日

パキラは中南米原産の常緑観葉植物で、手のひらを広げたような特徴的な葉が魅力的です。生命力が旺盛で初心者にも育てやすい植物として知られていますが、なぜパキラが枯れてしまうのでしょうか。適切な管理を行わないと、この丈夫な植物でも次第に元気を失い、ついには枯死してしまうことがあります。

パキラが枯れる原因は主に7つの要因に分類でき、それぞれが特徴的な前兆を示します。早期に症状を見極めて適切な対処を行うことで、枯れたパキラを復活させることが可能です。

 

1、水不足による枯れ

枝がしなだれたパキラ

パキラが枯れる最も一般的な原因は水不足です。中南米の乾燥地帯が原産地であることから乾燥に強いと誤解されがちですが、実際には成長期には豊富な水分を必要とします。

水不足の前兆として、葉のハリが失われて下向きにうなだれるような状態になります。その後、葉が黄色から茶色に変色し、根元からポロポロと落ちていきます。土の表面を触ると著しく乾燥しており、株全体がしおれた様子を示します。

水不足に対する復活方法は、鉢底から水があふれるほどたっぷりと水を与えることです。特に夏の期間は生育が活発になるため、土が乾いたらすぐに水やりを行う必要があります。冬の期間は成長が緩慢になるため、土が乾いてから2~3日待ってから水を与えるとよいでしょう。

 

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2、根腐れによる深刻な症状

パキラの根腐れ

水の与えすぎは根腐れを引き起こし、パキラを枯らす深刻な病気となります。根腐れは土が常に湿潤な状態が続くことで、根が酸素不足となり腐敗する現象です。

根腐れの前兆は、葉の色が緑色から黒茶色に変化し、異臭を放つようになります。幹を触るとブヨブヨとした感触があり、土の表面や株元にカビが発生することもあります。進行すると株全体に腐敗が広がり、最終的には幹だけになった状態に陥ります。

根腐れからの復活には、腐った根を完全に切除し、新しい土に植え替える必要があります。症状が軽度であれば、受け皿の水を捨てて風通しの良い場所で土を乾燥させることで改善する場合があります。植え替えに適した時期は暖かい5月から9月ですが、緊急時は暖かい室内で行います。

【参照記事】「根腐れ・過湿による根酸素不足の解説」 (Plants for All Seasons)

 

3、日光不足による徒長現象

暗い場所で育てているパキラ

パキラは明るい場所を好む植物で、日光不足は様々な問題を引き起こします。暗い場所に長期間置かれると、光を求めて茎が異常に伸びる徒長現象が発生します。

日光不足の症状として、葉の緑色が薄くなり、茎が細く弱々しく伸びて全体のバランスが崩れます。また、葉にツヤがなくなり、パラパラと落葉することもあります。

日光不足の対策は、段階的に明るい場所へ移動させることです。突然強い日光にさらすと葉焼けを起こす危険があるため、1週間ごとに日陰から明るい日陰、窓際の半日陰、戸外の半日陰へと徐々に環境を変えていきます。室内では最低でも1日5時間程度の光を確保することが重要です。

 

 

4、葉焼けによる組織損傷

パキラの葉焼け

真夏の強い直射日光は、パキラの葉に葉焼けを引き起こします。30℃を超える高温時に長時間直射日光を浴びると、葉の組織が損傷を受けます。

葉焼けの症状は、葉の一部が色あせたような状態になったり、白っぽく変色したりします。葉焼けした部分は元に戻ることがなく、光合成能力も失われます。

葉焼け対策には、レースカーテンで遮光するか、直射日光が当たらない明るい場所への移動が効果的です。特に真夏の昼間は、カーテン越しの明るい光が理想的な環境となります。

【参照記事】「パキラの葉焼けによる変色・回復可能性」 (GardenStory) 

 

5、冬の低温による生育障害

低温障害で葉が黄色くなったパキラ

パキラは熱帯植物であるため、冬の寒さには非常に弱い性質があります。気温が10℃を下回ると生育が悪くなり、5℃以下では生命に危険が及びます。

寒さによる症状として、葉の色が抜けたような状態になり、葉が落ちることがあります。また、急激な温度変化によっても同様の症状が現れることがあります。

冬の管理では、最低温度10℃以上を保つことが重要です。窓際は外気の影響で冷え込むため、夜間は部屋の中央へ移動させます。暖房の風が直接当たると乾燥により枯れる原因となるため、暖房器具から離れた場所に置くことが大切です。

【参照記事】「寒さに弱いパキラと冬期の管理温度」 (1Gardening.net)

 

6、根詰まりによる栄養不足

パキラの根詰まり

パキラは成長が早い植物で、2~3年で鉢内が根でいっぱいになります。根詰まりが発生すると、水分や栄養の吸収が困難になり、最終的には枯死に至ります。

根詰まりの前兆として、水やりをしても土が乾きにくくなったり、逆に水の吸収が悪くなったりします。鉢底から根が飛び出している場合は、確実に根詰まりが発生しています。

根詰まりの解決には植え替えが必要です。株を鉢から抜き、根をほぐして茶色く変色した古い根を切除します。一回り大きな鉢に新しい土で植え替えることで、健全な成長を促進できます。

 

7、病気と害虫による被害

葉に害虫が発生した様子

パキラは比較的病害虫に強い植物ですが、環境が悪いとコナカイガラムシなどの害虫が発生することがあります。これらの害虫は植物の栄養を吸収し、二次的に病気を誘発することもあります。

コナカイガラムシは白い綿のような物質に覆われた2~3ミリの虫で、放置すると急速に増殖します。また、その排泄物がすす病の原因となり、植物全体を弱らせます。

害虫対策には、早期発見と迅速な駆除が重要です。歯ブラシで優しくこすり落としたり、濡れた布で拭き取ったりします。日当たりと風通しの良い場所で管理することで、害虫の発生を予防できます。

 

8、パキラを枯らさないための予防策

パキラを健康に育てるためには、その原産地の環境を理解することが重要です。中南米の明るく風通しの良い環境を再現し、季節に応じた適切な管理を心がけます。

水やりは土の状態を確認しながら行い、夏は頻繁に、冬は控えめにします。置き場所は一年を通して明るい場所を選び、冬は室内の暖かい場所で管理します。

定期的な植え替えと適切な肥料管理により、根の健康を保ちます。また、日頃から葉や幹の状態を観察し、異常があれば早期に対処することで、深刻な問題を予防できます。

パキラは生命力が強い植物であり、適切な管理を行えば長期間にわたって美しい姿を楽しむことができます。枯れる原因を理解し、予防と早期対処を心がけることで、健康なパキラを育て続けることが可能です。

 

 

 

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