【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2026年10月12日
ミリオンバンブーは、剪定で切った茎を水に挿しておくだけで根が出てくる、とても増やしやすい観葉植物です。特別な道具や土がなくても、ガラスの器と水道水があればすぐに始められます。伸びすぎた茎を切ったときも、捨てずに新しい株として育てられるのがうれしいポイントです。
この記事では、水だけで育てる観葉植物ブランドWOOTANGが、ミリオンバンブーの増やし方を、もっとも失敗しにくい「水挿し」を中心に、挿し木(土挿し)や株分けの方法まで写真付きでわかりやすく解説します。切る場所や水の量、根が出ないときの確認ポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
ミリオンバンブーの増やし方の基本
ミリオンバンブーは、「節(ふし)を含めて切った茎を、5〜9月に水に挿す」だけで増やせます。明るい日陰に置いて週1回水を替えれば、約4週間で節のすぐ下から白い根が出てきます。

3つの増やし方の比較
ミリオンバンブーの増やし方には、「水挿し」「挿し木(土挿し)」「株分け」の3つがあります。
| 方法 | やり方 | 難易度 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|
| 水挿し(水差し) | 節を含めて切った茎を水に挿して根を出す | ◎(もっとも簡単) | 初めて増やす方、水耕栽培で育てたい方 |
| 挿し木(土挿し) | 切った茎を土に挿して根を出す | ○ | 増やした株を土で育てたい方 |
| 株分け | 何本もまとまった株を、根ごと分ける | △(手順が多い) | 株が大きくなり、植え替えを予定している方 |
増やすのに適した時期
ミリオンバンブーを増やすのに適しているのは、気温が20〜30℃になる5〜9月です。この時期は株の回復力が高く、根も早く出ます。冬は根が出るまでに時間がかかるうえ、切った親株の回復も遅くなるため避けましょう。
水挿しが初心者におすすめの理由
WOOTANGでは、ミリオンバンブーを増やすなら水挿しをおすすめしています。その理由は次のとおりです。
- 土挿しのような「乾かしすぎ」「水のやりすぎ」による失敗が起きにくい
- 水の量がひと目でわかり、管理が簡単
- 透明な器なら、根が出てくる様子を毎日観察できる
- 根を確認するために、土を掘り起こす必要がない
- 根が出たら、そのまま水耕栽培で育て続けられる
挿し穂の作り方
挿し穂(さしほ)とは、増やすために切り取った茎のことです。ミリオンバンブーの水挿しが成功するかどうかは、挿し穂の作り方で決まるといってもよいほど大切な工程です。

切る場所は「節」を必ず含める
ミリオンバンブーの茎には、竹のような帯状の「節」があります。根も新しい芽も、この節から出てきます。挿し穂を作るときは、必ず節を含めて切りましょう。
- 切る位置:節の下1〜2cmのところを、清潔なハサミやナイフで水平に切る
- 挿し穂の長さ:10〜15cmほどが目安
- 注意点:節を含まない部分だけを切り取っても、根も芽も出ない

水に浸かる部分の葉と薄皮を取り除く
水に浸かる部分に葉が残っていると、水の中で腐って水を汚す原因になります。水に浸かる部分の葉はすべて取り除き、節についている枯れた薄皮も、指でていねいにはがしておきましょう。

剪定で切った茎を活用する
伸びすぎた株を剪定するときは、挿し穂を手に入れる絶好のチャンスです。切った茎の先は捨てずに、挿し穂として活用しましょう。切られた親株のほうも、切り口のすぐ下の節あたりから新しい芽を出してくれます。剪定の切り方は、育て方の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】ミリオンバンブーの育て方|伸びすぎた時の剪定と枯れる原因を解説
ミリオンバンブーの水挿しのやり方
挿し穂ができたら、いよいよ水に挿します。手順は次のとおりです。
- 透明なガラスの器を用意する
- 器に水道水を3〜4cmほど入れる
- 挿し穂を、節が水に浸かるように挿す
- 直射日光の当たらない、明るい日陰に置く
- 1週間に1回を目安に水を替える
器は透明なガラス容器がおすすめ
器は、根の様子を外から確認できる透明なガラスやアクリルのものがおすすめです。挿し穂がぐらつかずにまっすぐ立つ、口の大きさが合ったものを選びましょう。手持ちのコップや空き瓶でもかまいません。

水の量は3〜4cmが目安
発根前の挿し穂は、水を3〜4cmほど入れ、茎の下の部分だけが浸かるようにします。茎の大部分を水に沈めると、腐りやすくなるので注意しましょう。水は浄水器の水ではなく、雑菌が増えにくい水道水を使います。

置き場所は「明るい日陰」
直射日光は、葉焼けや水温の上昇の原因になります。レースカーテン越しの明るい窓辺や、明るいリビングの棚の上などがおすすめです。エアコンの風が直接当たる場所も避けましょう。

1週間に1回の水替えが発根を早める
水替えは1週間に1回が目安です。水が濁ったり、ぬめりが出たりしたら、日数に関係なく早めに替えましょう。水を替えるたびに挿し穂を流水でさっと洗うと、清潔な状態を保てます。根が出るまでの間は、肥料は必要ありません。

【関連記事】水耕栽培の水替え頻度と水やりタイミング|初心者でも失敗しない方法
発根までの期間と根の様子
水挿しをしてから根が出るまでの期間は、季節によって変わります。目安は、夏なら2〜3週間、春や秋なら約4週間です。

節のすぐ下から白い根が出る
根は、節のすぐ下あたりから、白く細い根が何本も伸びてきます。この根は水の中で育つのに適した「水根(みずね)」なので、そのまま水耕栽培で育て続けるのがもっとも自然で確実です。
根が出ないときに確認すること
4〜6週間たっても根が出ない場合は、次の点を確認しましょう。
| 確認すること | 見直すポイント |
|---|---|
| 節が含まれているか | 節がない挿し穂からは根が出ない。節の下1〜2cmで切り直す |
| 水温が低すぎないか | とくに冬は根が出にくい。暖かい部屋に移すか、5〜9月にやり直す |
| 水が汚れていないか | 濁りやぬめりがあれば水を替え、挿し穂を洗う |
| 置き場所が暗すぎないか | レースカーテン越しの明るい場所に移す |
伸びた根っこは切ってもいい?
根が出たばかりの時期は、根を切らずにそのまま育てましょう。株が成長して根が器いっぱいに伸びた場合は、成長期の5〜9月の水替えのときに、長すぎる根の先を少し切りそろえてもかまいません。茶色や黒に変色してブヨブヨになった根は、時期に関係なく切り取ります。
【関連記事】水耕栽培の観葉植物の根腐れ対策|水替え時の「根洗い」のやり方を解説
挿し木(土挿し)のやり方
増やした株を最初から土で育てたい場合は、挿し穂を土に挿す「挿し木(土挿し)」で増やします。水の中で出た根は土の環境に合わず傷みやすいため、土で育てたいなら、最初から土に挿すのがおすすめです。
- 水挿しと同じように、節を含めた10〜15cmの挿し穂を作る
- 土に埋まる部分の葉と薄皮を取り除く
- 水はけの良い清潔な土を小さな鉢に入れ、湿らせておく
- 節が土に埋まるように挿し穂を挿す
- 明るい日陰に置き、土が乾かないように水を与える
土挿しは根の様子が見えないため、根が出たかどうかは、新しい葉が出てきたかで判断します。乾かしすぎや水のやりすぎで失敗しやすいので、土の表面が乾きかけたら水を与えるようにしましょう。
株分けのやり方
何本もの茎がまとまって育つ「株立ち」の状態になったら、株分けで増やすこともできます。株分けは植え替えと同時に行うのが効率的です。
- 5〜9月に、鉢や器から株を取り出す
- 根を傷つけないように、茎ごとに根をていねいにほぐして分ける
- それぞれの株に、根がしっかり残るようにする
- 切り口を少し乾かしてから、新しい鉢や器に植える
株分けは水挿しよりも手順が多く、根を傷めると株が弱ることもあります。初めての方は、まず水挿しから試してみるのがおすすめです。
【関連記事】観葉植物の増やし方|水挿し・葉挿し・株分けを解説
種類ごとの増やし方のポイント
キングバンブーやスパイラルバンブーも、ミリオンバンブーと同じ仲間なので、基本の増やし方は同じです。種類ごとのポイントを紹介します。
キングバンブーの増やし方
キングバンブーは、茎が太い大型のミリオンバンブーです。増やし方は同じで、節を含めて切った茎を水に挿します。茎が太く重いので、挿し穂が倒れないよう、口の大きさが合った安定感のある器を選びましょう。太い茎を切るときは、よく切れる清潔な刃物を使うと、切り口がつぶれずきれいに切れます。
スパイラルバンブーの増やし方
スパイラルバンブーも、節を含めて切った茎を水に挿せば根が出ます。ただし、らせん状の形は生産者が長い時間をかけて仕立てたものなので、増やした株は、まっすぐな茎のミリオンバンブーとして育っていきます。らせんの部分から伸びた茎が長くなったら、その茎を挿し穂に使うと、親株の形も整えられます。
ラッキーバンブーの増やし方
ラッキーバンブーは、ミリオンバンブーの別名です。この記事で紹介している方法で、そのまま増やせます。
発根後の育て方
根が出たミリオンバンブーは、そのまま水耕栽培で育て続けられます。根全体が浸かる量の水を入れ、明るい日陰に置いて、週1回の足し水と2〜3週間に1回の水替えを続けましょう。

何本かの株をまとめてひとつの器に飾ると、存在感が増して見栄えも良くなります。ミリオンバンブーは本数によって意味が変わる縁起物としても知られています。本数ごとの意味は、風水の記事で詳しく解説しています。
水の量や季節ごとの管理、葉が黄色くなったときの対処法など、水耕栽培での詳しい育て方は、ミリオンバンブーの水耕栽培の記事を参考にしてください。
【関連記事】ミリオンバンブーの水耕栽培|水の量と水替えのコツ、黄色くなる原因を解説
【関連記事】ミリオンバンブーの風水と花言葉|本数の意味と金運が上がる置き場所
【水だけで育てる植物ブランドWOOTANG(ウータン)で水耕栽培のミリオンバンブーを育ててみませんか?】
WOOTANGでは、根が水にしっかり慣れた状態のミリオンバンブーをお届けしています。ガラスの器と木製のふたがセットになったタイプなら、届いたその日から水を入れるだけで飾れます。元気な親株があれば、剪定した茎から水挿しで株を増やす楽しみも広がります。


よくある質問と対処法(Q&A)
ミリオンバンブーの増やし方について、よくある疑問と対処法をQ&A形式でまとめました。
Q:節を含めずに切ってしまったら?
A:節を含まない挿し穂からは、根も芽も出ません。切り取った茎のなかに節が残っていれば、その節の下1〜2cmの位置で切り直して、もう一度水に挿しましょう。
Q:水挿しで根が出た株を土に植え替えられる?
A:水の中で出た根は、水の環境に適した根なので、土に植え替えると傷んでしまうことがあります。WOOTANGでは、水挿しで根が出た株はそのまま水耕栽培で育てることをおすすめしています。土で育てたい場合は、最初から土挿しで増やしましょう。
Q:100均(ダイソー)のミリオンバンブーでも増やせる?
A:増やせます。100円ショップの株でも、この記事で紹介した方法で水挿しができます。ただし、株の状態にはばらつきがあるので、茎が硬く緑色で、葉が黄色くなっていない元気な株を選びましょう。器も100円ショップのガラス容器で十分です。
Q:挿し穂の茎が黄色くなってしまったら?
A:挿し穂の茎が黄色くなり、さわってブヨブヨと柔らかい場合は、腐りが進んでいます。腐った部分は元に戻らないため、まだ硬くて緑色の部分に節があれば、そこを含めて切り直しましょう。茎の大部分を水に沈めていた、水を替えていなかった、寒い時期に挿したといったことが原因になりやすいので、あわせて見直します。葉が黄色くなる原因と対処法は、水耕栽培の記事で詳しく解説しています。
Q:ミリオンバンブーを編んだ形にできる?
A:お店で見かける、茎を編んだり束ねたりした形のミリオンバンブーは、生産者がまだやわらかい若い茎を使って仕立てたものです。家庭で育てた硬い茎を編むのは難しく、無理に曲げると折れてしまいます。家庭では、何本かの株をまとめて器に飾るのがおすすめです。
【関連記事】水耕栽培の観葉植物が枯れる5つの原因|葉が黄色くなる・葉先が枯れるなどの対処法を解説
まとめ
ミリオンバンブーは、節を含めて切った茎を水に挿しておくだけで増やせる、初心者にもやさしい植物です。最後に、増やし方のポイントを振り返っておきましょう。
挿し穂の作り方
- 増やす時期は、気温20〜30℃の5〜9月がベスト
- 必ず節を含め、節の下1〜2cmで切る
- 水に浸かる部分の葉と薄皮を取り除く
水挿しの管理
- 透明な器に水道水を3〜4cm入れ、明るい日陰に置く
- 水替えは週1回。濁りやぬめりが出たら早めに替える
- 夏は2〜3週間、春秋は約4週間で節の下から白い根が出る
発根後とトラブル対処
- 水挿しで出た根は水に適した根なので、そのまま水耕栽培で育てる
- 土で育てたい場合は、最初から土挿しで増やす
- 根が出ないときは、節の有無、水温、水の汚れ、明るさを確認する
剪定のたびに出る茎を水挿しで増やしていけば、ミリオンバンブーを飾れる場所がどんどん広がります。ぜひ水挿しで、新しい株を育てる楽しさを味わってみてください。
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