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パキラの育て方

パキラの育て方【完全版】初心者でも失敗しない土栽培と水耕栽培の方法を徹底解説

【執筆者】中島大輔(WOOTANG代表)【最終更新日】2025年11月12日

おしゃれなインテリアグリーンとして人気の観葉植物「パキラ」。別名「マネーツリー」と呼ばれ、金運アップの風水効果もある幸運の植物です。丈夫で育てやすく、日陰でも元気に育つため、植物初心者にもぴったり。土での栽培はもちろん、最近注目の「水耕栽培」なら、水だけで清潔に育てられ、お部屋を明るく彩ります。

本記事では、パキラの特徴や花言葉、風水効果、育て方の基本から水耕栽培で失敗しないコツまで、初心者でもわかりやすく解説。あなたの暮らしに癒しと運気を運ぶグリーンライフを始めてみませんか?

1、パキラはどんな植物?初心者におすすめの理由

パキラは中南米の熱帯地域で生まれた常緑樹で、日本では観葉植物として親しまれています。自然界では20メートルを超える高さになることもありますが、室内で育てると20センチから2メートルくらいのちょうどよいサイズに収まります。

手のひらを広げたような形の葉っぱが特徴的で、1つの葉は5枚から9枚の小さな葉が集まってできています。つやのある濃い緑色の葉は見ているだけで元気をもらえる美しさです。

パキラ

パキラには「朴仕立て」と「実生株」という2つのタイプがあります。朴仕立ては枝から育てたもので幹がまっすぐ細いのに対し、実生株は種から育ったもので根元がぷっくりと膨らんでいます。お店では何本かの苗を編み込んだおしゃれなタイプも人気です。

代表的な種類には、シャープな葉が特徴のパキラ・グラブラ、丸みのある葉を持つパキラ・アクアティカ、黄色い模様が入るミルキーウェイやムーンライトといった品種があります。どれも丈夫で育てやすく、園芸を始めたばかりの方にもぴったりです。

 

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パキラの水耕栽培

 

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2、パキラが持つ花言葉と意味

パキラ

パキラには「快活」と「勝利」という2つの力強い花言葉があります。これらは単なる言葉ではなく、パキラの性質や歴史から生まれた深い意味を持っています。

「快活」という花言葉は、パキラが持つ驚くほどの生命力からきています。日陰でも元気に育ち、乾燥にも寒さにもある程度耐えられる強さを持つパキラは、どんな環境でも前向きに成長する姿勢を表現しています。健康的な緑の葉と力強い幹からは、まさに活力そのものを感じることができます。

「勝利」という花言葉には興味深い物語があります。昔、中南米の貧しい村でパキラを育てていた人々が、その強い繁殖力を活かして苗を市場で販売したところ大成功を収め、豊かな暮らしを手に入れたという言い伝えに由来しています。この逸話から、パキラは困難を乗り越えて成功をつかむ象徴となり、「発財樹」や英語で「マネーツリー」とも呼ばれるようになりました。

こうした前向きで縁起の良い花言葉を持つため、開店祝いや新築祝い、就職祝いなどの贈り物として人気があります。インターネットで「パキラの花言葉は怖い」という噂を見かけることがありますが、これは完全な誤解です。パキラの花言葉に怖い意味は一切ありません。

 

3、パキラの風水パワーで運気UP

パキラの風水、花言葉

風水の世界では、パキラは特別な力を持つ観葉植物として高く評価されています。葉の先端が尖っていることから邪気を払う浄化作用があり、上向きに成長する葉は「陽」の性質、下向きの葉は「陰」の性質を併せ持つため、陰陽のバランスが取れた稀有な植物なのです。

パキラは台湾で「発財樹」や「マネーツリー」と呼ばれ、金銭運商売繁盛をもたらすとされています。また、仕事への集中力を高めたり、人間関係を円滑にしたり、健康運を向上させる効果も期待できます。

置く場所によって効果が変わるのもパキラの面白いところです。家族が集まるリビングに置けば家庭運が向上し、玄関に置けば外から入ってくる悪い気を浄化してくれます。寝室では疲労回復安眠効果、キッチンでは健康運金運アップ、トイレでは停滞した気を活性化させる効果があるとされています。

方角によっても期待できる効果が異なります。北側に置けば金運、北西側なら出世運、西側では恋愛運、南側は悪縁を断つ効果、南西側では家族の絆を深める効果があると言われています。風水を意識してパキラを配置することで、より豊かな生活を送ることができるでしょう。

 

4、パキラの基本的な育て方

パキラは比較的丈夫で育てやすい植物ですが、健康に育てるためには水やり、置き場所、土、肥料の4つの基本要素を理解することが大切です。

パキラを持っている男性

置き場所と日当たりの管理

パキラは明るい場所を好みますが、真夏の強い直射日光には弱いので注意が必要です。レースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所が理想的です。一日中明るい光が入る南向きの窓際がベストですが、西日が強く当たる場所では午後の光が強すぎることがあるため、カーテンで遮光するか窓から少し離れた場所に置くとよいでしょう。

完全な日陰では葉の色が薄くなったり、茎が細く伸びすぎる徒長現象が起こります。室内の奥の方で育てる場合は、週に2から3回、数時間だけでも明るい場所に移動させて日光浴をさせてあげましょう。春から秋の暖かい季節には、屋外の半日陰に出してあげると一層元気に育ちます。

温度管理の重要性

パキラは熱帯原産のため寒さには弱い性質があります。最も快適に育つ温度は18度から24度くらいで、最低でも10度以上を保つようにしましょう。5度を下回ると生育に悪影響が出て、枯れてしまう可能性もあります。

冬場は窓際が冷たくなるため、夜間は部屋の中央の暖かい場所に移動させるのがおすすめです。ただし、暖房やエアコンの風が直接当たる場所は乾燥の原因となるため避けてください。

水やりのタイミングと方法

春から秋の成長期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。この時期は2日から3日に1回程度の頻度が目安です。

冬は成長が緩やかになるため、土が乾いてから3日から4日後に水やりします。週1回程度で十分で、与えすぎは根腐れの原因となります。土の乾き具合がわからない時は、指で触って確認してみてください。

土選びと排水性の確保

市販の観葉植物用の培養土が最も手軽で確実です。自分で配合する場合は、赤玉土6、腐葉土3、川砂1の割合が基本となります。鉢底には必ず鉢底石を敷いて水はけをよくすることが重要です。

土の表面が常に湿った状態や黒っぽく変色している場合は根腐れの危険信号です。植え替え時は古い土を半分程度取り除き、新しい土と入れ替えましょう。

肥料の与え方と時期

春から秋の成長期にのみ肥料を与えます。冬の休眠期は不要で、与えすぎると根を傷めてしまいます。置くだけの固形肥料なら2ヶ月に1回、液体肥料なら2週間に1回が目安です。液体肥料は水で薄めて使用しますが、必ず説明書通りの濃度に希釈してください。

肥料を与えすぎると葉が異常に大きくなったり軟弱な株になるため、適量を守って植物の様子を観察しながら調整しましょう。

 

5、パキラを水耕栽培で育てる方法

土を使わずに育てる水耕栽培は、清潔で手間がかからないという魅力があります。パキラは水を好む性質があるため、水耕栽培にとても適した植物です。

パキラを水耕栽培に移行している様子

土栽培から水耕栽培に移す手順

土で育てているパキラを水耕栽培に移す最適な時期は、4月から7月の暖かい季節です。寒い冬や暑すぎる真夏は避けましょう。

まず鉢からパキラを抜き取り、根に付いた土を流水でよく落とします。細かい土が根に絡んでいる場合は、爪楊枝を使って丁寧に取り除きましょう。土が完全に除去できたら、古くなった根や傷んだ根を清潔なハサミで切り取ります。

次に透明な容器を用意し、パキラをセットします。水は根が浸かる程度の少なめ、水の高さ1センチくらいで始めるのがポイントです。幹の部分が水に浸からないように注意してください。幹が水に浸かると腐ってしまう原因になります。

直射日光の当たらない明るい場所に置き、水に適応させます。最初の1週間から2週間は、根腐れ防止のため水をこまめに交換しましょう。2日から3日に1度の水替えが目安です。

発根のサインと管理方法

パキラの水耕栽培

3週間から5週間ほど経つと、白い新しい根が出てきます。これがパキラが水に適応した証拠です。白い根がしっかり生えてきたら、水替えの頻度を週1回程度に減らして大丈夫です。

水耕栽培で育てる場合、水の量は常に少なめを心がけてください。根の半分程度が水に浸かる程度が理想的です。水が濁ってきたり容器にぬめりが出始めたら、容器ごとよく洗ってから新しい水と交換します。

葉水で潤いを与える

パキラは高温多湿の環境を好むため、室内で育てる場合は葉水が重要なケアのひとつです。1日1回、気温が低い午前中に霧吹きで葉の表面と裏側に水を吹きかけてあげましょう。

葉水には乾燥を防ぐだけでなく、ハダニなどの害虫予防や光合成の促進効果もあります。葉の表面に溜まったホコリを洗い流すことで、よりイキイキとした緑を保つことができます。

成長期の肥料管理

植物を大きく成長させたい場合は、4月から10月の成長期に肥料や活力剤を与えましょう。水耕栽培では、水の中に直接肥料を入れると根が肥料焼けして腐ってしまうことがあるため、葉に吹きかける葉面散布がおすすめです。

観葉植物用の液体肥料を規定より薄めに希釈し、2週間に1回程度、葉の表裏に散布します。現状のサイズで維持したい場合は、基本的に肥料は不要です。

 

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水耕栽培のパキラ

 

6、パキラを大きく成長させるコツ

パキラを小さな苗から立派な大型株に育てたい方のために、成長を促進する具体的な方法をご紹介します。適切な管理をすれば、1年で20センチから50センチも大きくなることがあります。

大きく成長したパキラ

種から育った苗を選ぶ

お店で売っているパキラには、種から育った「実生苗」と枝から育てた「挿し木苗」の2種類があります。大きく育てたいなら実生苗を選びましょう。見分け方は簡単で、株元がぷっくりと膨らんでいるのが実生苗です。実生苗の方が成長が早く、太い幹になりやすいという特徴があります。

十分な光を確保する

パキラを大きく育てるには十分な日光が欠かせません。一日中明るい光が入る南向きの窓際など、できるだけ明るい場所を選びましょう。ただし真夏の直射日光は避け、レースカーテン越しの光が理想的です。

成長期の肥料管理

春から秋の間に観葉植物用の肥料をあげることで、より立派に育ちます。置くだけの固形肥料なら2ヶ月に1回、液体肥料なら2週間に1回が目安です。冬は成長が止まるので肥料は与えません。肥料のパッケージに書かれた使い方をよく読んで、適量を守ることが大切です。

年1回の植え替え

パキラを大きく育てたいなら、毎年春に植え替えをするのがおすすめです。今の鉢より一回り大きな鉢に植え替えることで、根がのびのびと育ち、地上部の成長も促進されます。植え替えには必ず新しい観葉植物用の土を使い、植え替え後は2週間ほど明るい日陰で様子を見てから普通の場所に戻します。

適度な剪定で太く丈夫に

パキラは剪定をすることで、より太く丈夫に育ちます。梅雨の時期に余分な枝や葉を切ると、栄養が幹に集中して太くなります。最初は見た目が寂しくなりますが、秋には新しい葉が出てきて、前よりも立派な姿になります。

剪定には、込み合った枝を整理することで全体に光と風が当たりやすくなり、病気や虫の予防にもなる効果があります。切る時は清潔なハサミを使い、切り口が雑にならないよう丁寧に行いましょう。

温度と湿度の管理

パキラは寒さが苦手なので、冬は10度以上の場所で育てます。暖房の風が直接当たると葉が乾燥してしまうので、風の当たらない場所に置きましょう。霧吹きで葉に水をかけてあげる葉水を定期的に行うと、乾燥を防げて元気に育ちます。冬は窓際が冷えるので、部屋の中央寄りに移動させると安心です。

 

7、パキラが枯れる原因と復活方法

パキラは丈夫な植物ですが、管理を間違えると枯れてしまうことがあります。早期に症状を見極めて適切に対処すれば、枯れたパキラを復活させることも可能です。

葉が黄色くなったパキラ

水不足による枯れ

パキラが枯れる最も一般的な原因は水不足です。水不足の前兆として、葉のハリが失われて下向きにうなだれるような状態になります。その後、葉が黄色から茶色に変色し、根元からポロポロと落ちていきます。

対処法は、鉢底から水があふれるほどたっぷりと水を与えることです。特に夏の期間は土が乾いたらすぐに水やりを行い、冬は土が乾いてから2日から3日待ってから水を与えましょう。

根腐れによる深刻な症状

水の与えすぎは根腐れを引き起こし、パキラを枯らす深刻な原因となります。根腐れの前兆は、葉の色が緑色から黒茶色に変化し、異臭を放つようになります。幹を触るとブヨブヨとした感触があり、土の表面や株元にカビが発生することもあります。

根腐れからの復活には、腐った根を完全に切除し、新しい土に植え替える必要があります。症状が軽度であれば、受け皿の水を捨てて風通しの良い場所で土を乾燥させることで改善する場合があります。植え替えに適した時期は暖かい5月から9月です。

日光不足による徒長現象

パキラは明るい場所を好む植物で、日光不足は様々な問題を引き起こします。暗い場所に長期間置かれると、光を求めて茎が異常に伸びる徒長現象が発生します。葉の緑色が薄くなり、茎が細く弱々しく伸びて全体のバランスが崩れます。

対策は、段階的に明るい場所へ移動させることです。突然強い日光にさらすと葉焼けを起こす危険があるため、1週間ごとに徐々に明るい場所に移動させていきます。室内では最低でも1日5時間程度の光を確保することが重要です。

葉焼けによる組織損傷

真夏の強い直射日光は、パキラの葉に葉焼けを引き起こします。葉焼けの症状は、葉の一部が色あせたような状態になったり、白っぽく変色したりします。葉焼けした部分は元に戻ることがないため、レースカーテンで遮光するか、直射日光が当たらない明るい場所への移動が効果的です。

冬の低温による生育障害

パキラは熱帯植物であるため、冬の寒さには非常に弱い性質があります。気温が10度を下回ると生育が悪くなり、5度以下では生命に危険が及びます。寒さによる症状として、葉の色が抜けたような状態になり、葉が落ちることがあります。

冬の管理では、最低温度10度以上を保つことが重要です。窓際は外気の影響で冷え込むため、夜間は部屋の中央へ移動させましょう。暖房の風が直接当たると乾燥により枯れる原因となるため、暖房器具から離れた場所に置くことが大切です。

根詰まりによる栄養不足

パキラは成長が早い植物で、2年から3年で鉢内が根でいっぱいになります。根詰まりが発生すると、水分や栄養の吸収が困難になります。根詰まりの解決には植え替えが必要です。株を鉢から抜き、根をほぐして茶色く変色した古い根を切除し、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えましょう。

病気と害虫による被害

パキラは比較的病害虫に強い植物ですが、環境が悪いとコナカイガラムシなどの害虫が発生することがあります。害虫対策には、早期発見と迅速な駆除が重要です。歯ブラシで優しくこすり落としたり、濡れた布で拭き取ったりします。日当たりと風通しの良い場所で管理することで、害虫の発生を予防できます。

 

8、パキラの増やし方と剪定方法

パキラは挿し木で簡単に増やすことができます。また、適切な剪定で美しい樹形を保つことができます。

パキラの挿し木

挿し木でパキラを増やす

パキラの挿し木に最適な時期は、5月から7月の成長期です。健康な枝を10センチから15センチ切り取り、切り口を斜めにカットします。下の葉を取り除いて上の葉2枚から3枚を残し、1時間水に浸けて水上げします。

発根促進剤を付けて挿し木用の土に挿し、明るい日陰で管理します。霧吹きで湿度を保てば約2週間から4週間で発根します。

剪定の時期と方法

パキラの剪定は春から秋の成長期に行います。清潔な剪定バサミで枯れた葉や傷んだ葉を取り除き、伸びすぎた枝を適度な長さに切り戻します。切る位置は葉の付け根の少し上で斜めにカットします。

頂芽を切ると脇芽が発生しボリュームのある株になります。剪定後は切り口が乾くまで直射日光を避け、水やりも控えめにして新芽の発生を待ちましょう。

 

9、パキラを種から水耕栽培で育てる

パキラを種から育てることで、より個性的で愛着のある一株を育てることができます。種から水耕栽培で育てる方法は、初心者でも成功しやすいのが特徴です。

パキラの種の発芽

種の入手と準備

パキラの種は園芸店では取り扱いが少ないため、フリマアプリなどで購入するのが一般的です。パキラの種が最も入手しやすいのは8月から11月頃で、この時期には新鮮な種が多く出回ります。種は収穫後、半月から1ヶ月で鮮度が落ちるため、できるだけ新しいものを選びましょう。

種からの育て方

まずパキラの種を水につけて2日間吸水させます。パキラの種は周りの殻が硬いので、十分に水分を吸収させることで発芽を促進できます。

種の殻が割れてきたら水苔に植えて発芽させます。水苔を十分に吸水させ、よく揉んでしっかりと水分を含ませてから容器に敷きつめます。種を水苔の上に並べ、殻が割れている面を下に置くのがポイントです。

上から水をかけ、水の高さは1センチから2センチ程度をキープします。直射日光を避けた半日陰の明るい場所で管理し、3日から4日に1度水をかけて水苔が乾燥しないよう注意します。早ければ2日から3日、通常は1週間前後で発芽し、10日後には高さ10センチ程度まで成長します。

水耕栽培への移行

パキラが10センチ程度まで成長したら、水耕栽培に移します。苗に付いている種の殻を取り除き、水耕栽培用の容器にセットします。根の半分程度が浸かる水位に調整し、重要な注意点として、緑の茎の部分が水に浸からないようにしましょう。

置き場所は明るい場所にしますが、直射日光は避けてレースカーテン越しの柔らかい光が理想的です。水の交換頻度は発根後は3日から4日に1度が基本で、夏場は1日おきに水を交換しましょう。2週間後には高さが30センチ程度まで成長し、手のひら状の美しい葉が展開します。

 

10、パキラの水耕栽培で失敗しないポイント

水耕栽培でパキラを長く美しく育てるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

パキラの水耕栽培

水の管理が成功の鍵

水耕栽培で最も大切なのは水質の管理です。必ず水道水を使用してください。浄水器を通した水や蒸留水は塩素が除去されているため、雑菌が繁殖しやすくなります。水道水に含まれる微量の塩素は、水の腐敗を防ぐ自然の防腐剤として機能します。

基本的に週1回は減った分の水を補充し、水位を一定に保ちます。また、2週間から3週間に1度は容器内の水を完全に交換し、新鮮な水と入れ替えましょう。この際、容器の内側にぬめりや藻が発生している場合は、スポンジなどで丁寧に洗浄します。

夏場は水温が上昇すると水中の溶存酸素量が減少し、根が酸素不足になりやすくなります。水温が30度を超えるような猛暑日には、水替えの頻度を週1回に増やすことも検討しましょう。

理想的な水の量

パキラは水をよく吸収する植物なので、特に夏場は水切れに注意が必要です。高温期は根全体が水に浸かる程度、水の高さが2センチから3センチ程度まで水位を上げても問題ありません。冬などの低温期は、少なめの1センチから2センチ程度で問題ありません。

葉が黄色くなった時の対処法

パキラの葉が黄色くなる原因はいくつか考えられます。一番下の古い葉が1枚から2枚黄色くなる場合は、新陳代謝による自然な現象なので心配ありません。黄色くなった葉を根元からハサミで切り取ってください。

複数の葉が同時に黄色くなったり、新しい葉まで変色する場合は、水質の悪化や根腐れの可能性があります。水が濁っていないか、異臭がしないか確認し、すぐに新鮮な水と交換しましょう。さらに、光量不足や寒さも葉が黄色くなる原因となるため、置き場所を見直すことも大切です。

根腐れの予防と対処

根腐れは、根が茶色や黒色に変色し、ぬめりが出て、異臭を放つのが特徴です。残念ながら、一度根腐れが進行したパキラは元に戻ることが非常に難しく、廃棄することをおすすめします。

根腐れを防ぐためには、日々の予防が最も重要です。定期的な水替えを徹底し、水温管理にも気を配りましょう。水道水を使用することも重要な予防策で、これらを日々実践することで根腐れのリスクを大幅に減らすことができます。

 

まとめ

パキラは観葉植物初心者から愛好家まで幅広く人気の植物で、「マネーツリー」の別名を持ち金運アップの効果も期待できます。育て方の基本は、レースカーテン越しの明るい光と適切な温度管理で、10度以上を保つことが大切です。丈夫ですが直射日光には弱いので注意が必要です。

水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は控えめにします。土栽培でも水耕栽培でも育てることができ、水耕栽培なら清潔で手間がかからず、根の成長を観察する楽しみもあります。

適切な管理により年間50センチ近く成長することも可能で、剪定で樹形を整えたり、挿し木で増やしたりすることもできます。葉水で乾燥を防ぎ、成長期には適切に肥料を与えることで、より健康に育ちます。

パキラの「快活」「勝利」という花言葉と風水効果は、現代社会で生きる私たちに希望と勇気を与えてくれます。パキラと共に、快適な緑のある暮らしを始めてみませんか。